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東京都武蔵野市吉祥寺北町4-13-7
Tel 0422-60-2844
Open 12:00〜22:00(木金土〜24:00)、土日祝11:00〜
月休
ライダーと、犬の散歩に来た人と、
エスプレッソマシンが生み出す”静かなリズム”。
五日市街道と三鷹通りの交差点に建つモーターサイクルショップ、リトモ・セレーノには70年代のヴィンテージバイクが集められています。一見、バイクに乗らない人間には縁がなさそうな場所ですが、実はこの中に居心地の良いカフェが隠れているのです。
オーナーの中嶋志朗さんはバイクの輸入販売のほか、ミュージシャンとしてケミストリーのバックでギターを弾いたりするなど音楽方面でも活動中。Jazzやソウルを愛する中嶋さんが名づけた店名は、ポルトガル語で”静かなリズム”を意味するリトモ・セレーノ。
輝くバイクが並ぶスペースとカフェスペースを分けるのは、バイク雑誌やインテリア系洋書が詰まった白い本棚。気持ちのいい日射しがたっぷり入ってくる店内は犬と一緒に楽しむこともでき、ライダーばかりではなく、武蔵野中央公園へ愛犬とのドライブがてら立ち寄るお客さまも多数。4月になれば目の前の桜並木が咲き誇り、絶好のお花見スポットになるそう。
「なぜバイク屋さんにカフェが?」とショップディレクターの大向輝夫さんに質問したら、オーナーが日頃バイクショップで出されるサービスのコーヒーを苦手としていて、眺めるだけのつもりで入ったのにコーヒーを飲むと買わなければいけないような気がしてしまうから、リトモ・セレーノには自分の意志できちんと美味しいコーヒーを飲めるスペースを設けようと考えたのだという答えが返ってきました。
エスプレッソやカプチーノには、オーナーが多数のメーカーの豆を味見した中から選んだillyの豆を使用。
カウンターに座ったお客さまと何気ない会話を笑顔で交わしている大向さんですが、もとはコンピュータ系の大企業に勤務していたそう。30歳を迎えるのを機に、オーナーに共感していきなりリトモ・セレーノに転職してご両親に泣かれたと、笑いながら話してくれました。カフェでの手応えを尋ねると、
「女性のお客さまに、ジントニックをタンカレーでお作りしたことがあったんです。(サマンサ註:よく使われるのはゴードン) そのかたが次にお見えになった時にも、やはりジントニックを注文なさったので『タンカレーでお作りしますか?』と尋ねたら、とても喜んでくださって、こちらも嬉しかったですね」
カウンターには、ショップのロゴデザインを手がけた女性イラストレーターによるバッジやマグカップ(写真)が並んでいました。ちょうど前日に「熊という言葉を見たときに思い出すのはジョン・アーヴィングの小説」という会話を交わしていた私は、黒熊の描かれたマグカップに目が釘付け!
かたわらの説明書きには「外の風は冷たいですね。温泉にでもつかりたいって? そんなあなたに、このマグを。この熊、あなたの代わりに温泉につかります」とあって、もちろん買って帰りました。このアーヴィング熊、うちで毎日コーヒーの<黒湯温泉>につかっております。

(2004/2/20)
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