Cardiff International Arenaの場所はショッピングエリアの南側。親方の家からは10分ちょっと。プログラム4ポンドを買って中へ。ここは少し古いですね。全体に薄汚れているし、席などもいまひとつ。St.David's HallやMillennium Centreのような設備のいいところがあるとなると、ここの魅力は乏しい。3000席ぐらいあるのだが、席の番号がわかりにくく、場所がわからずウロウロしている人が多数。開演予定時刻くらいに親方の席の前の席に4人連れがやってきたが、彼らが座る前に誰もいないもう一つ前の席につかまろうとしたら、なんとその席(4つ横につながっている)が背もたれごと前に倒れた!!周囲の人も皆、目が点状態。その4人を席まで案内してきたスタッフが連絡をとってばたばたしたりしている。若いスタッフは、自分はマネジャーじゃないからわかりませんとか言っているし。いやあ、怪我人がいなくって良かったですね。帰りにその席を触ってみたけど、一応固定されている。どうも床への固定がおかしくなっていたよう。このせいかどうか知らないけど7:30予定の開演は15分近く遅れる。
親方の席は右横の方の席。なので正面ではなく横を向いた席。前から4列目の33番で、29.50ポンド。購入は2週間ぐらい前にCardiff International Arena入り口横のチケット売り場で購入。
今日のプログラムはClassical Spectacularというもの。なにかというと、曲目はクラシックの有名な小品やオペラのアリアを中心にして、さまざまな色の照明とレーザー光線をあわせたパフォーマンス。演奏はBBC National Orchestra of Walesなので悪くないし、Anthony Inglisも悪くない指揮者のはずで、そんなパフォーマンスではもったいない気もするが。照明やレーザー光線のパフォーマンスも曲による。「Stars & Stripes Forever」なんて照明がチカチカやっても全く問題なし。「ボレロ」や「美しき青きドナウ」などはレーザー光線をずいぶん使っていたけど、もうひとつかな。さすがに「Rigoletto」「セビリアの理髪師」などのオペラのアリアは、あまりチカチカやらずに聞かせていたのはよかったけど。全般にオケヘの照明は黄色、ピンク、オレンジなど蛍光色が中心。なので親方は蛍光マーカーコンサートと命名。指揮者も曲の間曲の紹介をしたり、いろいろジョークを言ったり(Anthony Inglisの指揮ってはじめて聞いたけど、こういう人だったの!)通常のクラシックコンサートとは一線を画している。個人的には「ハレルヤコーラス」が聞けたのがよかった。親方の卒業した中学は、卒業式に全校生徒でこの曲を歌うのです。そのため、3学期の音楽の時間は3年間ひたすらこの曲を歌う練習だったので思い出が深い。なのに、プロが実際に歌うのを聞くのは実は初めてでした。懐かしかったなあ。声に出さずに一緒に歌ってしまいました。最後はチャイコフスキーの「1812 Overture」という曲。この曲のクライマックスには、クレムリンのそれを表現した鐘が鳴り、銃声がする中でマーチのようなテーマが流れるということだが、そこで会場では銃声ならぬ火薬を使ったパフォーマンスで大きな音を鳴らす。噴水タイプの花火も。なかなか派手でしたね。邪道だけど。
で、アンコールはというと、拍手していると指揮者が、「やめてよ、やらないよ」というような身振りをする。この辺は実に楽しいですね。そのうち仕方がないなあ、という身振りでアンコールを。曲は「天国と地獄」。はじめは指揮者が観客に拍手するなと身振りで指示。途中から拍手しろと指示して、それとともにレーザー光線は走る、花火は出るで、盛り上がる。いやあ、こういうパフォーマンスにはこの曲が一番合いますねえ。そうこうしているうちに2曲目のアンコール。England出身(?)の指揮者が、「自分はラグビーイングランドチームのファンで・・・」というと会場から一斉にブーイング。「ごめんごめん、でも一ヶ月前はいい試合だったよね」と言われて、ウェールズが勝ったからみんな「そうだそうだ!」。「明日の試合(対スコットランド)もがんばってほしいね」と言われ、「いいぞいいぞ!」という感じになり、ウェールズ出身のテナーを呼んで、ウェールズ国歌が最後のアンコール曲。皆で起立して一緒に歌って盛り上がっておしまい。
親方の評価ですが、クラシックコンサートと考えたら、不満足。音響の悪い会場でマイクとスピーカーのコンサートではねえ。しかも有名な曲をただ並べただけでは。クラシックを聞きたいならSt.David's Hallのコンサートに行くべき。しかし、エンターテインメントとしてはよくできていた。観客の好みそうなものをうまく並べていると思う。特にアンコールでの会場との一体感は大変良かった。こういうゲテモノも3年に一度くらいは聞いてもいいかなと思う。10時過ぎに終了。

