未知の国・コロンビアからの便り(172)
2009年2月・カルタヘナ再訪−4−
読者の皆さん、こんにちは。
今回はカルタヘナ市内のホテルをいくつかご紹介します。


こちらがカルタヘナ・そしてコロンビア国内でも最高級に位置するフランス資本のホテル"Sofitel Santa Clara"です。建物は17世紀に作られた「サンタクララ修道院」を原形としており、敷地内には近代的な建物とはまるで異なる独特の雰囲気が漂います。


フロントや中庭など、敷地の至る所に高級感が溢れています。1泊数百ドル相当額という宿泊料金がその証しで、宿泊客もそれなりの階層です。このホテルは「写真集」もあるほど歴史的価値を持っており、その為宿泊客以外でもこのホテル内部を見学する人が絶えず、ホテル側もそこは十分心得ていて宿泊棟以外は自由に立ち入りが可能です。


こちらが客室棟の画像です。プールは小さめですが、そもそもこのホテルの客層は小さなお子さんを持つ家族向けというよりも、カップル向けの「大人の為のホテル」と言うべきでしょう。当地では誰もが「一度は泊まってみたい」と思う
憧れのホテルです。


こちらは私がカルタヘナ訪問の度に「定宿」としている"Centro Hotel"です。場所は「カテドラル」の斜め前にあり、2階部分がホテルになっています。このホテルも古い造りで味わいがあり、旧市街地区でこのレベルのホテルではかなり安い方です。


客室はバルコニー付きの部屋と窓がない部屋の2つのタイプがありますが、ここは是非ともバルコニー付きの部屋をお勧めします。旧市街の小道に面したバルコニーからは、特に夜ともなればライトアップされた建物と夜の小道がそれは素晴らしく、いつまでも見飽きません。各部屋にはクーラーや近年改装した熱いお湯が出るシャワールームも
あり、なかなか快適です。



1階にはイタリア人オーナーのレストランがあります。ここは朝から夜まで営業しており、オーナーは先年までホテルの経営者でもありました。価格の高いカルタヘナのレストランの中で、ここでは珍しく「夜のセットメニュー」を18,000ペソ(2009年2月現在およそ720円)で提供していました。パン・サラダ・ご飯・アボガド・バナナフライにメインが牛ヒレ肉と
グラスワイン一杯付きでこの値段です。かなりお得でした。この他にも勿論「ピザ」「パスタ」などのメニューが豊富で、他のレストランに比べてどれも安めでした。


左画像は"Charleston Cartagena Hotel"です。旧市街地区の中では前述のサンタクララと並ぶ最高級ホテルの一つです。つい最近まで長らく「Santa
Teresa Hotel」の名でした。現地では「サンタテレサ」の方が通じ易い程です。この
チャールストンホテルも原形は「サンタテレサ修道院」です。ホテルの前には開放感に満ちたバー・レストランコーナーが設営されています。撮影したこの日はちょうど「バランキージャのカーニバル」期間中で、その影響がここまで及んでいて満室だった為、宿泊客以外は立入を許可されませんでした。内部はやはり重厚感に満ちており、レストランも高評価を受けています。右画像はホテル周辺の様子です。ホテル脇には要塞群があり、この画像はその上から撮影
したものです。


こちらは"Hotel Casa del Curato"です。入口にはホテルの名を示す看板は一切なく、うっかりすると通り過ぎてしまう程です。このホテルは「あまり高くない料金で旧市街の古い建物に泊まりたい」というお客様にお勧めしています。
こじんまりとしたホテルですが、風情に満ちています。



客室は1階・2階部分にあります。殆どは窓のない個室ですが、ご予算が合えば是非ともバルコニー付きの「スイートルーム」にお泊り頂きたいと思います。スイートルームは2階の小道に面した側にあり、とてもモダンな造りです。ホテルの場所は前述のサンタクララホテルから近く、特に外国人旅行客に人気があってなかなか予約がとりづらいです。


こちらは場所が変わり、新市街・ビーチ沿いにある"Bocagrande(ボカグランデ)"地区にあるホテル"Capilla del Mar"
です。21階建て、全201室のホテルはボカグランデ地区では大規模ホテルの一つです。今からおよそ4年程前、コロンビアへの渡航自粛勧告が出されていた時代に2回ほど「コロンビアツアー」を実行した事があり、その時に使用した
ホテルがここでした。当時は大改装工事の真っ只中で、エレベーターや客室の一部が使用できないなどの不備がありましたが、今回の視察ではフロント部分も含め斬新な内装に変わっていました。


Capilla del Marは最高級というレベルではありませんが、ボカグランデ地区ではトップ5に入ると評価します。最上階にあるプールから見える眺めはなかなかのものです。このホテルは1976年10月にスペイン国王夫妻が当地を来訪された折に宿泊されたらしく、その記念碑が入口付近の壁に埋め込まれています。それ程のランクのホテルです。
朝食を右画像にある1階のレストランで、潮風を一杯に浴びながらとったのが懐かしいです。今回は警備が厳重で、客室の撮影は許可されませんでした。唯一ロビーとホテルの外観のみ「撮影許可」を得ました。


こちらはボカグランデ地区において老舗且つ「昔は最高級」だったホテル"Caribe"です。1941年の創業以来60年以上、ボカグランデ地区ではトップ3に入る格式あるホテルです。建物の外観自体が他のホテルとは大きく異なり、中に入ればその重厚さに圧倒されます。ボカグランデ地区ではこの種の建築様式のホテルは他にありません。


レセプションエリアは天井が高く、レトロな雰囲気に満ちています。一昔前にタイムスリップしたような感覚です。本館1階の廊下もまた重厚感に満ちています。内部を見て回るだけでも満足できる、素晴らしい建築物です。


私はこのホテルを利用した事がありませんが、お客様から一部の客室について老朽化による「かび臭さ」があったというご報告は頂いています。今回は客室に入れませんでしたので現在の事情は未確認です。
およそ35,000uという敷地内には2つのプールがあり、その上ちょっとした「遊歩道」まであって重厚感に加え優雅さも備えたホテルと言えます。


こちらはボカグランデ地区において後述の"HILTON"と並ぶ「現地での最高級ホテル」の一つである"Hotel Almirante Cartagena"です。何年前にオープンしたのか忘れましたが、当初"インターコンチネンタル・カルタヘナ"としてオープンした事もあって高級感に満ちており、且つボカグランデ地区では意外にも最も新しいホテルの一つです。現地ではこのホテル以降、いわゆる高級クラスのホテルが全く建設されておらず、このあたりが国際観光都市としての課題です。

1階レセプション部分です。外装は高級ホテルにふさわしいのですが、この1階部分はなぜか天井が低く圧迫感を覚えます。ホテルの第一印象はレセプションにあるので、この部分の設計が非常に残念と常々思います。とはいえ宿泊客がレセプションにいる時間は僅かで、ホテル全体の印象からすれば少々のマイナス点ですが。
私が立ち寄ったこの日は「バランキージャのカーニバル」に出場するチームが宿泊していた為、ホテルはカーニバルムード一杯でした。現地バランキージャはカーニバル期間中に限って市内中の全てのホテルが満室となり客室供給不足に陥る為、カルタヘナに宿を取って陸路で「遠征」せざるを得ない事情があります。



こちらが中二階にあるレストランです。朝食もここで提供されます。レストランの入口付近にはバーラウンジもあります。そして吹き抜けになっている建物内部です。建物は変形的な並び方になっており、スイート及びジュニアスイートルーム以外の殆どの客室は完全なオーシャンサイドではなく、いわゆる「パーシャルオーシャンサイド」です。私自身はこのホテルで以前国際会議が行われた事もあり、日本からの来訪された団体と共に数泊を過ごした事があります。客室自体は当時最も新しいホテルだった事もあり、申し分ありませんでした。
唯一気になったのは、建物の3階ほどにある三日月形のプールが極端に小さく、特にご家族連れでこのホテルの
プールに期待するのは酷です。これだけの高級ホテルなのに何故プールがこんなに小さいのかとビックリしました。
あとは朝食の内容も問題ない高級ホテルです。


そしてこちらが言わずと知れた「世界のヒルトン」です。ボカグランデ地区でも最端に位置しています。ヒルトンホテルでは通年何らかの国際会議等が開催される為、常に人の行き来が絶えません。画像では見えませんが、左下部分には千人以上収容可能な会議場があり、前回のカルタヘナ滞在ではここで「生協世界大会」が開催され、日本からも全中その他生協関係者が大挙して来訪されました。大規模な会議場を持ち格も高級、そしてレストランやその他の施設も充実しているホテルは昔も今もこのヒルトン以外見当たりません。これが実に不思議で少々残念です。
現地カルタヘナで大規模な国際会議が予定され、「高級ホテル」を指定されればまずこのヒルトンが核となり、それが満室となるとさあ大変!これが未だにボカグランデ地区での高級ホテルの現状です。首都ボゴタでは昨今世界的に
名の通ったチェーングループのホテルが建設ラッシュを迎えていますが、カルタヘナのボカグランデ地区で世界的レベルのホテルはこのヒルトンのみです。今後も新しいホテルの建設予定の話は聞き及びません。推測するに、ボカグランデ地区で大規模ホテルを建設できるだけの用地が確保できないのかもしれません。


敷地内にあるプール・これがまた広く、ボカグランデ地区にある数多くのホテルのプールでは最大です。これも他の
追随を許さない素晴らしいものです。子供から大人まで存分に楽しむ事ができます。客室の大半は海に面しており、反対側は陸地しか見えませんが、パーシャルオーシャンサイドという中途半端な位置は設計していません。客室も
米系ヒルトンだけあり、体格のよいアメリカ人でもゆったり寝られるようベッドも含め広めに設計されています。


左画像がプールに面したレストラン"Las Chivas"です。ここは朝食を提供する場所にもなります。ここのブッフェの内容はやはりそれなりで、滞在中メタボに近くなるほど豊富な品々にいつも満足しています。他にはもう一つレストンがあり、ここのエビピラフはとても美味しかったです。更にはバーも充実しており、ホテルとしては申し分ありません。
そして右画像はロビー部分です。太陽光を最大限取り入れた明るい雰囲気です。レセプションも混雑時には最高6人体勢となっており、天井も高く高級ホテルらしい設計です。
以上がカルタヘナの一部ホテルのご紹介です。勿論、現地にはこれ以外にも数多くのホテルが存在し、その中で旧
市街・世界遺産地区において昨今急速に台頭している「ブティックホテル」の存在は見逃せません。あいにく今回は
中1日という短い滞在時間の中で、主要ホテルに加えて各観光地・そしてレストランの視察をこなした為、ホテルに
ついては一部のご紹介のみにとどまります。あとは「次回への課題」として残しておきます。
(2009年4月10日)
次回につづく
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