未知の国・コロンビアからの便り(85)
パスト便り−22− 山本 薫

タペストリーを売る夫婦
オタバロはインディへナによる土曜日の市場で有名です。首都のキトから近いこともあって、土曜日は外国からの
観光客で賑わいます。市場の中心地ポンチョ広場やその周辺の通りはインディヘナの人々が手作りしたカラフルな織物やアクセサリー、セーター、ポンチョ、布、刺繍のシャツなどで埋め尽くされ民芸品好きの私は朝食を食べていないことも忘れて夫の「おなか減ったな。パン買おう」の言葉で我に返るまで興奮して歩き回っていました。

このパンは素朴な味がして美味しかった
カフェで朝食を食べて市場に再出発です。カフェで夫が驚いたのが、コーヒーがおいしかったこと。
数年前オタバロでコーヒーを飲んだときはコーヒー色のお湯みたいな感じだったそうで、欧米からの観光客の影響が大きいんだろうなと話していました。私が持っている欧米人が著者のガイドブックには「コーヒーにはがっかりします」
とか「信じられないぐらいまずい」とはっきり書いてあります。
買い物は当たり前に売り手との値切りのやりとりをします。セーターを買いたかった夫は最初の値段に挨拶言葉の
ように「高いよぉ」と返し、やりとりを始めます。このようなやりとりに慣れていない私は最初は悪い気がしたのですが、そのうちこれはここでの買い物のある種ルールだということに気付き、張り切ってしまいました。

この子のお母さんに許可を得て撮影したものの、怖がられてしまった。
ごめんなさい。
午後と翌日は町の喧噪を離れ、パラモ(標高の高い地にある草原)や周辺の村々を訪れました。
私は人の写真を撮るのが好きなのですが、撮る前には大抵写真撮ってもいいですかと聞いたりそれなりのコミュニ
ケーションを図るようにしています。しかしここではまず期待した返事はかえってきません。
インディヘナの人々はおそらく観光客の写真撮影にうんざりしていたり、他の理由があるのでしょう、彼らの姿を正面から撮影することは難しかったです。何はともあれ週末のエクアドル小旅行、楽しかったです。
次回につづく
Copyright (C): Kenichi Arai