未知の国・コロンビアからの便り(89)

生まれ変わった金博物館−1−

読者の皆さん、こんにちは。

"エル・ドラド(黄金郷)"という言葉を聞いた事がありますでしょうか。その名の由来はコロンビアに関係しているよう
ですが、国内各地にはそれにふさわしい多彩な"金文化"が確かにありました。
首都ボゴタにはそれら金文化の遺物を展示した"金博物館(Museo de Oro)"があります。所有総数33,500点にも上る金細工を展示・紹介する為に1939年に開館した金博物館は長らくその展示スタイルを変えていませんでしたが、長期間にわたる大改修を経て、この度新しく生まれ変わりました。

胸飾り(左)と"黄金の仮面"(右)

大改修を経て完成した"新装"金博物館は、以前に比して大きく変わりました。展示品総数自体は以前の方が多く、今回の改修により展示品を絞り込み、その数10,500点となりました。
改修前は二階に国内各地で栄えた金文化及び土器・織物文化などを紹介し、三階の"大金庫"に国内各地で出土
された国宝級の黄金細工を展示していました。今回の改修ではそれらの黄金製品を二階にある各地ごとに分けた
展示スペースに格納し、三階部分は「黄金の部屋」をメインとし、若干の遺物を展示し、ゆったりとした空間が確保
されました。

残念!どうやってもブレてしまう国宝級の「黄金のいかだ」

また、今回の新装開館により、開館時間が大幅に延長される事になりました。詳しくは別途ご紹介しますが、開館
時間の延長に加え、嬉しい事に「日曜日の入場は無料」となりました。これだけの素晴らしい黄金製品を無料で見学できるとは、日本ではまず考えらない事でしょう。この措置はいつか変わる筈ですが、当面日曜日は無料です。

更なる朗報は、以前であれば国宝級の黄金製品は"撮影禁止"でしたが、これが「フラッシュ禁止」ながら全ての展示品について自由に撮影が可能となりました。その為、私が今回紹介する全ての展示品は"正々堂々"と撮影したものです。コロンビアの先住民金文化の遺物をこうしてインターネットを通じて皆さんに紹介できる機会が出来、嬉しく思います。

Quimbaya地方に栄えた"純金"文化の遺物(左は国宝級)

日曜のこの日、私は「入場無料」という事を知らずに入館し、フラッシュ禁止ながら撮影自由と聞いて「随分変わった
ものだ」と驚きましたが、私の仕事上・重要なこの博物館は館内が以前に比して完全に変わっただけではなく、以前にも増して外国人来館者の姿を多く見かけました。館内の至る所で英語が飛び交う光景は、もう何度もこの博物館を訪問しましたが初めての事です。

ちなみに上記の遺物は"Quimbaya"(現在のキンディオ州・アルメニアとその周辺)に栄えた文化遺産です。
この地方の遺物の特徴は、他の地域は細工しやすいように金に銅を混ぜているのに対し、Quimbayaの遺物だけは100%金だけを使っている為、他の地方の金製品とは光沢が明らかに違います。銅を混ぜない"24金"は加工が難しく、強度が弱い事もある為、尚更この地方の"純金"製品には貴重性があります。

こちらもQuimbayaの純金製品(左)と、宇宙人が作ったのではとの話もある"飛行機"に似た金製品

こちらの画像で特に注目していただきたいのが、右の画像の遺物です。
この形はどうみても"飛行機"そのものです。金博物館所有物の中には、先住民の時代には到底有り得ない作風の遺物があります。飛行機などないこの時代に主翼があり、尾翼まであるこの遺物は謎多きものです。

新たに生まれ変わった「金博物館」
とても一度で全館内を紹介する事はできません。次回も引き続き、コロンビアが誇る先住民文化の遺物を集めた
この博物館を紹介します。

金博物館(Museo de Oro)データ:

開館日:     火曜日から日曜日及び祝日(月曜日は祝日でも休館)
開館時間:    火曜日から土曜日 09:00amから07:00pm, 日曜日と祝日は10:00amから05:00pm
入場料:     火曜日から土曜日及び祝日2,500コロンビアペソ(およそ125円)、日曜日は無料
住所:       Calle 16 No.5-41 (車で来館の場合、Carrera 5を南へ向かい、博物館の前に専用駐車場建物有)

☆データは全て2005年2月現在です。今後内容が変更となる可能性があります。


次回につづく

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