信仰講座
    
     はじめに 
    信仰にとって祈りは基礎ですから、まず祈ることを学びましょう。祈りながら
    、祈りに前提されていることも学ぶようにしたいと思います。祈りとは「神に向
    かって心を上げること」です。単純なことです。。特定の祈りを暗記して唱える
      必要はありません。教会の中に入って、神さまの御前に出て、静かに手を合わ
    せることから始めましょう。こうして、心の目を上げて、できれば、「神よ」、
    「わたしの主よ」と神さまに呼びかけでみてはいかがでしょうか。さらにまた、
    できれば、「主よ、語ってください。わたしは聞いております」と、心の中で神
    さまと話しあうことができればすばらしい祈りが始まっています。
    わたしたちはみな神さまを何となく知っているのです。この何となく知ってい
   る神さまをいっそう明らかに、正確に知りたいと思います。神さまに向かうとい
   うことは、暗闇を目の前にしているようなものかもしれません。しかし、この暗
   闇は虚無ではありません。
    神様を知ろうとするとき、自分自身も何ものなのかを、意識させられるのでは
   ないでしょうか。このように神さまを知ると同時に自分自身とまわりの世界をあ
   らためて知ることになりましょう。聖書はこの神を知り、自分自身と世界を知る
   ために、またとない基礎資料です。参考までに、ここで聖書の詩編8を唱えてみ
   ては、いかがでしょうか。
      信仰を学ぶことは、一生続けられなければなりません。信仰の対象は無限なも
    のだからです。神さまも無限なものです。人間もこの無限の神さまに向かって開
    かれた存在です。したがって、カトリック信仰講座は、その学びのひとつの階段
    でしかありません。信仰講座は、初心者向きの入門編から、信仰の知識を深めた
    い信徒のための中級編、さらに聖書をはじめ教理や霊性、この世界との関わりの
    種々の問題を考えてみる上級編とあります。
      毎週土曜日、14:00〜15:30  
      信仰入門講座は、洗礼志願者のための講座で洗礼を受けるのに必要な知識を学
    べるように手引きをします。3−4ヶ月をめどに、洗礼を受けるための準備をし
    ます。毎週土曜日と金曜日の午後にあります。この時間が都合の悪い方々のため
    に、ほかの時間も考慮しますので司祭に申し出てください 。
     講師は、2人の司祭および福音宣教委員が中心となって個別に、あるいは共同
    で勤めます。
    参考書
    『カトリック教会のカテキズム』、カトリック中央協議会、2002年、\3,600
      これは、現在のカトリック教会の信仰内容をまとめたものです。その特徴は、
    世界中のどこでもカトリック教徒なら知っていてほしい信仰内容と実践上の指針
    を提示していること、第2ヴァチカン公会議の教えにしたがってそれを提示して
    いること、それに洗礼志願者にその必要な知識を与えていることにあります。こ
    れはかなり大きな書物ですから、信仰入門講座では、その中の主要なところを取
    り上げて、一緒に学んでみたいと思います。本書の縮小版がフランス語、ドイツ
    語、イタリア語で出ており、日本語への翻訳は現在準備中です。
     『カトリック教会の教え』カトリック中央協議会発行、2003年、¥2,625
     これは、日本におけるカトリック教会が日本の信徒のために編纂した教理の解
    説書
    聖書について
      カトリック教会が信仰する教えとその実践の指針は、すべて聖書に基いていま
    す。その聖書は、日本語に翻訳されたものが複数あります。その中でここで用い
    るものを指摘します。
       『聖書』旧約聖書続編つき、新共同訳、日本聖書協会発行、1987年、
     これはカトリックとプロテスタントが協力して世に送った現代口語訳聖書です
    。ここにカトリックが聖書として認める旧約・新約の全書が収められています。
    これも大著ですから、初心者は新約聖書だけが載っている聖書を持っていただけ
    れば、いいと思います。
     『新約聖書』フランシスコ会聖書研究所訳注、サン・パウロ発行、1979年
    新約聖書だけなら、この丁寧な聖書翻訳をお勧めします。
    聖書を学ぶ集い  毎週金曜日 午前10時45分〜11時45分
     この聖書を学ぶ集いは、洗礼を受けた信徒たちが信仰を深めるために設けられ
    た集いです。聖書を現代の学問的研究に基きながらも、その本来の霊的意味こそ
    読み取りたいと思っています。わたしたちの心の渇きを少しでも潤してくれるよ
    うな聖書の読み方をしたいものです。そのため聖書を書いた聖書記者の信仰と、
    それにこの聖書を聖書として受けとめてきた教会と同じ信仰が求められます。こ
    れはどの聖書記者も聖霊の息吹きを受けて聖書を書いたという信仰です。全聖書
    は最終的には聖霊によって書かれたものなのです。それゆえ、前教皇のつぎのこ
    とばが、この聖書を学ぶ集いの前提としたいと思います。
    「そうです。聖霊の息吹きを受けた言葉にとって十分に有効な解釈に達するため
    には、自分自身聖霊に導かれる必要があります。そのため、祈らなければなりま
    せん。たくさん祈り、祈りの中で聖霊の内なる光を願い、この光を素直に受けと
    め、愛を願わなければなりません。この愛だけが、『愛である』(1ヨハ4:8
      、16)神の言語の理解を可能にするのです。聖書解釈の作業中も、できるだ
    け神の現存の中にとどまらなければならないのです。」
     (教皇ヨハネ・パウロ2世、回勅『プロヴィデンティッシムス・デウス』発布1
    00周年と『ディヴィノ・アフランテ・スピリトゥ』発布50周年記念の演説、
    1993年4月23日より)
      集中講座
     定期的な講座に加えて、いろいろな信仰上の主題を学ぶ集中講座を企画してい
    きたいと考えています。     
      第1回夏季聖書集中講座:2005年8月26−28日
                    福音書について
      第2回秋季聖書集中講座:2005年11月19−20日
                    第2ヴァチカン公会議啓示憲章発布40周年
      第3回冬季聖書集中講座:2006年2月11−12日(予定)
                    聖パウローその人物と手紙
      第4回春季聖書集中講座:2006年5月12日-14日
                    旧約聖書とは何か 
     
    *上記のように現在まで第1回から第4回まで開催されました。

     講演会
     すでにいろいろな信仰上の、あるいは文化的な主題の講演会が行なわれてきま
    した。今後もこれを継続していきたいと考えております。その主題について、ま
    た講師について、信徒のみなさまの希望と提案がなされることを期待しています
    。
     祈りの例 
    詩編8     主よ、わたしたちの主よ
                指揮者によって。ギディトに合わせて。賛歌。ダビデの詩。
         2a 主よ、わたしたちの主よ
               あなたの御名は全地にあって
              なんと力強いことでしょうか。
            b 全地は天にあるあなたの威光を映しています。
         3a 幼子、乳飲み子の口のゆえに、
                あなたは砦を築かれます。
               あなたに刃向かう者のために
                敵対し、報復しようとする者を絶ち滅ぼすために。
          4a あなたの天、あなたの指の業を
                月と星、あなたが配置なさったものを見れば
          5a  人間は何ものなのでしょうか。
                そのあなたが御心に留めてくださるとは
            b  人の子は何ものなのでしょうか
                あなたが顧みてくださるとは。
          6a  人を神に僅かに劣るものとし
            b  栄光と威厳を冠としていただかせ
         7a  あなたの御手の業を治めさせようと
          b  万物をその足もとに置かれました。
         8a  羊も、牛もすべて
           b  それに野の獣も
         9a  空の鳥も、海の魚も
            b  海路を渡るものも。
        10a  主よ、わたしたちの主よ
           b  あなたの御名は全地にあって
              なんと力強いことでしょうか。