
東京都世田谷区北沢2-21-26
TEL 03-3421-1844
OPEN 12:00〜24:00 無休
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(上左)(下)1階の食堂部分。

この情報は2004年11月現在のものです。
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築40年の一軒家をリノベーション
下北沢駅南口の線路沿いには、市川準の映画『ざわざわ下北沢』に登場した2つのポイント、駅ホームが透けて見えるビリヤード場「マツヤマ」とジャズ喫茶マサコを結んで、細い路地がざわざわと続いています。
何十年も変わらないたたずまいのジャズ喫茶マサコの前を過ぎると、細道は一気に昔ながらの住宅地に入り込みます。道を間違えたかしらと一瞬不安が胸をよぎったとき、路地に面したブロック塀に、リノベーション・プランニング系列カフェではすっかりおなじみになった大きな黒板がみつかりました。
表札のあるカフェ
黒板さえ出ていなければ、どう見ても普通の古い一軒家です。ブロック塀にはかつてこの家で生活していた住人の表札がそのまま残り、mois
cafeのメニューが書かれた黒板と肩を並べています。
玄関左手にそびえるのは赤松の木。今はなき祖父の家にも玄関横に枝ぶりのいい松の木が植えられていて、季節ごとに植木職人が来てはしごを立て、大きな剪定バサミを動かしていたのを思い出しました。仕事を終えた植木屋さんが縁側でお茶を一服。それは昭和40年代にはごくありふれた光景だったはず。
「改装前に初めてこの家に来たときは、住んでいた人々の生活の匂いがまだ残っていたんですよ。子供のおもちゃがそのままになっていたり」と、店長の中島さん。
リノベーション・プランニングのスタッフは築40年の民家を少しでも長く残そうと、2004年5月、解体の決まっていたこの家を自分たちの手でカフェに作り変えたのです。
昭和のテクスチャー
玄関を入るなり、キッチンから漂ってくるお料理の匂いと湯気。本当に普通の家庭の食事のしたくのよう。思わず「おかあさんただいま! ごはんまだ?」と言ってしまいそうです。
カフェのオープン後3ヶ月くらいまで、キッチンでは元の住人が使っていたガスオーブンがそのまま使われていました。現在では惜しくも寿命が尽きて、新しいものが導入されたそう。
1階左手のこじんまりした食堂スペースには、すりガラスの引き戸や、くるくる回す鍵、床の間のでこぼこした柱などに、いかにも昭和期らしい住宅の面影が残っていました。いずれも指でたどって感触を確認したくなるテクスチャー。古びたテーブルの上では、苔玉や小石が美しいアクセントを添えています。
「古い家のたたずまいが好きなのです」と中島さん。
「自分では暮らしたことがないのに、なぜか懐かしく感じるんですよね。こういう家は無意識のうちに日本人の感受性に訴えかけてくるのかもしれません」
水槽で熱帯魚が泳ぐ2階エリア
階段をあがった2階は広々としていて、窓から光がたっぷり射し込んでいました。黒いカリモクのソファに座って目を閉じると、静かなエレクトロニカのBGMに包まれ、時間が静止したような気分に陥ります。
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