未知の国・コロンビアからの便り(60)
世界の街角へ、コロンビアの切花3
読者の皆さん、こんにちは。
世界に誇るコロンビアの切花特集は今回が最後です。

La Gaitana Farms社さんでは、莫大な消費を要する水を確保する為に自社用地の中に貯水池を作り、雨水を貯めて使用しています。
説明に専門用語が入っていたので今ひとつ理解できませんでしたが、要は水のPH値を検査した上で自社内に還流させているようです。こちらでは原則としてこのような雨水や地下水を利用しているようです。
ボゴタはその昔湿地帯が多かった為に、今でも地下には豊富な水があるようで、その為に地盤が軟弱で高層ビルを建設できないという土地柄です。
ちなみに、画面に見える山はボゴタ首都市の西の外れを越えた所にあり、私自身この場所を訪問したのは初めての事でした。

そしてこちらが、集荷場に掲げられた出荷時のカーネーションの開き具合を図にしたパネルです。これは特集の
最初にご案内したものです。
画像左側が仕向先として最も遠い"日本"向けでカテゴリー1、次にヨーロッパ・アメリカ向けとなり、右側の完全に
開き切った状態が"ロシア"向けの状態です。カテゴリー1と5ではまるで違う事が一目瞭然です。


こちらが集荷場です。農場内でカットされた各種切花はこちらに集められ、女性従業員の手によって"花束"という
完成品になります。JETRO事務所長氏もコメントされていましたが、このような細かな仕事は女性のほうが向いて
いるようです。それが故に全従業員の80%が女性という数字に表れているのでしょうか。
この場所に入るとそこで"花の美しさ"をようやく実感できます。それまでは一つの巨大なビニールハウスに一種類、若しくは最大でも二種類の花しか見る事ができず、それも極めてつぼみに近かったので、ここが切花の一大生産地という気がしていませんでした。
最近では、世界中に展開する仏系大手スーパーがコロンビアから大量に切花を買い上げて、自社店舗に卸して
いるという話を聞いた事があります。画像左側の花束は主に市内の大手スーパー向けのようですが、それにしても花というのは実に気分を和やかにさせてくれるものと、改めて感じました。

こちらは輸出タイプの切花の梱包したものです。このような箱に入れられて出荷します。
ちなみにこの一角は前述の女性たちが働く所とは別に隔離されていて、ただでさえ冷涼なボゴタで更に冷えた空気が循環する「冷蔵庫」状態となっています。その為、画像が極めて不鮮明になっていました。
こちらの一角では輸出を目的とした梱包が行われていましたが、一部の箱には日本の某切花流通業者の名前が
記載されていました。日本への長旅を控えた待合室といった感じです。
国外への出荷は主として午後3時過ぎを最初として農場からボゴタ空港へ向けて出発していきます。我々はまさに出荷を控えた一日の仕事のピーク時にこの場に立ち入った訳です。
今回私は幸運にも切花生産の現場を訪問する事が出来、とても素晴らしい体験をさせていただきました。
コロンビアの切花生産は世界第二位の規模とはいえ、実際のところどのような状況下で生産されているのか、とても興味がありました。
これは製造業の全てに言える事かもしれませんが、この切花産業もただ苗を植えてカットして出荷するという単純な説明だけでは言い切れない、様々な手間と労力を要すものである事を実感しました。
今後、流通事情の更なる向上によって遠い日本へ多くの種類のコロンビア産切花が旅立ち、日本の多くの皆さんの心を癒す時が必ずや来る筈です。
「花の国・コロンビア」の名は将来的に世界中の方々に認知される事でしょう。
次回につづく
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