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未知の国・コロンビアからの便り(95)

母の日の街角

花屋に掲げられた"母の月"に合わせた販売文句と、野外ミサの光景

読者の皆さん、こんにちは。
5月第二週の日曜日は"母の日"という事で、この日の町の情景をご案内します。

母の日に欠かせないのが色とりどりの「切花」です。世界有数の切花生産大国であるコロンビアでは、母の日は年間に数回ある"書き入れ時"の一つであり、この日に合わせてカーネーションやバラなどの各種切花を積んだ貨物機が朝から飛び立っていました。機種もDC-8,DC-10,MD-11,そしてHeavy級のB-747などの3発・4発エンジン搭載の大型機がバンバン飛び立っていましたので、北米や欧州向けの便だったのでしょう。その中には日本向けカーネーションもあった筈です。

朝から良い天気に恵まれたボゴタ市内、私の自宅前の公園では"野外ミサ"が行われましたが、参加した人々の手に"一本のバラ"がありました。これは後ほど改めてご案内しますが、日本ですと母の日には「カーネーション」が一般的ですが、当地では母の日の主役となる花は"バラ"が一般的なようです。

この日の路上ではバラの花束を売り歩く露天商の姿を多く見かけました。ちなみに価格を聞いたところ、一本単位ですと2,000コロンビアペソ(およそ95円)、そして12本入りの束が10,000ペソ(およそ480円)でした。結構いい加減な値段設定です。この中にはカーネーションはありませんでした。バラは普段はもう少し安い値段で販売している店も見かけますので、この日に合わせての"売り手市場価格"かもしれません。それでも日本で一ダースのバラの花束を買おうと
しても500円では買えないでしょう。

カーネーションですが、どうやら母の日にはコロンビア国内からは消えてしまうようです。私は花卉関係者ではない
ので定かではありませんが、コロンビアが世界一の生産量を誇り、普段スーパーや花屋でも最も価格が安い部類のカーネーションは、この時期全量"輸出"に回される為に国内で流通しないのではないかと思われます。それで当地では母の日と言うとバラが主役になっているのかもしれません。

アルゼンチン牛炭火焼レストラン"El Viejo"(左)と、アジア系レストラン"WOK"(右)

そして母の日に欠かせない(と思います)のがもう一つ、"外食"という儀式です。
この日は普段から繁盛している店・そうでない店も含めて市内のあらゆるレストランが客で賑わいます。外食産業もまた、この日は一年を通じての"書き入れ時の日"である筈です。
いつもの休日には客の姿が殆ど見られないようなレストランでさえも、「とにかく外食を」という特需を得るのがこの母の日です。ちなみに上記2店舗は普段から人気のあるレストランですので、母の日ともなると大変な騒ぎとなります。

コロンビアの家庭料理が売りのレストラン・SOPAS(de mama) Y POSTRES(de la abuela)

私は普段あまり外食をする方ではないので、母の日の"外食狂想曲"に巻き込まれる事もありませんが、この日に
「ちょっと外食でも」と考えてしまったら、並ばずに食事にありつける場所を探すのに一苦労します。
上記レストランも普段の休日でも混み合っていますが、この日は尚更です。道を挟んだ向かい側には上手い具合にケーキ屋があるので、超甘い物好きの彼らにしてみれば好都合です。

そのような事で、母の日は「年間の一大家庭行事」として位置付けられ、この日の経済効果は大きなものがありますが、それに比して"父の日"のあまりに質素なこの差は何なのでしょうか。これも世界共通かと思われますが。。。
 
 次回につづく

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