未知の国・コロンビアからの便り(7)
パスト便り−5− 山本 薫
チャチャウィの街角で
皆さん、こんにちは。
今回の山本さんの投稿は「スペイン語」です。
先回私の方から投稿しましたが、パストには通常話されるスペイン語の他に、ペルー・ボリビアあたりでは一般化している「ケチュア語」も人々の中に浸透していますから、現地でスペイン語を学ぼうとしても大変だろうと思います。
余談ですが、先年メキシコを旅行した折、シティの地下鉄車内でこんなやり取りをしました。
乗客「Otra baja?」 私「Turista」
これで大笑いされてしまいました。この話のオチはと言うと、向こうは「降りますか?」と聞いてきたのに、その昔まだ日本でスペイン語を学んでいた私は「Trabaja(仕事の意)」と勘違いし、私は仕事ではなく観光で来ているのだという風に答えてしまったのです。
◇スペイン語
ヤギのミルク売り
パストに来て9か月。スペイン語学習歴9か月。日本を発つ直前に書店に駆け込み会話の本と小さな辞書を購入し、荷物に突っ込んでやってきたわけです。
日本にいる頃、スペイン語に触れる機会と言ったら夫が友人と会話しているときか家族と電話で話しているときぐらいで、面白いと感じた音を拾っては「さっきこう言ったけど、なにそれ?」とまるで子供でした。
まあそれでいいやと思いつつパストでの生活がスタートしたわけですが、最初の頃はスペイン語で会話が行われている環境に10分もいれば疲れを感じ、その場を離れたいと思うようになりました。しかしここで逃げては負けてしまうと離れずにいたのですが、我慢だけでは上達しません。きちんと学習したいなと夫に手を引かれ、学校を探しはじめました。
まずは社会人向けの夜間学校。受付の小さなガラス窓をノックすると無愛想な中年男性が窓をあけ、何用かと言います。外国人向けのスペイン語コースがありますかと尋ねると首を振り「ノー」。
次はナリニョ州で一番大きな大学ナリ二ョ大学。語学コースがあるキャンパスに足を運んだのですが、東洋人である私が歩いているだけで学生がジロジロと見ます。「あーなさそう・・・」と言うと聞くまで分からないでしょと夫に叱られまあそうだなと事務所に向かうとやっぱり答えはノー。もう一つの大学もノー。
じゃあしょうがない独学だと図書館へ行くと図書館以外の本の持ち込み禁止ですと言われ、じゃあここにスペイン語学習の本がありますかと聞くとこれまたノー。
なんだこの町は!外国人を排除したいのかぁ!なんて声をあげると夫が笑い、じゃあ僕が教えるよとしばらくは夫のスペイン語講座を受けました。その一方、やっとスペイン語を教えられる人物を紹介してもらい二か月の間習ったのですが、その彼女も今はペルーにいていつ帰ってくるのかわかりません。
現在夫とのコミュニケーションに使う一番多い言語は日本語で、夫の日本語と同じぐらいのスペイン語を身に付けるぞと日々奮闘中です。おそらくパストでスペイン語学習をしている大人は私一人だけ。同じことに挑んでいる人はいないのかなと思っている日々です。
次回につづく
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