較べ馬との出会い

  高校以来約三十年の友人(バツイチ・娘二人、父から受け継いだ居酒屋を都内某所で営んで

 いたが諸事情により閉店に至る)に「浦和競馬に行こうぜ」と誘われたのがきっかけ。

 今から14年前(平成元年)のゴールデンウィークだった。それが初めての馬券だった。

 馬券の買い方や新聞の見方の手ほどきを一通り受け、友人の指南のまま一日やってみたが、

 あまり当らなかった記憶がある。

  前に勤めていた会社にはたいそう競馬好きな先輩たちがおり、その人たちの予想に乗って

 買っていた。この頃から中央競馬にのめり込んでいったように思う。が、時計や調教などを

 参考に買っていたのだが全くアテにならない。

  そんな時に本屋で立ち読みしていて巡り合ったのが、故・高本公夫氏の弟子だったという

 香川慎一郎氏が記した『誰も書かなかった暗号競馬』という本だった。

 概略は http://www.tcn-catv.ne.jp/~ksj/ を参照されたい。競馬には暗号が存在する、という

 衝撃的なものだった。今でこそ競馬のサイン読みは当たり前のものとなりつつあるが、これを

 知った当時の私はかなりの衝撃を受けたものである。特に氏が強調するのは、中央競馬会が配布

 する刊行物、特に競馬開催日に競馬場もしくは場外で配布するレーシングプログラムにはお宝が

 隠されているという主旨のものだった。この本との出会いが今の私の競馬予想スタイルの礎と

 なっている。特に今は「レーシングダイアリー」と名を変えた「サラブレッドインフォメーション」、

 これには結構のめり込んだ。忘れもしないのが、シンコウラブリィが勝ったニュージーランド

 トロフィーの「異彩を放て」というコピーのインフォメだった。悩みに悩んで出した結論が

 「異彩」という字が馬主である「安田修」氏を教えているというものだった。

 レースは予想通り、シンコウが4番人気で優勝し2着が一番人気のヒシマサルだった。3着に

 人気薄のエリザベスローズが入った。これもインフォメ本文に「増す」の字があり、乗り代わった

 増沢騎手を教えていて、1,2着の馬連の他にこの馬の複勝も的中させた記憶がある。

 この当時3連複、いや3連単でもあれば結構な配当だったと思う。今はレーシングダイアリーと名を

 変え、一開催毎にしか出ずしかも長ったらしい本文もない、数少ない字面から予想せざるを得ない。

 しかもかなり複雑巧妙化しているのが現状。それだけに予想のし甲斐もある。

  その後、前述の高本公夫氏と共にサイン競馬振興に努められたのが後楽園のカリスマと言われる

 小宮修三氏である。小宮先生は今から10年程前に『キングオブホース』という予想サロン会社を

 経営し、氏の予想聞きたさにかなりの会員が集まったという伝説がある。氏はまたダイヤルQ2でも

 予想を提供し、私はかなり先生の予想聞きたさにQ2にかなり金を使ったものである。

 現在は紆余曲折を経て、『サンデーキング』という予想会社を経営し後進の指導にあたっておられる。

 先生とは今でもたまに自分の拙いサイン予想をメールし、返事を頂いたりもしている。3年前には

 先生のホームページに不肖・番士の予想が公開されたこともある。これにはびっくりした、まさか

 トウシロ中のトウシロの自分の予想がネットに掲載されるなんて!先生の信者は未だに多い。

  他に私の予想の礎となったのが、やはり高本氏に弟子入りしていたという元証券マンという変り種の

 草島たかよし氏である。氏の予想スタイルはレーシングプログラムに記載された馬名・馬主・調教師・

 騎手の並びから単複中心に馬券を予想するというスタイルである。氏はこれを「競馬会による予定調和」と

 定義づけている。考えてみると自分の予想スタイルの根幹をなすのがこの草島式ではないかと思う。

 氏の主宰する毎週土曜日夜7時から後楽園の某ビルで行われる予想会(一回5,000円)にも何回か参加

 した事もあったが、全レースとはいえ5,000円は馬鹿にならない金額である。

  一方でネットをはじめてからも色々なサイン予想サイトを探していたが、納得いくものが見つからなかった。

 が、5年程前に非プロでは最強という主宰者をネットで発見した。それが今現在氏のサイトで末席を汚させて

 頂いている札幌の上野氏である。今やこの分野では知らぬ人のいない(?)カリスマなのである。氏の柔軟かつ

 鋭い視点は学ぶべきところが多い。氏の実績は枚挙に暇がないのでここでは敢えて書かない。実績は氏の

 サイトにてご確認を頂きたい。

  ともあれ、この世界にハマってはや10年余。競馬会の発信する情報はもとより、上野氏のように様々な

 方面にアンテナを張って、何度も打ちのめされ(ハズレ)ながらも常に挑戦していきたいと思う。