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| 書斎館 (しょさいかん) @ 表参道 |
カフェマニアおすすめ度: |
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東京都港区南青山5-13-11 パンセビル1階 TEL:03-3400-3377 Open:11:00am 〜20:00pm 無休 アンティーク文房具ショップの一角。贅沢な書斎カフェ。小雨の夕方に通りかかって入ってみたら、ノスタルジーと静寂に包まれたカフェに出会いました。即席ことわざ「雨の日に見つけたカフェは当たり」。2001年4月に骨董通りの横道にオープンした「書斎館」は世界中の万年筆、アンティークの書斎グッズ、昭和40年代生まれの小学生までは全員読んでいたのではと思われる学習雑誌『小学○年生』のコレクションなどを集めたミュージアムのような重厚なショップ。 しずくのたれる傘を傘立てに入れて店内に足を踏み入れると、数人の女性スタッフが万年筆を磨きながら笑顔で迎えてくれました。販売員というより、美術館の学芸員といったたたずまいの人々。決して押しつけがましくないのに、親切にあれこれ試し書きさせてくれるものだから、私はつい一目惚れしたイタリアの美しいオレンジと黒とシルバーのペン「Dolce Vita(甘い生活)」を衝動買いしてしまいました。日本ではここでしか買えないそう。 入り口正面には、大昔、小学校に置いてあった小さな小さな木の机と椅子、ランドセルが置かれていて、その左手が重厚な書斎のようなカフェになっています。メニューはドリンクのみ。フランス式カプチーノをオーダーしたら、抹茶碗のような和の器とレトロなロケットを思わせるガラスのグラスが運ばれてきました。 女性スタッフが「お寒くありませんか?」と膝掛けを持ってきてくれるなど、何かと気を配ってくれて快適でした。 6月20日、オーナーの赤堀氏にお話をうかがいました。ダンディなジェントルマン、かつ「歩く名言集」のような方で、次から次へと”あ、今の記録しなきゃ”という言葉を発されるのでした。 「万年筆は女性にこそ使ってほしいと思っているんですよ。イギリス人の知人とよく話すんですが、日本の女の子が、ルイ・ヴィトンのバッグから100円の使い捨てボールペンを取り出すのって滑稽じゃありませんか」 「なんでも100円で買えて、使い捨てられますが、それは素敵なことですか? 私たちの生活には、本当に万年筆のインクを入れる余裕さえないのですか? 100円ボールペンは優秀だから、いくらでも書き続けられます。自分の理由によってしか、書くことは中断しないんです。万年筆なら途中でインクが切れます。自分以外の理由で、書くことを中断されてみたくありませんか? あえて不自由さを楽しむことも、ゆとりというものではないでしょうか」 「私はペン・イズ・ファッションだと思っています。着るものと同じように、万年筆も、その人に似合う似合わないの相性があるんですよ。」単に品物を購入するだけなら、通販でもインターネットでもいいんです。この場所では、一人ひとりに、落ちついた空間の中でゆっくり時間をかけて似合うものを選んでいただいて、買い物をする喜び、そして、良いものを所有する喜びを味わっていただきたいんです。それがショップの存在理由ですよ」 「ここでは古い絵葉書も売っていますので、カフェスペースに座って誰かに葉書でも書いていただけたらと。携帯メールのフォントでは伝えられないもの、その人が書いた文字だけが伝えられるものってあるでしょう?」 この書斎カフェを訪れた年配の方のなかには、自分が小学生のときに読んだ『小学一年生』の戦艦陸奥のページをめくって涙した人もいるそうです。当時、戦艦陸奥は少年たちのスーパーヒーローだったとのこと。それはオーナーが個人としてお持ちの記憶よりも遙かに古い記憶。 ここでは誰もが、自分だけの記憶をたどりに来て、なにかしら発見することができるようです。 (2001/06/25) |
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