未知の国・コロンビアからの便り (46)
読者の皆さん、こんにちは。
今回のお話は日本在住でこのHPをご覧になられている方々にはあまり新鮮味のない内容ですが、「パナマの中の中国」と題してお送りします。
私自身も旅行前に収集した情報で、パナマには中国系の移民が多いという事は知っていました。
パナマは「台湾」と関係があり、つい数年前まで台湾系の航空会社「長栄航空」(EVA
AIR)が台北からロサンゼルス経由でパナマまで最新鋭大型機のB747-400を飛ばしていた程です。
経済大国の台湾が関係樹立の見返りにパナマへ多額の投資をしていた事は想像がつきました。
しかし実際にこの地を訪問して、まさかパナマ市内に「ミニ中華街」があるとは全く知りませんでした。
場所は市の外れに近い「ドラドショッピングセンター」(Centro Comercial El
Dorado)の裏手にあり、ここはまさに表題通りの「パナマの中の中国」でした。
この一角には漢字表記の看板が軒を連ね、一歩店を入ると独特の匂いにハンカチで口を塞がずにはいられないほどでした。そんな観光客の事など全く眼中にないこの一角では、麺類だけでおよそ100種類、5メートルほどの長さの棚にはあるゆる種類の麺がびっしり並び、中華菓子や中華料理には欠かせない調味料などがものすごい量で陳列されていました。これは横浜の中華街顔負けです。
そんなミニ中華街ですから、店内にある「薬局」もこの通り。漢方薬が欲しければ「あれとあれを調合して」こんな具合です。食材店兼雑貨店として店を開いている所が多いのですが、店先では北京ダック用の肉や饅頭類などが湯気を立て、中国茶やなぜか日本のメーカーの「3合炊き自動炊飯器」なども売っていました。
筆者一押しの中華料理店。雙喜樓(Sunly)と金麒麟(Golden Unicorn)
そんな「中華街」を持つパナマではさぞかし美味しい中華が食べられるであろうと、かなり期待をして乗り込んだのですが・・・いやぁ、これは凄い、感激どころの話ではありませんでした。
私は以前「エクアドルのキトの中華は美味しい」とご案内した事がありますが、パナマの中華料理はそういうレベルではありません。はるか上を行くものです。
まずもって、厨房を覗くとあのものすごい火力で中国人が料理を作っている訳ですから、ここからして既に基本が違います。
こういうとかなり失礼な表現になりますが、コロンビアに流れた中国人が経営しているレストランなどは格が全く違います。コロンビアの店は中華料理店とは言えません。恐らくは本場の料理人が移民として流れてきているのがパナマなのでしょう。
ちなみに、上記一押しの中華料理店のうち、Sunlyは前述の中華街の外れに、金麒麟はシーザーパークホテルのすぐ近くにあります。
特別に作ってもらった「海鮮ラーメン」と、ご飯が見えない「中華丼」(Arroz Blanco combinacion estilo Chino)
カニの豆鼓醤炒め
パナマ市は太平洋に面した港町という事もあるのでしょうか、中華料理に使われている海産物の種類が実に豊富で、それを本場仕込みの料理人が強い火力でサッと調理する訳ですから、食感はもう「最高」。
画像はあくまでも一部ですが、私が食べた「福建炒飯」なども米粒が光っていて脂っこくなく、使用している米はいわゆるパサパサした長粒米ですが、これがこんなに美味しいとはと感動する事しきりでした。
パナマでは結局滞在4日間で4回中華を食したほどです。しまいには、ホテルの朝食を放棄して朝から「飲茶」を楽しむ為にタクシーを飛ばして(といっても市内移動なら1-2ドルですが)Sunlyに向かった位病み付きになりました。そこまでして行く価値があったか・・・パナマでの飲茶はあまりにも素晴らしく、「うーん」と唸るばかりでした。
これで料金が高ければ美味しさも半減ですが、いわゆる「死ぬほど」食べて、二人以上であれば一人当たり15ドル以下程度です。中華街で販売している食材もそうですが、中国本土や台湾から遥か彼方のパナマであっても決して高くないのです。飲茶で供されるえびシュウマイその他点心や中華菓子など出来たての数々の全てが繊細な作りで、しかも安ければ最高ですよね。
私的な別の面での中華系の話ですが、さすが貿易立国・パナマ。台湾の一大企業・EVERGREEN社が社名にならって外壁を緑にした自社ビルを市内に構えているのには驚きました。
エバーグリーンといえば、海運・航空輸送の業界では世界的に有名な企業ですが、それがパナマで展開している事に、パナマにおける中華企業の影響力を見る事ができます。
次回に続く
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中米の至宝・パナマ2