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東京都港区六本木6-8-21
TEL 03-3478-2966
OPEN 11:30〜翌2:00
無休
ワーゲンの屋台バーからスタートした”白い花”。
人気は車の中の席!
六本木ヒルズ全館に灯がともり、稲垣足穂の「六月の夜の都会の空」を思い出させるような初夏の夕方。気持ちのいい風に吹かれて六本木駅から芋洗坂をぶらぶらとくだり、六本木ヒルズからも歩いてほんの数分の位置にあるカフェ・フランジパニに入ろうとして、思わず立ち止まりました。
何にびっくりしたかって、お店の中に大きなワゴン車が鎮座していたのです。白とグリーンのフォルクスワーゲンTYPE2。車のドアは開けっ放しになっていて、車内にはむやみに居心地のよさそうなテーブルとソファが設けられているではありませんか。
男前のオーナーにお話をうかがうと、「カフェを始める前はあの車を使って、青山に屋台のバーを出していたんですよ」とのこと。
「その後、まず青山でバーを開店させたんです。そちらが軌道にのったのでフランジパニをオープンさせました。最初は車を処分しようかと思っていたんですが、試しに店内に乗り入れてみたら入ったので、そのままに(笑) 車の中のシートは居心地がいいらしくて、実は人気の席です」
私の質問に応じてくださるオーナーの物腰が、柔らかい中にもきちんとした印象があるのは、そんな経験のたまものだったのかもしれません。ああ、ちゃんとした大人のひとが携わっているという安心感があります。
フランジパニはバリ島に咲く白い花。壁には美しいフランジパニの大きな絵が飾られ、店内もフランジパニ色が基調となっています。インテリアはもともと内装業をしていたオーナーが担当したとのこと。長いカウンター席の奥のエリアには、プロジェクターによる映像が浮かび上がり、何杯でもコーヒーやお酒を傾けてくつろげそうな赤いソファ席が設けられていました。
六本木ヒルズ内のカフェがどこも行列でうんざりしてしてしまったとき、すぐ近くに位置するこのカフェは格好の避難場所になることでしょう。この界隈で遊び慣れている人なら、むしろ最初からフランジパニを目指すかもしれません。カウンターの中で立ち働くスタッフにも、店内全体にも、ラフにお酒を楽しむのにぴったりの空気が漂っているのです。入り口を全開放したオープンテラスにひょいと腰かけて、気分よくウォッカトニックを1杯、という感じ。
壁は無料で若手アーティストたちに貸し出しており、この日も、作品の展示作業に余念のない女性の姿がありました。

(2003/12/22)
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