リスミン流 こんなときどうする?(4)
手術後にすべきこと 乳がんは、手術して「ハイ、終わり!」という病気ではありません。手術はある意味では、乳がんとの長い付き合いのスタートのようなものです。
手術後の最初のビッグ・イベント(?)は、摘出した組織を詳しく調べる病理検査の結果でしょう。病理検査では、おおむね以下のようなことが分かります。
1 リンパ節転移の個数→何個とって、そのうち何個にがん細胞が入っていたか
2 がんのタイプ→例えば乳頭腺管がんとか、硬がんとか、粘液がんとか
3 浸潤度→乳腺内だけか、脂肪にまで浸潤しているか、皮膚までか、筋肉までかなど
4 正確ながんの大きさ
5 悪性度→grade1〜3で表現される。タチが悪いとか、おとなしいタイプだとか
6 乳房温存の場合は切除断端にがん細胞があるかどうか
7 ホルモンレセプター→がんの女性ホルモンに対する感受性
これらのデータによって、抗がん剤治療をするとか、ホルモン療法にするとか、術後の治療方針を決め、再発や遠隔転移にどのくらい注意を払うべきかの目安になります。従って、どういう結果の場合はどのような治療が標準か(Cancer Net Japn のガン情報ライブラリーに詳しい)を知っておくといいと思います。
術後の通院は、どういう治療をするかで異なりますが、経過観察(再発のチェック)は10年間といわれています。おおむね5年目までは3〜6ヶ月ごと、5年目以降は年に1回くらい定期的に通院して検診することになりますので、主治医とのお付き合いも長くなります。
乳がんは、がんの中でも治りやすいかわりに、かなり時間が経ってから再発することもあるので、気長に、気を抜かず、というのがポイント。治療の副作用がある場合は別ですが、そうでなければあまり神経質にならずに、無理をしない範囲で手術前と同じように生活しましょう。
最近、免疫力が注目されています。心理的に落ち込んだり、ストレスが溜まったりすると免疫力が低下し、反対に、ポジティブ・シンキングで笑って生活していれば、免疫力が高まってがんの再発も防げるそうです。心配してもしなくても、再発するときはするのです。どうせなら、楽しく過ごしましょう!
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