| 2012年5月号 |
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桜の花も散って、新緑の鮮やかな季節となりました。まもなく5月です。この5月に「母の日」があります。わたしたちに命を与え、育ててくれた母を思う日です。教会は、この5月を聖母月としています。聖母マリアは、イエス様の母ですが、わたしたちの教会の母でもあらせられます。聖母マリアからお生まれになったイエス様は、死んで復活されました。こうしてわたしたちをその復活の命に新しく生まれ変わらせてくださった。それが、洗礼です。それゆえ、イエス様の母は、わたしたちの教会の母でもあらせられるのです。
今から50年前、世界中の司教様が集まって、第2バチカン公会議(1962−1965年)が開かれました。そこで何を討議したのでしょうか。それは、提唱された異端を問題とした従来の公会議とは異なり、教会そのものの刷新でした。長い歴史をもつカトリック教会は、古い習慣やメンタリティを保持してきました。しかし、20世紀になって時代の変化が急速に進み、教会はその変化に容易に対応できなくなっていました。そこで教会は本来何であって、何をなすべきかを問い直し、自己刷新しようとしました。
それが、教会憲章にまとめられています。それは8章からなっていますが、第8章は、マリア様についてです。議論が始まったとき、教会とマリア様は別々に議論されていました。議論が進んでいくと、教会と聖母は切っても切れない絆で結ばれていることがわかりました。聖母マリアは、イエス様の母であるだけでなく、教会の母でもあると言わなければならない。多くの司教たちはそう納得するようになりました。聖母マリアは、処女でありながらも、聖霊を受けてイエス様を出産されました。同じように教会も処女と言われますが、母なる教会とも言われるように、聖霊によって多くの子供を出産しています。それが洗礼です。それゆえ、聖母マリアは、教会の原型とも言われるのです。

