牝奴隷 〜犯された放課後〜 
(First. 2005/10/02)
 メーカー  アトリエかぐや  発売日  2005/09/30
 原画家  M&M  シナリオライター  神無月ニトロ、近江達裕、
 もみあげルパンR、速水漣
 OS:Win98/Me/2K/XP  メディア:DVD-ROM1枚  ジャンル:ADV  定価:8800円
 画面:800*600 FullColor  HDD容量:約2.1GB  BGM再生方式:PCM  音声:メインキャラのみ
 ディスクレス起動:○  バックログ:ホイール対応  既読スキップ:○  オートモード:○
 キャラ別音量調整:×  セーブ個数:100箇所  クイックセーブ/オートセーブ機能 : 1箇所/×
 推奨環境:PentiumV500MHz以上、メモリ128MB以上  プレイ時間 初回/2周目以降 : 5.5時間/2.5時間
 ボーカル曲:無し
 声優:一色ヒカル、榎津まお、青川ナガレ、飯田空、歌織

 あらすじ

  私立辰陵学園。
  全国でも名門として知られる、歴史ある学園である。
  主人公、高宮遼はこの学園を影で支配する、学園創立者の一族『高宮家』の血を引いている。
  遼はある日、愛する姉、紗月から
  「『神無月明日香』『森野みなと』『長谷部留美』の3人の女性を破滅させて欲しい」
  という依頼を受ける。
  姉の目的は全くの謎。
  だが、遼にとって紗月の言葉は絶対だ。
  彼は迷うことなくその依頼を引き受ける。
  そして、遼は学園の3人の女たちを凌辱・調教し、自分の『牝奴隷』にするべく行動を開始するのだった……。

                                                         (OHPより転載)


 シナリオ 60点

 
ゲームの形式はオーソドックスなADV。
 プロローグ終了後、マップ画面にて攻略対象キャラを選択、
 これを4回ほど繰り返せばキャラルート固定、あとは選んだ攻略キャラルートへ一本道となっております。
 また、
最初に紗月から提案される3人の女性を攻略完了すればTOP画面に“紗月ルート”が登録されます。

 内容的にも極めてオーソドックスな学園モノ凌辱ADVといった趣き。
 実際に各キャラのHシーンへ到達するまでに、大体プロローグ部で1時間半、
 キャラルート突入後で30分〜1時間ほど掛けて、ヒロインの人となりや学園内での立ち位置などが描かれており
 これによってキャラクターの個性は中々に上手く演出されているとは思います。
 また、
3人の中でも特に際立った存在である学園の生徒会長・神崎明日香のルートは面白い出来。
 紗月が学園の裏の支配者であるなら、神崎明日香は云わば表の指導者となる訳ですが、
 普段の凛とした雰囲気からはちょっと想像も付かない、何故か主人公の前だけに見せる、
 ちょっとおしゃまでイタズラ好きな、正に年頃の少女といった風の、
 2つの“顔”を使い分ける彼女の2面性が上手くシナリオに生かされており、
 それは、彼女が彼の奴隷となることを誓ってからも変わらず、やってる事は陰惨な凌辱劇である筈なのに、
 どこか恋人同士のシチュエーションプレイのような、良い意味での軽薄さが、上手く描かれております。
 (無論これは、遼が姉以外の女性に興味を持ち、ふたりの間で揺れている間の話で、
 相手は“雌豚”だと割り切った後、もしくは明日香が完全に堕ちた後はまた別の話なのですが…。)
 少々残念なのは、これほど神崎明日香というキャラクターの内面を上手く演出しておきながら、
 彼女との、所謂万人が思い描くような明確なハッピーエンドが用意されていなかった点でしょうか。

 また、神崎明日香を除く2人に於いては最初からストーリ的みどころはほとんど無く、
 今まで散々描き尽くされてきた凡百の凌辱ゲーム的お約束内容と思ってもらって差し支えないかと思います。
 というか、神崎明日香と高宮紗月が目に見えて厚遇されており、
 他ふたりはシナリオ的にもボリューム的にもほぼオマケ扱いと言えるのではないかと。
 もう少し、キャラクターのシナリオバランスを上手く取っていても良かったと思うのですけれどね。


 グラフィック 95点

 
CG枚数は差分を勘定に入れないと96枚。
 ただし、このメーカーのソフトをプレイしたことのある方ならお分かりかと思いますが、
 とにかく差分が数多く用意されております。
 平均で7、8枚、多人数プレイのCGなんかだと簡単に差分が10枚を超えてきます。


 グラフィッククオリティに関しても、淫靡な女性を描かせたら比肩しうる方などそうはいないM&M氏。

 描き込みの美麗さや細やかさなどは言うに及ばず、HCGなどはその差分の多さをフルに活用して
 とかく女性の表情の多様さに腐心されております。
 また、表情のあどけなさからは想像もつかないリアルかつエロティシズムに溢れた乳首の描写も相変わらず。

 さらにメインキャラだけでなく、いち犯られキャラにまでメインキャラ級のヴィジュアルを用意しているのには
 ただただ感心させられるばかりです。
 『最終痴漢電車2』 以降格段にレベルの上がった背景CGも健在で、
 ことグラフィック面での不満点は全く無いと言っても良いかと思います。



 Hシーン 90点

 
各キャラクターの内訳は。
 明日香 19、  紗月 8、  みなと 8、  留美 7、  その他 13

 数だけみても明日香が優遇されてるのは明らかですが、
 その他の回想の全てが紗月ルート後に表示されるものであることから、
 彼女自身のHシーンはともかくとして、彼女のルートもやはり、本作では優遇されてると言える事が伺えます。

 Hシーンの内容に関しては、淫靡に秀逸、華麗に美麗の一言に尽きます。
 
まず驚かされるのはHシーンの尺の長さ。
 差分CGの多さからも判りますとおり、とにかく1回のHシーンの尺が長い。
 遼ひとりで女性を凌辱・調教する場合でも、彼が基本的に絶倫である為か、
 絶対(100%)に1回の写生で終わるということが無く、抜かず3発くらいは当たり前。
 また、ほとんどのHシーンで1回は構図が変わります(=差分抜きでCGが2枚ということ)ので、
 差分CGの多さまで考えると、如何にシーン中のCGが、文字通り“止まることを知らない”か、よく判ると思います。
 差分CGに関しても、グラフィックの項で挙げたヒロインキャラの表情の描き分けは言うに及ばず、
 精液や愛液、汗や涙、尿といった分泌物の描写の為にも何パターンもCGが用意されており、
 そこからもメーカーがHシーンにかける、その尋常ならざる拘りが、伺えしれようものです。

 行為の中身に関しても、実に多種多彩。
 元々最初から、“攻略対象キャラ”に大した執着の無い主人公ですから、
自分ひとりでの調教に拘る事も無く、
 むしろ積極的に多人数による林間プレイで手っ取り早く対象の自我を崩壊させ牝奴隷に堕としてしまおうという
 考えに基づいた、不特定多数による林間Hシーンもかなり数多く用意されております。

 特に紗月集団凌辱ルートなどは、学園そのものが淫虐の楽園と化しますのでメインヒロイン達の林間のみならず、
 一般女生徒達に対する凌辱劇もいくつか見ることが出来ます。
 また、アトリエかぐやお馴染みのハーレムルートもしっかりと用意されており、
 こちらでは逆の一対複数プレイを堪能することが出来ます。
 シチュエーションだけでなく、行為の内容も実に多種に富んでおり、
 バイブを突っ込ましたまま授業に参加させたり、素っ裸で学園内を散歩させたりといった、
 特に学校・学生という舞台装置を上手く活用したものが多数用意されております。
 その分、
ヒロインを痛めつける事が主目的ではありませんので、
 所謂SMプレイに近いようなものは殆ど用意されておりません(浣腸や獣姦プレイなどはありますが…)。

 あとは盲点と言っても良いでしょうか、
 紗月以外との、恋人同士の様なイチャイチャH系が殆ど全く用意されてなかったのは、ちょっと残念です。
 これは結局のところ、主人公が最終的に紗月以外の女性を1番に見れない点に起因しているのですが…。


 サウンド 60点

 曲数は全部で21曲。

 典型的な凌辱ゲームですのでBGM単体で秀逸な曲というのはほとんど無く、
 日常の描写に添える形での環境音的BGMか、
 Hシーンの雰囲気を盛り上げる淫靡なBGMかのどちらかです。
 そのため、一部を除けば暗い、陰鬱な曲調のものが大半を占めておりますね。




 システム 85点

 
システムまわりに関しては一通り揃っていると思います。
 バックログはホイール対応してますし、履歴中の音声リピートも実装されておりますし。
 セーブの個数に関しては、攻略性が低く、さほど選択肢の無い本作ですから、半分でも十分かと思います。
 スキップも比較的速い方ですし、選択肢を飛び越えて既読スキップは継続しますから、
 プレイ中システム面で不満を感じることは全くありませんでした。
 要求スペックの水準も低く、動作も軽い事を考えても、取り立てて目立ったシステムは無いものの、
 シンプルに纏めた、使いやすいシステム設計だと思います。



 総評 80点

 ヌキゲーとしては十分以上に実用に耐え得る秀作ではないかと。

 Hシーンは数多く多種多彩ですし、
 ハーレムルートや学園が狂乱に陥るダークルートの様なものまでありますので、
 およそ和姦系学園モノで無いシチュエーションと言えばコスプレHくらいではないでしょうか。
 まぁどのキャラも、処女の初エッチから感じまくりという男の妄想丸出しなソレには、賛否両論ありそうですが。
 これでシナリオの項でも挙げましたように、もう少しキャラクターのシナリオバランスが良ければ。
 そして、紗月以外の女性キャラにも所謂恋人ルートとか、ハッピーエンドが用意されていれば。
 ……その点に於いては、中々に 『人形の館』 を超える作品が出てこないなと思う、今日この頃です。