未知の国・コロンビアからの便り(80)

コロンビアのフルーツ

読者の皆さん、こんにちは。

年間を通じて気温の変化が少ないコロンビアでは、特に熱帯地方において数多くのフルーツが生産されています。
過去にご紹介したコロンビア特産のフルーツの中でも、特に値の張るのが「ピタージャ」(Pitalla)です。
天然ゼリーとも称されるサボテンの実の一種であるピタージャは、世界のフルーツの中でも評価が高いものです。
とはいえ、あまり食べてしまうと"整腸剤"(というよりも下剤)のような効果もある為、便秘の方には一発で効きますが・・・

コロンビア国内産のフルーツは実に多彩ですが、とにかく値段の安さは相当なものです。例えば、メロンは1個あたり100円程度、スイカも大玉でおよそ300円程度など。そしてジュースにする為のオレンジなどは、時々ライトバンに山と積んだものを直売していますが、熟れ過ぎて商品価値としては低いのですがそれでも"50個いり"で、たったの100円程度です。

今回はそんなコロンビアで生産されているフルーツをいくつかご案内します。ちなみに、コロンビア特産種もありますが、殆どは「この地で安く手に入るもの」としてご理解下さい(表示価格はスーパー"Carulla"参考値)

Mango de Azucar (キロ当たりおよそ280円)

当地で採れるマンゴーにもいくつか種類があり、私には未だにその違いが分からないのですが、「Mango」「Manga」という種類にも分かれています。画像は「マンゴー」の中でも一番小ぶりのものです。大きさは女性の握りこぶしほどです。Azucar(砂糖)という名前からして想像がつきますが、これは特に甘みに富んでいます。

Zapote(サポテ) (キロ当たりおよそ94円)

Zapoteは繊維質の多い果物です。大きい割には食べる所が少ないのですが、一口食べて何か懐かしいものがあり、しばらく思い出せなかったのですが、はっと気がつきました。それは「完熟した柿」そのものです。種の大きさといい、ねっとりとした甘みはまるで柿です。

Granadilla(グラナディージャ) (キロ当たりおよそ145円)

Granadillaの食感は、スイカの種を寒天でコーティングしたようなものです。種を覆っているヌルヌルとした部分には
甘みがあり、私は種は噛まず捨てますが、どうやら本当は種ごと噛まずに飲み込むようです。正統派の食べ方は、
内側の白い皮の部分から「ツルンっ」と一気に全部飲み込みます。見た目はまるで「カエルの卵」ですね。

Carambola(カランボラ) (キロ当たりおよそ101円)

これは日本で知られている「スターフルーツ」でしょうか。詳しくは知りませんが。まさに星型をした果物です。そのまま食べるのか分かりませんが、よく洗って皮を取らずにガブリとやると、素朴な甘みがあります。

Banano Bocadillo (一口バナナ) (キロ当たり42円)

いわゆる「モンキーバナナ」でしょうか。日本の皆さんには特段珍しいものではないでしょうが、特筆すべきはコロン
ビアは実は世界でも5本の指に入る「バナナ生産大国」なのです。日本にはまだ仕向けられていないようですが、最大の流通先である欧州向けはものすごい量です。ですので、値段も呆れるほど安く、"キロ"当たり40円程度です。

Maracuya(マラクジャ) (キロ当たりおよそ137円)

Maracuyaは主としてミキサーにかけてジュースとして登場します。見た目はGranadillaに似ていますが、そのまま食べると強い酸味があります。実の大きさはソフトボールくらいです。

Guayaba (グアヤバ) (キロ当たりおよそ120円)

これは日本でも有名な「グアバ」です。これも当地では主にジュースとして口にされます。そのまま食べても甘みに乏しく、その為ジュースにした段階で砂糖を入れると旨みが増します。

Lulo(ルロ) (キロ当たり254円)

こちらのLuloも主としてジュースで飲まれるものです。大きさはゴルフポールほど。酸味に富んだ味がします。意外にも結構高い価格です。

この他にもまだまだ数多くの種類がありますが、"季節もの"というものもあり、必ずしも年間を通じて店頭に出ているわけではなさそうです。
最近では日本でも「ジューススタンド」が静かなブームを呼んでいるようですね。当地でも街角でオレンジなどを絞って飲ませるスタンドがあります。私は試した事がありませんが、それも日本に比して呆れるほど安い料金です。

私の家にもオレンジ絞り器があり、毎日自家製の絞りたてジュースを飲んでいます。その他にも一家に一台の"必需品"として「ミキサー」が多用されており、これら天然果実を種ごと砕いてジュースにしています。

フルーツ王国・コロンビアでは、安い昼定食でさえ生ジュースが添えられるほどに果物が豊富な土地柄です。それらの殆どは見た目が不恰好で、画像でもお分かりの通り傷なども当たり前ですが、それでも安さには代えられません。
喉が渇くこの地で飲む天然ジュースや果物は、とても素朴な味がします。

 次回につづく

Copyright (C): Kenichi Arai

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