未知の国・コロンビアからの便り(35)
星空に近い町1
眼下に見えるボゴタ市中心部(セントロ)
読者の皆さん、こんにちは。
普段めったにない事ですが、日本から知人が来ている事もあって休日を割いて市内中心部に位置する「モンセラーテの丘」を案内する事になりました。
市内と丘との標高差は最高地点でおよそ600m。ちょっとしたハイキング気分と言いたい所ですが、とんでもない話しです。そもそもボゴタ市が海抜2,600mの高地にあり、そこから600mですから最高所での標高はおよそ3,200m!これは例えば酸素濃度は上空1万メートルを飛行中の機内より更に低下し、酸素の量は平地に比べ70%程度となります。富士山登山でしたらおよそ9合目に近いといえばよりリアルでしょう。
丘と地上を結ぶロープウエイ
南米の中で「高地にある首都」といえば、ボリビアの事実上の首都「ラ・パス」の3,650m、エクアドルの首都キトの2,800mなどがありますが、コロンビアのボゴタは南米では3番目に高い所にある首都です。
そんなボゴタでも特に高い所にある観光名所、これがモンセラーテの丘です。
頂上への道程は「徒歩」「ロープウエイ」「ケーブルカー」の3つのみ。車では行く事ができません。そんな中、低地
民族の我々が選んだ手段がロープウエイでした。当たり前ですね。徒歩で登ったら倒れてしまいます。
眼下に見えてくる市内中心部
上記画像の最下部にあるのがロープウエイとケーブルカーの発着駅です。現在ケープルカーの方はメンテナンス中の為ロープウエイのみが手っ取り早い手段です。
ロープウエイの車体は40人定員のスイス製。結構年期が入っていますので不安になりますが、今のところ事故を起こしたという話は聞いていません。
この日は日曜日でしかも乗車料金が月曜から土曜日までの「平日料金」に比して3分の2程度の割引が設定された為か、ものすごい人込みでした。
頂上に近い場所にある教会
ものすごいスピードで登るロープウエイでおよそ5分。着いた先は既に3,000メートルを超える標高です。
実際の所、ちょっと歩いただけで息が切れる事がはっきりと分かります。たまに日本からの訪問者の方と登る事がありますが、高血圧及び心臓に難のある方は登頂を断念して頂くほどです。
山頂駅から出てまず目に付くのが教会です。日曜日にはここでミサがあり、いわゆる「下界」から多くの信者がこの教会を目指します。この日も午前10時頃には教会付近が多くの人で賑わっていました。
実際にはこの教会よりも更に高い所に頂上部分があり、この地点で3,200mにもなります。
登山道の終着地点
前述にもありますが、このモンセラーテの丘へ登る手段の一つとして「徒歩」があります。
ロープウエイやケーブルカーの乗車代金を惜しむ人、若しくは「あえて苦行を」という人、或いはこの標高差を本当にハイキング気分で登るという高地生まれのボゴタっ子達で登山道は賑わいます。
しかし、我々低地民族の日本人にこの登山道はあまりにも危険です。
富士山への登山がそう簡単ではない事からも想像がつく筈です。加えて息が切れる頃合を見計らう「山賊」も出没しますので、これはお勧めできません。
こんな余談もありますが、とにかくここまで登れば「ボゴタ大高原」が視界一杯に広がります。人口700万人のボゴタ首都市がいかに大きいかが一目瞭然で分かります。
しかし広大なボゴタはその視界だけで済む大きさではありません。
実際には向かって右側、つまり北側へ更に町並みが広がるとにかく大きな町なのです。
次回につづく
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