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◇伝統工芸品の数々
読者の皆さん、こんにちは。

今年も恒例の「民芸博」が開催され、仕事帰りに見学をしてきました。
昨年初めてこの種の博覧会に足を運び、その内容の濃さと豊富さに感動したものですが、今年は既に目が肥えてしまったためでしょうか、昨年より内容が小粒に感じました。

とはいえ、国内各地に点在する伝統工芸品や舞踊などが一堂に会する機会は滅多にありません。治安問題もあって首都以外の小さな町に出向く事も極めて少ないので、コロンビアの伝統産品を知る良い機会です。
博覧会場の一部
コロンビア民芸博 '03
Guadua製の「ハーレーダビッドソン」
今年の博覧会に出展された伝統工芸品は少々減ったかなという気がしましたが、それでもコロンビアには実にさまざまな民芸品が存在している事は日本の皆さんにはなかなか知られていないと思います。

日本でラテンアメリカ各国の民芸品を扱う店においても、コロンビアの伝統工芸品を置いている所は限られていて、しかもそれは全てではありません。

昨年のこの博覧会でもご案内し、以前に山本さんの投稿にもありました南部パストの伝統工芸品「モパモパ」や、ボヤカ地方に伝わる色鮮やかな藁で出来た籠細工、その他多くの伝統工芸品がこの国においてひっそりとその技術を後世まで残しています。
◇素朴な食文化
ボヤカ地方特産の食品
その他にも、コロンビアには素朴ながら味わいのある食品などもあります。
「アレパ」「田舎チーズ」「昔ながらのお菓子」などなど、決して世界的に知られているようなものではありませんが、一口食べれば何となく懐かしさを感じるような伝統食もあります。

しかもそれは例えば「デパートの駅弁フェア」に登場するような特別なものではなく、普段から一般の人々にとって
当たり前のように食べられているものばかりでした。
◇世に知られない民族衣装
色鮮やかな民族衣装で踊る女性
今回の博覧会はさっと見て帰ってしまったのですが、その中で唯一私が足を止めて見入ってしまったのが、特設会場で披露された「民族衣装を着ての舞踊」でした。

コロンビアには暑い海岸地方、寒い山間地方、平原地帯やジャングル地帯など気候帯に応じて様々な民族衣装が存在する事は以前投稿しました。
民族衣装といえば、隣国エクアドルでも「オタバロ族」などの民族衣装姿を当たり前のように見かけましたが、コロンビアの場合普段から着用している地域は限られていますが、その色鮮やかさと種類の豊富さは必見に値します。

残念ながらコロンビアは観光立国ではない為に国外から観光客が団体で押し掛けてくるような土地柄ではなく、これらの民族衣装や伝統舞踊などを披露する場が極めて限られていますが、私が常に感心するのはそれらが決して廃れていないところです。
◇代々根付く伝統芸能
息もぴったりの伝統舞踊
観光客が大挙して訪れるような土地柄であれば、これら伝統舞踊や民芸品の数々などが世界的に知られるようになるのですが、国内に伝わる伝統舞踊などは未だコロンビア国内において脈々と受け継がれているのみです。

昔から歌われている地方の歌などは、例えば今の若い世代であっても不思議と受け入れられ、そして歌われています。首都ボゴタのディスコなどでも結局は伝統の音楽を流し、そして皆が踊るというのがお決まりのパターンです。
親やその上の代から受け継がれているものを当たり前のように今の世代が受け入れているのは実に素晴らしい事です。

コロンビアという国は世界的には悪いイメージばかりが先行していますが、例えば日本の報道関係者の方でコロンビア全土に伝わる多彩な伝統舞踊や民芸品、そして伝統音楽を紹介する所はないものかと感じています。
それ程にこの国の伝統文化は素晴らしいものです。

  次回につづく

Copyright (C): Kenichi Arai

未知の国・コロンビアからの便り (24)