皐月は、アメショーの男の子。2000年4月25日生まれの現在9歳。チンチラのお姉ちゃん11歳と一緒に住んでいます。
闘病記録として残しておきます。
記事は感情のままに書いてあるので、時々文章がめちゃくちゃな事もあります。
原発性肺腫瘍と診断されて
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原発性肺腫瘍と診断されて1日目 ・ 2009年6月8日
皐月の肺に、腫瘍があることが分かりました。
2〜3か月前から時々咳をすることがありました。最初は季節の変わり目の体調不良や、皐月は埃っぽいところにいくと咳きこむこともあったので、それらだと思っていました。
ひと月ほど前から咳の回数が増えたことが気になり、かかりつけの獣医・K動物病院へ行きました。
触診では特に問題もなく、体重も普通、食欲もあり、その他の症状がないことから「とりあえずレントゲンをみてみましょうか」ということに。
レントゲンを撮影すると、肺に白いカゲが浮かび上がっていることが分かりました。
この時点では腫瘍の可能性もあるけれど、ただの炎症かもしれないと言われました。ご飯の時に飲み込んだものが器官のほうへ入って炎症をおこしているかも、または他の可能性もあるので、次に血液検査を受けました。
血液検査の結果は、どれも正常値。白血病という疑いもあったけれど、それではなかったと説明されました。
まずは、炎症の線を考えて、抗生剤を与えて様子をみることになりました。
10日間×2サイクルで20日間。
初めの10日間は、全く咳が出ませんでした。1回もです。私は少しほっとしてきっと炎症だったのだと安心しました。咳が出なかったことをK獣医へ伝えると、同じ抗生剤をさらに10日間のむよう指示されました。
その2サイクル目の途中で、また咳が出始めました…。私の気分は沈みました。
初めの投薬から20日後に、再びレントゲンを撮影した結果、K獣医から告げられました。
腫瘍の可能性が高い、と。
K獣医から、今後のことについて話をうけました。
腫瘍かもしれないもの(まだこの時点では腫瘍と断言できません)は肺にあるので、それが腫瘍(ガン?)かどうかを調べるには、組織を採取する必要がある。その採取は針を肺にさして行うので、出血多量で危険に陥ることも稀にある。もし腫瘍が見つかった場合は肺を開いて切除となるけれど、肺の手術ということは心臓を止めることにもなるので、かなり危険度が高い。
さあ、どうするか?
みなさんなら、どうしますか?危険を覚悟で調べますか?調べるだけで危険なのですよ?さらにもし腫瘍で切除となったら、もっともっと危険なのですよ?
私はしばらく放心して声が出ませんでした。
するとK獣医が「CT検査をすれば、もう少しだけ詳しく腫瘍かどうかが分かるかもしれません」と、希望の光を与えてくれました。
なんだ!! 調べる方法が他にあるのなら最初っからそう言えばいいのに!! と私は喜びそうになったところへK獣医は、ただCTといってもレントゲンより少し詳しく分かる程度であること、全身麻酔になること、K獣医のところにはCTがないので他の獣医へ行かなければならないことを言いました。
私は迷いましたが、肺の組織を採取するよりは危険度が低く、腫瘍かどうかに近い答えも得られるのだし、このまま何もしないよりは……と考えを固め、K獣医にCT検査を受けたいと申し出ました。
それが、2009年6月3日のことです。
そして今日、2009年6月8日。
K獣医から紹介された車で40分のS獣医へCT検査を受けに行ってきました。
朝から、絶食・絶水。チンチラのお姉ちゃんがいるので、皐月は別の部屋に閉じ込めてお姉ちゃんにだけご飯を出しました。皐月がにゃーにゃー鳴いているのですが…う〜、検査のためだから我慢してねぇ皐月。
午前中に来てくれと言われてたので、10時半頃、家から出発。
この時、とんでもないことが起きました。
玄関で靴を履き、さぁ行こう!と皐月が入ったキャリーバッグを持ち上げた瞬間。
左腕にはめていた腕時計の革ベルトがぶちっと切れて玄関に落ちたんです…。
えっ………なんで………。すご〜〜〜く嫌な感じが湧きあがりました。こんな不吉なアクシデント。まさか、まさか。ドラマや映画じゃあるまいし、そんな事あるわけないよね。
……………大丈夫だよね。
S動物病院につき、診察室へ。
初めての獣医でしたが、やさしそうな先生です。K獣医から受け取ったレントゲン写真の所見と、これから行うCT検査について説明を受けました。
CT検査は午後1時からだそうで、私は皐月をあずけて一旦帰宅。CT検査にはK獣医もS動物病院へきて一緒に行ってくれるそうです。検査が終わったら、K獣医が皐月を連れて帰ってきれくれるそうで、私はK獣医のもとへ迎えにいけばよいとか。
家へ戻った私は、皐月のことが気になって気になって仕方ない状態でしたが、仕事に集中することにしました。私は自宅で仕事をしています。
いつもより時計をみる回数が増えながらも、仕事をやっていました。
K獣医が連れて帰ってきてくれるということは、K動物病院の午後の診察は3時からなので3時までには戻るはず。
2時半頃。そろそろ戻ってるかな?と時計をチラチラ。早く「迎えにこい」と電話かかってこないかな〜。
3時。午後の診察が始まったはずなので、先生は戻ってるよね?…きっと診察記録を書いたり、CT検査の結果をまとめたり、他の患者さんの対応とかで連絡が遅れてるのかも?
4時。…まだ電話がこない…。ドキドキ。仕事が手につかなくなる。
4時ちょっと過ぎ。電話がきた。出てみたら、K獣医からではなく、S獣医だった。
「お話したいことがあるので、これから来て下さい」
すぐに車で出発。何かいやな感じがする。だってK獣医へ迎えに行けばいいと言っていたのに、なんでS獣医のところに呼び出されるの?皐月もまだそっちにいるよう。
運転中もあれこれ考えて、車線変更や右折を無理にした。1秒でも早く皐月に会いたい。
S獣医に着いた。
診察室ではなく、奥のCT機器がある部屋の隣の小部屋へ案内された。大きなパソコンモニタが何台もあった。
CT検査で、肺にあるのは腫瘍だと分かった。
CTの写真をたくさん見せられた。ここにある白いカゲが腫瘍、こっちの白いのも腫瘍、こっちも、あっちも。いっぱいある。
肺は左と右とあって、片方の肺だけに腫瘍があればその片方を切除すればいい。だけど皐月は両方の肺にあり、しかも1箇所や2箇所ではなく何か所もある。切除は無理と言われた。
転移はない。多くの肺腫瘍は他の部位からの転移だそう。でも皐月の場合は骨も他の臓器にも腫瘍は見当たらず、肺だけに出来た原発性。原発性だから、腫瘍が出来た原因はない。生活環境とかは関係ない。出来てしまった。それだけ。
治療方法は、4つ。
1つは、さっきも書いたけれど腫瘍の切除。これは無理。
2つ目は抗がん剤。抗がん剤は副作用が強いので、まだガンだと断言できたわけではない今の状態で使うのは避けたほうがいい。命を縮めることになる。ガンだと判明しているのならば使う意味も見出せるが、その為にはさらに検査が必要。検査はK獣医も以前に教えてくれた組織を採取して大学病院で調べてもらう方法。この方法をするには肺に針を刺して組織を採取するのだけれど、皐月の場合は無理。
CT検査で新たなことが分かった。左の肺の一番大きい腫瘍には、内部に水が溜まっているそうだ。もし針を刺すと、この水のせいで悪化する可能性が高い。だから針は無理。別の方法で、口から気管チューブをいれて組織を採取することもできるらしい。こっちの方法は人間用のチューブを使うので皐月には大きすぎること(チューブは3mmくらい)。チューブを使った際に器官を圧迫したり何かで器官がつまり呼吸困難になる可能性もあること。それらを考慮すると先生はおすすめできないと言う。
なので、腫瘍がガンかどうかを調べることができない。ガンと分からないのであれば、抗がん剤は使えない。
3つ目の治療方法は放射線。皐月の場合は腫瘍のある部位が点在しているので、放射線治療を受けたとしても効果は期待できないらしい。
4つ目は消炎剤。これは治療というよりは、少しでもラクにしてあげる手段。普通の病気で使う消炎剤と一緒で、これを使ったからといって治ることはないし、進行を遅らせることもない。
なに、それって。
つまり、皐月には治療方法はないということ?
腫瘍がガンかどうかも調べられない、皐月に適した治療方法もない。
先生は言った。
あと何年生きられることはない。せいぜい数か月。数週間かも。
嘘だと思った。皐月がもうすぐいなくなるなんて。
だって皐月は今、こんなに元気なのに。時々ちょっと咳が出るくらいで、それも週に1〜2回、毎日咳をしているんじゃない。ほんとに、たまにだけ。食欲もあるし。毎日、いつも通り家の中を走り回って、お昼寝して、お姉ちゃんにちょっかい出してシャーされて。いつも通り。いつも通り元気なのに。
皐月がもうすぐ、いなくなるなんて。信じられない。
S獣医は、これから出てくるだろう病状を説明してくれた。
そして。
最後は、安楽死を選ぶこともできる、と言った。もし自分の飼い猫だったら、そうすると言った。
死の宣告をされた。
足が震えだした。握りしめていた手も震えてる。涙が出てきた。
信じられない。信じられない。皐月がもうすぐ死ぬなんて。
病状の進行速度は、早いかもしれない。
3週間ほど前にK獣医のもとで撮影したレントゲン写真に比べると、その20日後のレントゲン写真、そして今日のCT写真では、どんどん一気に腫瘍が大きくなっているらしい。
今日行った血液検査の結果では、"もってあと数日"ということはないようだけど、安心はできない。日に日に腫瘍が大きくなっているのだから…。
皐月を連れて帰宅。
家族が出迎えてくれた。皐月は全身麻酔がまだ少し残っているようで、下半身がふらふらしている。とことこ歩いてはよたっとする。
夕ごはんを食べた。食欲はいつも通り旺盛。お姉ちゃんが残したご飯も横取りするくらい。
体の自由が利かない状態なのに、家の中を歩き回る。私に付いてくる、危なっかしい。階段の上り下りで落ちそうになる。目が離せない。私がお風呂に入っている間は妹に皐月をみていてもらった。
いつもと少し様子が違う。何もないのにニャーニャー鳴く。何かを訴えている。
体が辛い?午前中に絶食だったから夕ごはんが足りなかった?採血したお手手が痛い?何だろう…。
ご飯を追加で出してみた。バクバクと美味しそうに食べる。でも鳴きやまない。
帰宅してからお水を飲んでいないことに気づき、お水のところへ誘導しても飲もうとしないのでミルクにしてみた。そしたら飲んだ。ちょっぴりお腹いっぱいそうな感じ。ご飯は十分かな?トイレは入ってオチッコもウンピもしたし。じゃあなんで鳴くんだろう???

家へ戻ったのは夕方5時半頃。9時過ぎになっても鳴きやまない。家じゅうをウロウロしては鳴いている。体がよたよたしているので、私は皐月の行くところ行くところついていく。階段が吹き抜けになっていて2階の廊下から1階を見下ろせるので、そこから皐月が顔を乗り出して覗く。いつもは平気なこんな動作も今日だけは不安。キャットタワーに頑張って登った。降りる時にハシゴの最後を踏み外して落ちた。今の皐月には何をするにも危ない。
夜10時頃。キャットタワーの天井で眠りだした。ようやく落ち着いたかな……と、ホッとしたのもつかの間。20分くらいで起きてきてまた鳴いた。しばらくウロウロして、今度はソファーで眠りにつく。また2〜30分ほどで起きてきて鳴く。
こんな状態が深夜まで続いた。
皐月が部屋にいる時は、パソコンに向かってこの記事を書いていた。
夜12時過ぎ頃。ずっと感じていた頭痛が大きくなった。頭がガンガンする。今夜は皐月が一晩中この様子が続くだろうと思い徹夜も覚悟していたのに、頭痛に耐えられそうにない。
寝ることにした。続きは明日…。
本日までの治療費:
[K獣医]5月13日 診察料 600円 / 注射 1,700円 / 抗生物質の薬 3,900円 / 血液検査 5,900円 / レントゲン撮影2枚 3,900円 小計16,000円
[K獣医]5月22日 抗生物質の薬 3,900円
[K獣医]6月3日 診察料 600円 / レントゲン撮影2枚 3,900円 小計6,900円
[S獣医]6月8日 CT検査 37,800円
原発性肺腫瘍と診断されて
1日目(2009年6月8日) 2日目(2009年6月9日) 3日目(2009年6月10日) 4日目(2009年6月11日) 5日目(2009年6月12日) 6日目(2009年6月13日) 8日目(2009年6月15日) 10日目(2009年6月17日) 11日目(2009年6月18日) 12日目(2009年6月19日) 14〜29日目(2009年6月21日〜7月6日)
