未知の国・コロンビアからの便り(159)

キンディオ県・アルメニア市と郊外再訪−2−

園内にある大やぐらから見た資料館その他の施設

読者の皆さん、こんにちは。
今回は久しぶりに訪問した国立コーヒー公園(Parque Nacional del Cafe)の内部の様子を中心にご案内します。

まず入口において入場券を購入します。私が訪問した際は最低入場料が15,000コロンビアペソ(2008年4月現在・およそ890円)でした。この他に17,000コロンビアペソで(2008年4月現在・およそ1,000円)で園内にあるロープウェイ一往復付きや、その他園内にあるアトラクションの入場料をセットにしたパスポート型など多数の料金帯がありました。園内の利用目的に応じて見分けた方が良いでしょう。

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左の画像が入口付近にある木製の「やぐら」です。あいにく逆光となってしまい全体が黒っぽく写っています。やぐらの高さはおよそ20mもあり、最上階の展望台からの眺めは最高です。右の画像はその展望台から撮影したものです。
目の前にはキンディオの大高原が広がり、雲が遮らなければその先にはアンデス山脈の高い山々を望む事が出来ます。

こちらが資料館も兼ねた「管理棟」の建物です。この建物はコーヒー公園が営業を始めた当初からあるものです。以前は左画像の方に「正面入口」があり、入場者は皆ここから建物に入る事になっていました。こちらから見ると平屋建てに見えますが、実際には右画像のように二階建ての造りとなっています。中には簡易売店やギフトショップ、資料館、そして昨今激増しているコーヒー生産者連合会直営のカフェテリア"Juan Valdez"もしっかり入居しています。

資料館の中にはコーヒーに関する様々な展示物が陳列しています。昔の時代のコーヒー豆収穫や焙煎に関する器具、輸出用の麻袋その他、興味深いものです。中画像は世界中で販売されている(いた)コロンビアコーヒー豆やインスタントコーヒーの袋・瓶・缶のデザインを集めたもので、いろいろな言語により表示されています。

そして右画像は日本から持ち込んだ「コーヒー自動販売機」です。ブラック、ミルク入り、砂糖・ミルク入りなど日本人であればすぐに分かる代物ですが、この自動販売機が設置された当初からつい先年まで、コロンビア国内にはコーヒーの自動販売機というものが殆どなかった為、「世にも珍しい機械」という位置付けとして置かれたようです。現在でもその数はまだごく少数ですが、コロンビア国内でもコーヒーの自動販売機が見られるようになりました。

これらの画像は全展示物の中のほんの一握りに過ぎません。実際にはもっと数多くの展示物がありますので、コーヒー公園を訪れた際には是非とも見学して頂きたい一角です。

管理棟のすぐ近くにはロープウェイの「駅」があり、斜面の下の部分にある広大な公園敷地との間を往復しています。
また、遊歩道も整備されており、下の場所までゆっくり歩いておよそ30分程度の時間です。今回は別に用事があって時間が迫っていた為、遊歩道周辺をご案内出来ないのが残念です。途中には無数のコーヒーの木々や小さな滝、竹の密林等多彩な情景があり、見ていて飽きません。私が初めてこのコーヒー公園を訪問した時にはまだまだ整備途中で、当然の事ながらロープウェイなどなかった為、園内の移動は全て徒歩でした。

今回数年ぶりにこの公園を訪れた私の新たな発見は、この「リフト」です。これはロープウエイとは管理棟を挟んで正反対の場所に設置されていました。途中コーヒーの木々を見ながら、直線にしておよそ200m程の距離を昇り降りするようです。この日はオフシーズンの平日という事もあり、このリフトは停止していました。

そして右画像がロープウエイと広大な公園部分です。竹を含めた多くの木々に囲まれているのではっきりと見えませんが、この公園内には観光SLが走り、観覧車やジェットコースターなどがある、大人も子供も楽しめる施設となっています。ここに1日いても苦にならない筈です。また、大きなフードコートもあり、ここで昼食をとる事も可能です。ちなみにフードコートに入居しているのは大部分がファーストフード系の店舗です。

左画像は背の高いバナナの木と、背の低いコーヒーの木々です。ちなみにバナナの木は別称「シェードツリー」と言い、背の低いコーヒーの木々で、昔からあって現在では数が激減している「ティピカ」という苗木種は特に直射日光を嫌う為、このバナナの木の下に隠れながら実を付けていました。そして右画像はとても奇麗な「カトレア」の花です。管理棟の前に大輪を咲かせていました。この国立コーヒー公園は子供達だけではなく「大人の課外授業」の場としても最適だと、私は断言します。

受け入れ態勢が整う事が前提ですが、例えば周辺の農家で「コーヒー豆収穫体験」とか、「自家焙煎体験」などが出来れば観光地として更に地位が高まるのではないかと思います。

こちらは公園前の道路沿いに並ぶ土産物屋兼レストランです。ここでは民芸品の他にコーヒー関連の様々な加工食品類が並んでいます。曰く、コーヒーキャンディー、コーヒークッキー、コーヒーリキュール、コーヒーワインなど多種に及びます。そしてこれらの建物はその殆どが現地産の竹、グアドゥア(Guadua)を使用しており、私にはこの「竹の家」の造り自体にも興味があり、いつも観察しています。

ここのレストランではいわゆる豪華な食事は出来ませんが、園内のフードコートとは異なる「郷土料理」を味わう事が出来ます。その為私はいつもこの場所で昼食をとる事にしています。

こちらが「バンデハ・パイサ(Bandeja Paisa)と呼ばれる郷土料理です。これは本来もっと北に位置する「アンティオキア県」の郷土料理ですが、ここキンディオ県でもよく食されています。中にはご飯・チョリソ・挽肉を炒めたもの・アボガド・うずら豆・目玉焼き・そしてアンティオキアでもここキンディオでも欠かさない、とうもろこし粉から作った「アレパ(Arepa)」が添えられます。チョリソの横にある、白い円盤状の物がアレパです。アレパにはいろいろな色・形・味がありますが、このバンデハ・パイサには必ず真っ白いものでパサパサした食感・殆ど無味のタイプが添えられます。このバンデハ・パイサはすごいボリュームとカロリーに満ちており、度々これを食べれば「メタボ」一直線のすごい料理です。

という事で、今回はキンディオ県観光の目玉である国立コーヒー公園を中心にご案内しました。このコーヒー公園付近には大小さまざまな宿泊施設があり、快適な気候の中でのんびりと過ごす事が出来ます。その他にも早朝ボゴタを発って夕刻の便で帰ると言う日帰り観光も勿論可能です。コロンビアへお越しの際には是非とも訪れて頂きたい、素晴らしい場所です。
(2008年4月26日)

 次回につづく

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