毎日新聞 2004年2月21日(土)より
2年2カ月前の千葉・死亡事故 新証言で実況見分−−目撃者立ち会い
◇死亡した院生の両親捜し出す
千葉市内の国道交差点で01年12月、大学院生の車とタンクローリーが衝突したとされる事故で、千葉地検と県警は20日、実況見分を行った。千葉北署が加害者の証言を基に、死亡した大学院生も、道交法違反容疑(信号無視)で書類送検したため、両親が目撃者探しに奔走。事故状況について当初の捜査認定とまったく異なる複数の証言が得られたことから、発生から約2年2カ月を経て、初めて目撃者を同伴しての見分となった。
死亡した大学院生は、木更津市港南台の影山修敬さん(当時23歳)。01年12月31日午前6時ごろ、千葉市稲毛区作草部の国道16号(当時)交差点で、影山さんの乗用車が左から来た男性運転手(57)=埼玉県庄和町倉常=のタンクローリーと衝突したとされる。
千葉北署は02年5月、「影山さんが信号無視で交差点に進入した」との運転手の供述を基に運転手を業務上過失致死容疑で、影山さんを道交法違反容疑で書類送検した。
これに対し、両親は交差点に看板を設置し目撃者探しを始めた。02年10月、ある男性(55)から「衝突の瞬間は見ていないが、交差点で衝突したようではなかった」とする証言を得た。
それによると、タンクローリーは交差点の手前に止まっていた。影山さんの車は交差点を挟んだ先に、道路に直角に止まり、横が少しへこんだ程度だったという。しかし、影山さんの車は大破している。
また、「直角に止まった影山さんの車にタンクローリーが衝突するのを見た」との別の目撃者情報もあり、両親は「衝突事故が2回起きている可能性があり、息子の信号無視は誤りではないか」と訴えている。
この日の見分では、地検や県警の関係者約15人が立ち会い、目撃者1人から当時の事情を聴いた。県警交通指導課は「補充捜査をすることはよくある」とし、千葉地検は「捜査中なのでコメントは控えたい」としている。【森禎行】
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| 実況見分を行う捜査員ら=千葉市稲毛区の作草部交差点で |