コンフェイト
(confeito)
カチャカチャと食器が積み重ねられた。
ケータリングされた食事は、とても美味しかった。家庭的なフランス料理は
素朴で優しい味だ。
ここは直江のマンション………
高耶があれこれ考えているうちに、食事も済んでしまった。
食器を洗うからと言い、それも済んでしまった。
手が空いたのを見計らって、直江が紅茶を出してくれた。それを味わいながら、
高耶は言った。
「オレ、あんまりイベントごとに疎くて。まともなクリスマスもした事がなかったから、
気が付かなかった。
今日も猫捜しで遅かったから。お前にプレゼントみたいなもの用意してなくて……」
「そんな事、気にしないで下さい。この日に、あなたと一緒に居る事が。俺には
唯一のプレゼントですよ」
「そんなの……いつもと一緒だろう?」
「そんな事ありませんよ。俺には、無上の喜びなんです。
こうして高耶さんと居る事が」
男はそう言って笑むが、高耶は戸惑う。
今まで、そう言った経験が無いに等しいのだ。本当に、そんな事で良いんだろうか。
戸惑う瞳が、直江を見上げる。
男は更に笑むと。
「そう言えば……千秋所長から頂いた物は、何だったんですか?」
「あぁ。祖父様から貰ったって言ってたな……まだ、見てない」
高耶は、その辺りに放ってあった包みを捜した。
直江がクッションの隅にある物を見つけて、高耶に渡した。
「これでしょう?」
「そう。これだ」
赤と緑の和紙でラッピングされ、白いレースで紐掛けした可愛いシロモノだった。
剥くのが少し勿体ない感じがする。シックな小箱に詰められたそれは、
星形の、お菓子だった。
「これって………」
「金平糖ですね」
「そうだな」
高耶は、一袋掴んで開けると、甘い香りがした。
「可愛いな。でも、これ本当に祖父さんがくれたものか?」
二粒摘むと、優しい甘みが広がった。
違う色のモノを摘むと口に放り込む。
「高耶さん。それは、よした方が……」
直江の制止する声がしたが、遅かった。
高耶は口を押さえて涙目になった。ブランデーの濃い味がする。
直江が一粒摘むと
「やはりブランデーでしたか。最近は何でも作れるんですね」
やれやれと言う。
高耶は、お酒は大体飲めるが、何故か濃いブランデーだけは苦手だった。
苦手なせいか回りも早くて酔ってしまう。
「これ、にがい……」
少し、ろれつが変だ。
「クッソー!コレ、ちあきが引っ掛けたんじゃねぇか。オレが……よわいって、
しっれて……」
「さぁ」
「さぁじゃねぇ。ナオエ、あつい……」
「え?」
熱い、熱いと言うと高耶は服を脱ぎ初めてしまった。
「た、高耶さん、風邪を引きます!」
「ん…なの、ひかねぇよ」
ポイポイと脱ぎ散らかすと、下着までも脱いでしまう。そうして、いきなり、
立ち上がり掛けて足がよろけた。
驚いた直江の胸に支えられたが、折り悪く。高耶が脱ぎ散らかした服に
足を取られた
直江諸共、ソファーに倒れ込んだ。
高耶を庇って、俯せには倒れ込まなかったが、溜息が出る。
裸の高耶がケラケラ笑って揺らすのだ。
そんな気を、まだ起こしていなかったが、腰を揺すられれば自然に成り立つ。
「全く、困った人だ……」
「あれーナオエ!なんか、あたる〜〜」
「当たるも何も、あなたのせいでしょう。恋人に、そんな、あられもない姿を
されれば…………我慢出来ないのが、男と言うものでしょう」
男は高耶を引き込むと、強い口付けをした。苦しいので嫌がっていた高耶だが。
数回される内に、高耶からの口付けも激しくなった。
腰を押しつける力が強まった。
直江がチラリと、高耶の股間を見ると。勃ちあがった花芯を
強く擦りつけてくる。
直江は笑むと、高耶のしたいようにさせてやった。水音が響き、
己の股間が濡れるが構わない。
切なげな高耶の吐息が激しくなる。
男は高耶の花莢を堰き止める。
「ヤ……どうして?出したい」
高耶がフルフルと首を振る。蜜が、男の指を滴り落ちる。
高耶の絶頂度を感じた。
笑んだ男は、高耶を引き込んで。奥にある秘蕾をソレで押した。
「ヒッ!!」
短い呻きが響いた。
「ここに。コレが欲しいでしょう?俺が……」
躊躇いながら、高耶は言った。
「欲しい……」
その瞳は黒く、潤んでいた。
(淫蕩で惹きこまれる。何て淫らな瞳なんだ)
高耶の指が、布を剥いて。男の肉鞘を露わにした。
それは筋を浮かして怒張している。
どちらのものとも知れない、ゴクリと言う音が響いた。
ウッ……
男は呻く。暖かいモノが、男の鋭利な肉鞘を上下に扱く。
濡れた粘膜は上下する。
高耶の唇が嚥下するように見え隠れする。
直江は堪らなくなって、怒張を外させると。下の蕾にブチ込んだ。
言い表しがたい声が、高耶から聞こえた。ブチ込まれた秘壷は
抉られる都度、収縮するが、悲鳴をあげている訳では無かった。
最初は、ぎこちなかったが……
律動に合わせて、直江を引き絞った。
神経を引き千切られるように、脳天を刺激する。
暫く耐えていた直江だったが、
奥に引き込む絞めで。高耶の引き絞りが強くて、ついに放出した。
高耶の肉莢は既に何度も放出した後だった。
男は放出したが。まだ怒張は、なだまらない。高耶の塊が、
蜜を溢れさせる都度、
後ろは小刻みに揺れた。その揺れに反応して直江は再び大きくなった。
それに気が付いた高耶が
「ヒッ……もう。ダメだ、今されると……」
「もう止まらない」
「ダメだ。ヘンになる!」
「変になればイイ。あなたのイイだけ突き上げてあげる」
直江の律動は激しく開始された。
嫌だ、嫌だ。と繰り返す高耶だったが、本当は否定などしていない。
肯定するように秘莢からは蜜液が溢れた。
「アァー……あぁあーー」
淫らな喘ぎが、満足そうに。こだまする。
高耶の膨らんだ肉莢の蜜を、指で掬った。
そうして、舐め取った男は
「甘くて癖になる。コンフェイトより、どっちが甘いんでしょうね」
うっとりと男は呟いた。
END
2006/12/24
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(世迷い言)
パラレルストーリー「なんでも屋。上杉」話です。
【彼等は「なんでも屋・上杉」と言う会社の同僚同士
会社と言っても小さな事務所の、ありふれた、
よろず何でも請け負います。
と看板を掲げた小さな所だ。メンバーは所長の千秋に綾子、
ほんの数人だった。
用は便利屋なのだが、それは表の顔で実は裏の顔もあった。】
と、言うような設定の私の同人誌から。
設定を、そのまま持って来て。
クリスマス・ネタで書き下ろし。表・裏に分けました。
2006/12/24