未知の国・コロンビアからの便り(29)
ローラースケート王国
市内西部にある「ローラースケート競技場」
読者の皆さん、こんにちは。
コロンビアでのスポーツ界の話題ですが、つい最近ですとあの有名な自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」において、今年もコロンビア選手が区間優勝を達成しました。
元々山岳地帯が多いこの国で鍛えられるコロンビアは自転車ロードレースに強く、今年は惨敗しましたが、Santiago Botero 選手はこの国では有名な選手で、毎年このレースで全区間を通じて上位に入賞するほどの実力者です。そしてF1ではもはやコロンビアのみならず世界的に有名な”あの”Juan Pablo Montoya 選手がドイツGPで優勝。F1参戦2年目でこれだけの実力を発揮する彼はもはや「天才」に値すると思います。
私は最近オフィスで「日本はタイヤとかエンジンでは有名だけど、パイロットで誰か勝ったか?」と聞かれる事しきりです。返す言葉がありません。
その他にも女子テニスでは世界上位にランクされている Fabiola Zuluaga選手を始め、大リーグで活躍中の選手など、実はコロンビアはスポーツ界に実力者を輩出している国のなのです。
熱の入った練習風景
そんな中でも、日本の皆さんで知っている人は稀ではないかというコロンビアが世界トップクラスのスポーツに「ローラースケート」があります。
ローラースケートとはちょっと古い用語かもしれません。正式に何と呼べばよいのか分かりませんが、私が小さい頃に持っていた横に二列並んだタイプのものではなく、現在のローラースケートは縦一列型ですね。
当地では”Patinaje”と呼ぶこのスポーツですが、特に女子選手の実力はまさに「世界トップクラス」です。世界選手権では世界の強豪を相手にコロンビアが1-2フィニッシュで金・銀メダルを獲得するなど、その実力は明らかです。
専用競技場にて
ボゴタ市内西部、ボリーバル大公園から一本道を隔てた敷地内に、日本ではまずお目にかかる事はないであろう「ローラースケート専用競技場」というものがあります。
この他にもカリやバランカベルメハその他の町にもこれら専用競技場があり、これだけでもコロンビアがローラースケート競技の実力国である事が分かります。
余談になりますが、先年には前出の専用競技場を持つ国内北部のバランカベルメハ市において「世界選手権」が行われ、日本からもナショナルチームが参加するべく
選手団の方から直接現地でのアテンドを要請されましたが、当時からこの町は国内でも有数の抗争地帯である事から「選手団の安全はとても保証できない」と、
残念でしたが参加を断念して頂いた事があります。
主催者側からも「国を挙げて警備は保証する」と確約はされていましたが、やはりリスクを負ってまでナショナルチームをご案内する事はできないと伝えた次第です。その選手権は日本側にとり、どうやらオリンピックか何かの出場権への最後の挑戦の場であったようです。
断腸の思いで日本側へ参加辞退を促した事は私自身の苦い思い出の一つですが、そのやり取りの中で日本側の方から「コロンビアはこの競技では強豪国なんですよ」と教えてもらったのが、この競技と接するきっかけでした。
ローラースケートに興じる女性
そんな余談がありましたが、ローラースケートはなにも専門競技としてだけではなく、日曜・祝日に実施される「歩行者天国」でも多くの人々が興じている姿を容易に見る事が出来ます。
そんな中で、前出の専用競技場は”無料”で誰もが勝手に滑る事ができるようです。実際使用料を徴収する場所など見当たりません。日本だったらまず間違いなく有料だろうなあ、と考えてしまいましたが、そこは文化都市を自認するボゴタ首都市だからなのでしょうと納得しました。
ところで、前述の「強豪・コロンビア女子チーム」ですが、中継画面やニュースで見ると、皆まだあどけない顔立ちです。おそらく中学・高校生くらいの年齢ではないかと思われます。
ニュースではなぜか視点が変わっていて、試合結果とともに「美人選手」として紹介していたり、果ては競技中の「きれいなお尻」題して後ろからの画面を放映していたりします。これは一種の”セクハラ”でしょうか???
話が少々脱線しましたが、コロンビアはオリンピックですとまだ金メダル一つの「小国」ですが、実はそれ以外の競技で世界的実力を持つ国なのです。あとは、国技でもあるサッカーで前回予選敗退の屈辱から次回はW杯に楽々出場してほしいものです。
次回につづく
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