逆接の接続助詞(仮定条件・確定条件)
| 終止形+と・とも 「と・とも」の識別
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| 逆接の仮定条件を示す | (タトエ)…テモ。…トシテモ。 | 1 | 君があたり見つつを居らむ生駒山雲なかくしそ雨は降る【とも】(伊勢物語・二三段) | あなたのいる辺りを見ながらいましょう。生駒山を雲は隠さないでください。【たとえ】雨は降っ【ても】 |
| 2 | 嵐のみ吹くめる宿に花すすき穂にいでたり【と】かひやなからむ。(蜻蛉日記・上巻) | 強い風ばかりふいているような家では、【たとえ】すすきの穂が出た【としても】、むだなことだろう。(かいのない人に来いと言ってもむだであろう) | ||
| 已然形+ど・ども | ||||
| 逆接の確定条件 | …ケレドモ。…ガ。 | 1 | 鳥部野・舟岡、さらぬ野山にも、送る数多かる日はあれ【ど】、送らぬ日はなし。 (徒然草・一三七段) |
鳥部野・舟岡、そのほかの野や山の墓地でも、葬送する遺骸の数が多い日はある【が】、葬送しないという日はない。 |
| 2 | 中にとりこめ、雨のふるやうに射けれ【ども】、鎧よければうらかかず、あき間を射ねば手も負はず。(平家物語・木曾最期) | (敵は今井兼平を)取り囲み、雨が降るように矢を射た【けれども】、(兼平の)鎧がよいから裏まで射通さず、鎧のすき間を射ないから傷も負わない。 | ||
| 逆接の仮定条件(一定の条件のもとでは、いつもそれに反する関係にある事態が起こること)を示す | …テモ | 3 | 二人行け【ど】行き過ぎ難き秋山をいかにか君が独り越ゆらむ(万葉集・巻二) | 二人で行っ【ても】寂しくて行き過ぎにくいあの秋の山を、今は我が弟はどのようにして一人で越えているだろうか。 |
| 4 | あるいは露落ちて花残れり。残るといへ【ども】朝日に枯れぬ。(方丈記・ゆく河の流れ) | あるものは露が落ちて花が残っている。残っているとはいっ【ても】、朝日の(光の)中で枯れてしまう。 | ||
| 5 | 矢は当たらざりし【も】痛手は負ひぬ。 (平治物語・上巻) |
矢はあたらなかった【が】、傷は負った。 | ||
※ まとめて覚えましょう!
| 順接 | 逆接 | |
| 仮定条件 | 未然形+ば | 終止形+と・とも |
| 確定条件 | 已然形+ば | 已然形+ど・ども |