WHAT'S NEW!!  -- 映画レュー”シネマ・チリペーパー

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2007年6月7日 ご挨拶。

シネマチリペーパーの各部屋の新記事は一旦凍結致します。

引き続き、新トップページ管理はシネマエッグ管理にて継続と

なります。各フリーペーパーを選択ご覧いただけます。

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   *CINEMA EGG推薦作「バベル」・・・公開中

  *CINEMA EGG準推薦作「ロッキー・ザ・ファイナル」・・・公開中

   *CINEMA EGG推薦作「転校生 さよなら あなた」・・・6/23土公開

2007年5月25日

部屋                   記事*記者

<<新・映写機レビュー&プレビュー>>  it's new! view it! on screen!

■「サイドカーに犬」  桑島まさき(フリーライター)

 旬の芥川賞受賞作家、長嶋有のデビュー作を「雪に願うこと」で2006年の多くの映画賞をゲットした根岸吉太郎がメガホンをとる。
主演は2年ぶりにスクリーンに復帰した竹内結子。
 不動産会社勤務の薫は、久しぶりに有給をとり近くにある釣堀でリフレッシュ。店主に留守番を頼まれ、小4の女の子に餌の付け方を
教えているうちに、ふと心は20年前の夏にタイムスリップする。自転車に乗れるようになり、忘れられない人と出会った刺激的な夏に
……。

 1980年代初め。“それ”は、突然の母の家出で始まった。すぐに、スラリとしたキレイな女の人がやってきた。会社をやめ中古車販売
業を始めた父に頼まれたのか、ヨーコさんという女の人は、さばさばした感じの人で10歳の薫と弟のために買い物をしご飯を作って
くれた。父とどんな関係なのかわからないが、毎日ご飯を作るためにドロップハンドルの自転車に乗り颯爽とやってきて、皆の面倒を
みてくれた。タバコをスパスパ吸いながら難しそうな本をよみ、好きな麦チョコをカレー皿にわんさと盛りつけてくれ、知らないことを
わかりやすく教えてくれるカッコいいヨーコさんが、内向的で生真面目な薫にはめずらしく、次第に心を開きヨーコさんが好きになって
ゆくのだが……。

 不思議に満ちた世界を懸命に知ろうとする子供の豊かな内面世界を薫を演じる松本花奈が絶妙に演じている。子供たちにとって冒険の
季節である夏に唐突に生活に入り込んできた謎の女ヨーコさんと少女との交流を描いた本作は、80年代の懐かしい音楽や話題に溢れ
小気味いいテンポで進んでいき、ハートウォーミングかつ甘酸っぱい感傷を誘う好感のもてる作品だ。
 20年前の子供だった薫がみた世界。ヨーコさんという大らかで勝ち気で優しい女、一緒にいった海、父と母のこと、男と女の事情、
ヨーコさんの涙……。大人になった薫はこれからもずっと謎の女ヨーコさんのことを壁にぶつかるたびに思い出すのだろう。人生に
深い影を落とした人としてインパクトを与えるヨーコ役を竹内結子は溌剌と演じ(ホントに美しい!)女優としての成長を感じさせる。

 優しいが甲斐性のない父親役に古田新太、大人になった薫役にミムラ、神経質な母親役に鈴木砂羽、父親の遊び仲間に椎名桔平、
その他、温水洋一、樹木希林など個性的な役者が際だっている。

*6月中旬〜下旬頃 シネスイッチ銀座、渋谷アミューズCQNにて公開予定
 

■「ハリウッドランド」   桑島まさき

 次々に日本公開されるアメリカの人気TV番組「SEX and the CITY セックス・アンド・ザ・シティ」
「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」、少し前では「フレンズ」「X−ファイル」や「ツインピークス」など。アメリカ国内で
大ヒットしたこれらの番組は即座に日本でも公開され高視聴率をあげ、常に全世界的に話題をさらっている。又、それらの番組から
スターが誕生し、活躍の場を映画へと移しセレブの仲間入りを果たしているスターたちも少なくない。
 しかし、ハリウッドの歴史を振り返ってみると、ハリウッドで評価される真のスターとなるためには「映画」に出演することが
不可欠であり、「テレビ」に出演する役者は格下だという時代があった。スターはCMに出演しないという意識が少し前まで横溢して
いた事実と同じように。
 そんな時代、ハリウッドでテレビで有名になり、しかし映画出演の夢を諦めきれず、役者としての誇りと有名人になったことで
ストレスフルな生活を強いられ苦悩し続け、1959年、自宅で謎の死をとげたある一人の役者がいた。その名は、ジョーズ・リーブス。
享年45歳だった。

 残念ながら筆者はジョージ・リーブスという役者のことは本作を観るまで知らなかった。だから、この作品評を読んでくださって
いる若い読者の方たちもきっと知らないに違いない。だが、アメリカの人気テレビ番組「スーパーマン」の主演俳優といえば、
おそらくその名前ぐらいなにがしかのメディアを通じて見聞きしたことがあるのではないだろうか? 参考までに筆者がネットで
「スーパーマン」で検索すると、「映像化作品」欄に確かに彼の名前がある。
 映画「スーパーマン」シリーズで主演を務めたクリストファー・リーブ(52歳で死亡)と勘違いするリスクがあるだろうか? 
ともあれ、それほどアメリカが生み出した「スーパーマン」は長く世界的に認知されている魅力的なヒーローとして支持され、人々
の意識に刷り込まれてきた。
 その国民的ヒーローを演じたのは、1951年に公開されたテレビ版「アドベンチャーズ・オブ・スーパーマン」で主役を演じた
ジョージ・リーブスという役者だった。資料によると、リーブスはアカデミー賞受賞作「風と共に去りぬ」(1939年)で映画デビュー
を果たしたが、あまり出演作に恵まれず、第二次世界大戦後テレビの普及によって需要が高まると、心ならずもテレビで有名になり名声
を獲得した。映画では叶わなかった成功が「スーパーマン」を演じたことで実現できてしまったのだ。
 “鋼鉄の男”“世界で一番強い男”として子供たちに夢を与えるヒーローを演じる役者としてリーブスはアメリカ国内だけでなく世界
的に有名になっていった……。

 ハリウッドで「名声」を得たものの、45歳という若さで謎の死をとげ、それが故に「伝説」となっている(「エデンの東」のジェームズ
・ディーン」のように)リーブスの死の真相に迫るサスペンス仕立ての本作のメガホンをとるのは、奇しくもリーブスが活躍したテレビ
業界の“精鋭監督”といわれヒット作を連発するアレン・コールター監督で、本作が長編映画監督デビュー作となる。
 1959年6月16日、リーブスが死亡したことは即座に各メディアがとりあげた。「ジョージ・リーブス」という名前を正確に言えなく
ても、「スーパーマン」というヒーローを知らない人はなく、「その役を演じた役者」の死は色々な意味で物議を醸した。子供たちは
死ぬはずがないヒーローが死んだという事実に驚き悲しみ、大人たちはリーブスの死の謎に興味をもった。
 自殺と断定されたリーブスが実は殺害されたとしたら……? 
 当然、謎の多いリーブスの突然の死は波紋をよんだことだろう。何故、スーパーマンは死んだのか? 現在から50年近い前の事実に
基づき、その謎にとりつかれ真相に迫る私立探偵シモというキャラクターを創作し、その真相に迫る。

 リーブス(ベン・アフレック)の死に関係していると思われる、映画会社重役の妻でリーブスと愛人関係にあった年上の女性トニー
(ダイアン・レイン)は83年に死亡。その夫でハリウッドの実力者、どんな手段をつかっても醜聞をもみけすことでも有名なエディ・
マニックス(ボブ・ホスキンス)も63年に死亡。リーブスの婚約者だった元女優のレオノア・レモンも90年に死亡している。関係者が
全て亡くなっている現在、死人に口なし状態であるが、真実は一つしかない。一つしかない真実ではあるが、それを暴くこと、正義を
追い求めることが、ハリウッドでは通用しないこととして、長く闇に葬られてきた。
 コールター監督のアプローチ(迫る真相)も又、真実とは言えないのかもしれないが、それでも多少、一人の役者の死に触れることが
できたのは幸いというべきだろう。

 ベン・アフレックは「スーパーマンを演じながら、実生活では越えられず若い死をとげた」役者の苦悩や複雑な心境をリアルに演じて
いる。同じくスーパーマンの主演俳優クリストファー・リーブも又、「マントを脱ぎ捨てて、他の役を演じたい」と漏らしていたという
事実も合わせて、スーパーマンにしかなれなかった役者の悲哀が痛切に感じられる。
 年上の愛人トニー役のダイアン・レインは、年下の愛人を愛し育てる年上の女の喜びや悲しみを演じているが、残念ながら売りの美貌は
やや衰えがち。うらぶれた私立探偵シモ役のエイドリアン・ブロディは、権力に挑む一匹狼の孤独や真実を求めて突き進む一途さを好演
している。
 スーパーヒーローにまつわる物語をじっくりと考える意義は十分にあるだろう。実話に基づいているだけに。

*6月16日〜 シャンテシネにて公開予定

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                         *さよなら、隠れた巨匠監督・熊井啓さん逝く*

                     シネマエッグ4周年記念、携帯版にオスカー・ソング歌詞と訳を掲載。=3/9掲載済=

                                           "I NEED TO WAKE UP"

                            *「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」人形他グッズ国内発売開始*

                                     ***「バべル」を鑑賞して***

                                     ***「クィーン」を鑑賞して***

                                 *現在・本年ベスト1「幸福な食卓」主演・北乃きい新作「ポストマン」製作中*

                                     *CINEMA EGG推薦DVD* に追加。

                            ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

 

2007年5月9日

部屋                   記事*記者

<<新・映写機レビュー&プレビュー>>  it's new! view it! on screen!

■「歌謡曲だよ、人生は」   桑島まさき(フリーライター)

 遠い昔になってしまった感がある「昭和」。めまぐるしく進化する時代だからか、ここのところとみに「昭和」を背景にした小説や
映画が多いようだ。言うまでもなくその時代時代にヒットした流行語や流行歌や小説から時代を読み解くことができる。平成に生まれた
世代が主要な映画鑑賞客となっている現在、本作「歌謡曲だよ、人生は」の中の歌謡曲の数々を彼等は恐らく知らないだろう。筆者に
とっては懐かしい曲のオンパレードで嬉しい限りだが。
 昭和を彩った歌謡曲12曲を選び、12人の監督たちが自由な発想で12の物語りを作る。どの作品も愛すべき小品ばかりだ。
 現在も活躍している歌手の伊東ゆかりが歌った「小指の想い出」。「あなたがかんだ小指が痛い…」というフレーズはあまりにも有名
だが、筆者は男が女の小指をかむという行為に抵抗があったのは事実。それでも甘く切ない愛のメロディーとして夏メロの常連となって
いる楽曲の映画版はTVプロデューサーのタナカ・Tがメガホンをとる。
 町工場に勤める初老の男(大杉漣)は毎日規則正しく定時に帰宅する。そこで男を迎えてくれるのは清楚な若い女。仕事の疲れも
忘れ、かいがいしく自分の世話をやいてくれる女をしげしげとみつめうっとりする男。しかし、女は……。

 ハスキーな歌声で強烈な印象を残した北原ミレイは「さんげの値打ちもない」という名曲を歌い〈捨て節〉を定着させ話題をよんだ。 
 愛する価値もない男を愛しダマされ、男から逃げるようにひっそりと暮らす女(余貴美子)。女は自身の若き日の苦渋を思い起こさせる
若い女の修羅場をみて……。味のある余貴美子が過去のある女を見事に演じている。監督は水谷俊之。
 伊藤咲子は「ひまわり娘」や「乙女のワルツ」というすがすがしい歌を抜群の歌唱力で歌ったが、現在は消えてしまった。惜しい! 
で、その伊藤の「乙女のワルツ」は、宮島竜治がメガホンをとる。
 喫茶店を営むマモルは中年のオヤジ。さして忙しくもない店。そこへ常連客の一人の男が彼女を連れてやってくる。マモルはその若い女
をみて昔の彼女を思い出すのだが……。同時代に大衆の人気をさらったザ・ゴールデン・カップスのドラマーだったマモル・マヌーが
喫茶店のオヤジを好演している。

 園まりの「逢いたくて逢いたくて」。監督は「スウィングガールズ」の矢口史靖。
 若い鈴木夫婦はアパートに引っ越してきたばかりでかたづけで大忙し。そんな時、夫(妻夫木聡)が近くのゴミ捨て場から文机を拾って
くる。好奇心から中をみてみると、文机の持ち主だった五郎丸という人がある女性にあてて書き戻ってきた手紙が大量に入っていた。
五郎丸という男はストーカーに違いないと思う夫婦、そこへその五郎丸がやってきて……。
 意外な結末が切なく涙を誘う作品で好感がもてる。
 12作の中で一番豪華なキャストを誇るのは「みんな夢の中」。実力派歌手の高田恭子が歌った名曲の映画版。
 小学校の同窓会を懐かしい校舎で開催することになり、美津江(高橋恵子)他数名が集合する。遠い昔、皆で校庭にうめた8ミリ
フィルムを掘り起こし上映する。現在はオジサンオバサンになった彼等のかわいい少年少女時代が目の前に。すると校庭が俄に明るく
なり、仲間の一人だった鉄ちゃんが子供のままの姿でいるのだった……。
 夢か幻か。そもそも同窓会に足を運んだことさえ夢のように思えるのだった。甘酸っぱい感傷を誘うファンタジックな大人の寓話だ。

 市井の人々の喜怒哀楽をうたった歌謡曲は、時に人を勇気づけ、時に涙を誘い、時代をこえて歌い継がれてきた。その歌謡曲が流れて
いた時、自分は何をして何を思っていたか。歌謡曲と共に人は人生を歩いてきた。だからこそ懐かしいのだ。

*GWより シネスイッチ銀座他にて全国ロードショー  

■「パッチギ! LOVE&PEACE」   桑島まさき(フリーライター)

 「フラガール」の大ヒットが記憶に新しいシネカノン代表の李鳳宇と〈怒れる平和主義者〉〈映画界のご意見番〉の映画監督・井筒
和幸監督コンビによる、青春映画の傑作「パッチギ!」の続編が、パート1では描かれなかった角度からアプローチし、再び
ぶつかって、越えていき、大事なモノはつかみ取れという熱いメッセージを観る者に与えてくれる感動エンターテインメントとして誕生
した。
 パート1で描かれた設定、1968年京都を、本作では6年後の1974年東京に設定し、主役のアンソン兄とキョンジャ妹も、井坂
俊哉と中村ゆりにバトンタッチ。高校生で父親になったアンソンは難病にかかった息子チャンスを治すために一家で東京に住まいを
かえ、細々とした暮らしを営んでいる所から物語りは始まる。前作で命がけで息子をうんだ妻は亡くなっているという設定。

 アンソン一家がくらす荒川区の枝川。アンソン(井坂俊哉)と息子のチャンス。妹のキョンジャ(中村ゆり)とオモニ(母親)、
そして叔父と叔父の妻。叔父夫婦が営むサンダル工場を手伝いながら難病のチャンスの治療費をかせぐ毎日を送っている。
 のっけから京都時代を思わせるような大立ち回りが電車や駅の中で展開される。父親になった今もアンソンはケンカとなると血が
騒ぎ、しかも因縁浅からぬ相手なのでただのケンカではない死闘に等しい。アンソンたちのケンカが元で国鉄をクビになった人の
よさそうな佐藤(藤井隆)と知り合いなるアンソン。無職になった佐藤は在日ファミリーのアンソン一家と急速に親しくなり、妹の
キョンジャに恋心を覚えるのだが。
 キョンジャは怪しい芸能プロダクションからスカウトされ、自由と甥のチャンスの治療費を稼ぐために思い切って芸能界へ飛び込んで
ゆくのだった。しかし、在日という出自はことごとく彼女にとって不利となり隠すしかない選択を迫られる。差別に加え女優たちの足の
ひっぱりあいや熾烈な競争を目の当たりにし落ち込むキョンジャに、優しく接してくれるのは、若手人気俳優の野村(西島秀俊)だった
……。

 物語は兄妹の現在(1974年)の物語を縦軸に、亡くなった兄妹の父が生きた時代(1944年)が絶妙のタイミングで挿入
される。日本の支配下にあった南洋諸島。朝鮮の人々は支配下にあるために他国・日本の戦争に招集された。しかしながら、戦争を
拒否し逃亡をはかった朝鮮人が沢山いたというのも事実。兄妹の父(ソン・チャンウィ)もその一人だった。戦争に参加すると死ぬ確率
が高く、逃亡をはかっても生き残る確率が低い中で、家族のために必死で生きるために逃げた父。そのおかげでアンソンとキョンジャは
この世に生まれることができた。
 命がけで生きて次世代に命をつないだ二人の父の生き方や選択を無駄にしないように、母は懸命に二人を育てた。そして今、幼い
チャンスのためにかかる莫大な治療費をつくるために父のアンソンは危ない仕事に手をだし、叔母のキョンジャは悲恋とひきかえに
芸能界に残るために身体をなげだす。

 名誉と成功を勝ち取りながらもキョンジャがとる行動は、民族の誇りをかけた抗いがたい差別への抵抗であり、愛する家族への感謝と
尊い生命への讃歌の表明であり、それがために生じる軋轢をものともしないあっぱれな選択であり拍手を贈りたい。
 キョンジャ役の中村ゆりが可憐で芯の強い女性を好演し、チャンス役の今井悠貴君が表情豊かで愛嬌たっぷりで印象に残る。その他、
風間杜夫、手塚理美、キムラ緑子、村田雄吉、馬渕晴子など錚々たる脇役がしっかりと仕事をしている、大変豪華な映画だ。
 音楽は引き続き加藤和彦が担当。今回は「イムジン河」や「アリラン」を東京フィルハーモニー交響楽団が演奏している。又、韓国の
国民的カウンターテノール歌手として人気のイム・ヒョンジュが特別参加していることも追記したい。
 日本映画ではあるが日韓のスタッフが一緒に出演し製作した本作。井筒監督の愛と平和への思いは全て本作に込められている。

*5月19日より シネカノン有楽町他、全国一斉ロードショー

■「私たちの幸せな時間」   桑島まさき(フリーライター)

 韓国で人気の高い女性小説家コン・ジヨンのベストセラー小説の映画化。日本では5月に新潮社から刊行予定。注目すべきは北朝鮮
拉致被害者の一人、蓮池薫さんが翻訳している点だ。
 3人殺人を犯した罪で服役中の男ユンス(カン・ドンウォン)は死刑執行を待つ身。犯した罪の大きさの前に一分一秒でも早く死を
もって償いたいと思っているユンスは、親切な看守や時折訪れる人権派のシスターにも心を開けない。
 裕福で恵まれた環境にありながらも家族と折り合いが悪く、毒づいてばかりいる女ユジョン(イ・ナヨン)は元歌手で、現在は大学で
音楽を教えている。本当は繊細で心優しいユジョンだが、母親との過去の確執に悩み癒されることなく問題ばかり起こし苦しんでいる。
そんな彼女に叔母のシスターが、昔ユジョンが歌った「愛国歌」を聞きたがっている死刑囚がいるので会ってやって欲しい、と言い、
気が進まないものの彼女は死刑囚と面会するのだった。
 口数の少ない2人。男はいいことなど何一つなかった外の世界で唯一の家族だった弟が大好きだった歌を歌ってくれた歌手が目の前に
いることに驚く。雲の上の存在だった元歌手はしかし、世間一般の人たちのように自分を憐憫や軽蔑の目でみようとしないことが不思議
だった。ただ、何かに苛立ち葛藤に苦しんでいるように思えて仕方がない。

 刑務所の面会室で向かい合う男は死刑囚なので相当悪いことをしてきたに違いないが、そんなワルにはみえない。それどころか実に
繊細で優しい人間のように思える。女が一番驚くのは、自分がかつて歌った歌をききたがっている人間がいるということ。心を閉ざして
きたため、誰にも理解されず生き辛さを覚え、誰にも必要とされていないとばかり思っていた自分なのに……。女も又、男に不思議な感情
を覚え自分と似ているモノを男の中に見るのだった。
 それから毎週木曜日の10時から13時までの面会時間が2人にとって楽しい居心地のいい時間となる。少しずつだが警戒心がほぐれて
いき、胸の奥深くしまった秘密や痛みを話すようになる。誰にも話せなかった互いの過去を。
 そして、苦しい過去を話し、理解してくれているという安心感や共感が、2人を過去の呪縛から解き放ち、男は再び「生きたい。
そして、永遠に女と分かち合う幸せな時間を持ちたい」と思うようになるのだった。女も又、人生をリセットし、自分を傷つけた人々を
赦し、前向きに生きていきたいと思うようになる。しかし、皮肉にも2人が共有する時間は、男に下された死刑執行によって止められる
……。

 ストーリー性の高い幾多の韓国映画同様、本作でのユンスの境遇は涙を流さずにはいられないほど不遇だ。小さい兄弟が2人、生きる
ために何でもし、駅の構内で新聞紙をかけて寒さを凌ぐ。空腹で寒くて楽しいことなんか何もなくても、弟はテレビでみたキレイな歌手が
歌った「愛国歌」をきき元気がでるといい過酷な毎日を生き明日に希望を託した。だが、そんな弟はある日冷たくなって死んでいた。
たった一人の肉親を失い成長したユンス。これでもかーとばかりに神は不運な人生を彼に与える。2人のここまでの人生が回想によって
現実と交互に挿入され明らかにされる。
 主演の2人がすばらしい。背負ってきた過去の重さが“似たもの”同士だけでなく、涼しい目元、気品あふれる風貌という点でも似て
いる。そして、ドンウォンは、不運続きの男が死の直前につかんだ真の幸福に感謝し、短いながらも生のきらめきを実感する難しい役を
見事に演じきり感動的だ。
 ナヨンは、「英語完全征服」や「小さな恋のステップ」でみせたチャーミングでコケティッシュな魅力とはうって変わり、人生に迷い
とまどい、いつも怒りを秘めている女を体当たり演技で熱演している。

 監督は「パイラン」「力道山」のソン・ヘソン。「デッドマン・ウォーキング」の系譜に連なる作品として記憶されることだろう。
短い間だったが愛情を感じた男の死刑執行に臨んだユジョン。愛する男の死にゆく様をみるのは身をきられる思いだと思うが、彼女は
あえてそれに立ちあった。再び言葉を交わすことはできないが、顔をみることもできないが、男の精神はしっかりと胸に刻まれたに違い
ない。男も又、忘れないだろう、永遠に。幸せな時間が流れ、愛する女に愛され、自分の最期をみとってくれたことを。

*初夏、シネカノン有楽町、渋谷シネ・アミューズ、他全国順次公開予定

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

***「スパイダーマン3」を鑑賞して***

                                    ***「ロッキー・ザ・ファイナル」を鑑賞して***

                                              *CINEMA EGG推薦サントラCD* に追加。

                                               *CINEMA EGG推薦DVD* に追加。

                            ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

 

2007年4月13日

部屋                   記事*記者

<<新・映写機レビュー&プレビュー>>  it's new! view it! on screen!

■「明日、君がいない」   桑島まさき(フリーライター)

 澄み切った空の下、緑の木々に囲まれた大きくもなく小さくもない平均的な高校(欧米のどこか、特定されていない)の校舎。ひと気
のない夜は静寂に包まれるが、朝になると若さとエネルギー溢れる高校生たちの熱気で溢れ、青春の喜怒哀楽のドラマが展開される場所。
様々な個性の生徒たちが登校し、勉強し、校内を移動し、ステキな生徒の噂に花を咲かせ、図書館で本をよみ……どこにでもあるような
高校の日常の光景が映し出される。
 男子はジーパンにTシャツ、女子は弾力性のある素肌を臆面もなく晒したちょっとセクシーな格好で、トイレの中でやたらと化粧を
直している。恐らくガリガリ勉強を強いられる高校ではないのびのびとした高校なのだろう。カップルは校内で会うとすぐに抱き合い
キスを交わし、愛しているという言葉を平気で口にする。およそ日本の高校とはかけ離れた自由を若い彼等は満喫しているようだ。
 だが、授業を終え生徒たちが帰宅し始めた頃、校内で異変がおこる。生徒の誰かがトイレの中で……。時間は午後2時37分。
 トイレの中で自身を傷つけた生徒は誰か? 物語は6人の生徒に焦点をあて、時間軸を遡ってミステリアスに進んでゆく。

 成績優秀でピアノが得意なマーカスは同じ高校に通うメロディという妹がいる。有能な弁護士を父親にもつ二人は裕福な家庭に育つが、
両親が不和なためギスギスした家庭の中で窮屈さを感じている。メロディは兄ほどに優秀でなく平凡なために父親から疎まれていると
感じ愛情に飢えている。
 スポーツ万能のルークは学園の人気者でサラという美人の彼女がいるが、実は人に言えない悩みを抱え相談できずに苛ついている。
彼女のサラは、ルークのことしか頭になくモテ男とつきあっているため気苦労が多く、卒業したらすぐに結婚したいと思っている。
 学園のアイドル的存在のルークは、イギリスからやってきたスティーヴンという冴えない生徒をいつもからかうイヤな一面ももつ。
スティーヴンは尿道が二つあるという特異体質でそのためによく尿漏れをし、皆にバカにされている気の毒な生徒だ。
 ショーンという長髪の生徒はゲイであることを知られ、生徒からも両親からも蔑視され居場所のない悲しみからマリファナを常習して
いる。彼には愛する〈男〉がいるのだが、彼に避けられているため鬱屈した感情をもてあましている。
 マーカスに好意を抱くケリーは優等生タイプの控えめな生徒だ。彼女だけが他の生徒のような悩みはないようで、感情を爆発させたり
しない。

 悲劇の2時37分が起こるまでの主要登場人物6人それぞれの日常の断片とインタビューが交互に描かれる構成になっていて、希望に
満ちたはずの若さ溢れる彼等が、直面する問題に苦悩し、思わず人を傷つけ、小さな胸をいため対峙している姿がリアルに描かれる。
 そして明かされる真相を知った時、若干19歳で本作を製作し始めたオーストラリアのムラーリ・K・タルリ監督の早熟な才能に脱帽
することだろう。 
 タルリ監督は本作の成功により「監督」と呼ばれるまでになったが、本作を撮るまで映画を撮ったこともなければ、映画作りをどこか
で習ったこともなかった。そんな彼を突き動かしたのは、実際に親しい友人が自殺したことで絶望し自殺を試みたが失敗。失意の中で
自身の生涯の使命として映画をつくる夢を実現することを課したからだ。
 まるで自殺未遂したことが幻だったかのように、映画を完成させるために脚本をかきあげ、独学で映画づくりを学び、プロの教えを
請うために撮影監督として活躍するニック・マシューズに連絡をとりノウハウをきき、幸運にもマシューズが本作の共同編集と
プロデューサーを務めてくれることになり、デビュー作となる本作を完成させた。タルリ監督の人生(短いが)そのものが劇的な、
まさに、絶望の淵から生還した男の奇跡の物語なのだ。

 勿論、若くして監督デビューを果たした逸材は多い。フランスのフィリップ・ガレル監督は「記憶すべきマリー」を19歳で、イタリア
のベルトリッチ監督は「殺し」を22歳で発表している。
 「高校を舞台にした映画」や「自殺が物語の中枢となる映画」もあまたある。それでも、本作が初々しい印象を与えながら極めて
完成度の高い作品となっているのは、メロディ役のテレサ・パルマー以外はプロの役者ではない若い才能を起用していることで、等身大
の高校生の現実を生々しく演じることになったことが大きいからではないかと思えるし、タルリ監督の実体験が「自殺」を選択する若者
の孤独を浮かび上がらせ説得力を増しているからだとも思えてくる。
 自ら命をたつ生徒を知った時の衝撃は大きく、傍目にはわからない青春の脆さが痛々しく感じるのは私だけではないだろう。だが、
脆さと共にどんな苦しみも跳ね返す強さをも併せ持っているのが、若さ(=青春)なのだ。

*4月21日より 渋谷アミューズCQNにて公開予定

■「モンゴリアン・ピンポン」   桑島まさき(フリーライター)

 限りなく広い青い空。遮るものは何もなく、時折白い雲が現れるだけ。大空の下、緑の草原はどこまでも広く、人口は少なくその
美しい緑の大地にぽつぽつと住民の住まいがあるだけ。いつも草原を吹き渡る風が人々の頬をなぜ、子供たちは自然の恩恵をふんだんに
享受し素朴な生活を楽しんでいる。内モンゴルに住むビリグは両親と優しく綺麗な年頃のお姉さんとオバアチャンの5人暮らし。遊び
仲間のダワーやエルグォートゥと毎日元気いっぱい草原を走り回っている。でも素朴な草原にも時々、都会から行商人が珍しいものを
売りに来たり、舞踏団がやってきて刺激を与えてゆく。それだけがビリグたちにとって外界と草原を繋ぐ手段だ。
 ある日、ビリグは川で白いピンポン球を発見する。どこから流れてきたのかわからないし、その白い球がピンポン球だということも
知らない。卓球などしたこともなければ、観戦したこともないので無理もない。両親も知らない。そんなド田舎の少年たちが本作の
主人公だ。

 さて、白い球(本当はピンポン球だが)を拾ったものの住民の誰もそれが何であるかわからない。「光る真珠」だという者がいるが、
夜になっても一向に発光しない。草原の夜は真っ暗だ。ところが、少年の一人ダワーのお父さんが行商人から購入したテレビをみて
いたら、白い球の正体は「卓球」というスポーツに使用されるボールだ、と知る。しかも、「卓球は我々の国技、このボールは国家の
球」とアナウンサーが話すのを聞き、「国家」とは何なのか、どこにあるのか詳しく知らないが、子供の本能でとても大事な球を拾って
しまったのだということを察知する。
 そこで純朴な3人の少年たちは馬とスクーターを乗り継いで北京をめざすのだが……。

 辺境の内モンゴルの少年たちを主人公にし、その「無知」さが巻き起こす珍騒動をコミカルに飄々と描きながら、思わず目を細めて
しまう子供たちのひたむきさが心地よい郷愁を誘う作品だ。それは内モンゴル在住でなくても、恐らく多くの人たちが身に覚えのある、
遠い日の記憶に似た貴重な宝物のような思い出ではないだろうか。
 ボールを国家へ返却するために意気揚々とでかけたものの、国家は遠く断念。友達とのケンカ、そして別れ……。白い球をめぐって
ケンカした二人の少年の裁きとしてお父さんが下した、ケンカの元凶である白い球を二つにグサリと切ってしまうという短絡的な行動も
何ともモンゴル的大らかさで驚かされる。 草原にすむ少年たちの日常を淡々と描いただけのシンプルな作品は、無駄な音は一切使用
せず、風の音、馬やスクーターが動いた時にたてる音などの自然音だけで構成されている。都会と違い、感受性豊かな少年たちの耳に
届く音は格段に少ない。それでも少年たちはその時期特有の瑞々しい感性のアンテナをフル稼働して新しいものを見ようとする、知ろう
とする。その一生懸命さが何とも微笑ましく懐かしい。

 やがてくる両親との別れ。少年は街の学校に入学するため草原を離れることになる。街の学校の一隅から聞こえてくるリズムカルな音に
導かれるように体育館の扉をあけるビリグ。その驚く(実際に卓球をしている姿は映されない)顔、それは新世界へ足を踏み出し一人だち
する少年の門出を象徴し、心地よい音をたててはねるピンポン球以上に心躍る少年の胸の鼓動が聞こえてきそうだ。
 監督のニン・ハオは現在、アン・リーやジョン・ウー監督が所属するハリウッドのタレント事務所CAA(クリエィティブ・
アーティスト・エージェンシー)に所属していて、彼等に続く中国を代表する国際派映画監督として期待が大きい。

*4月28日より シアターイメージフォーラムにて公開予定

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                              *CINEMA EGG推薦サントラCD* に追加。

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                                               ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

 

2007年4月4日

部屋                   記事*記者

<<新・映写機レビュー&プレビュー>>  it's new! view it! on screen!

■「ボンボン」  桑島まさき(フリーライター)

 実にシンプルな映画ながら、極めて感動的な大人のための寓話的物語だ。
 パタゴニアの寂れた道路沿いにあるガソリンスタンドに黙々と20年近く勤めていたファン・ビジェガスという中年オヤジ。しかし
オーナーが代わりファンはあっけなくクビになってしまう。特別スキルがある訳でなく、社交性のないおとなしい彼はたちまち生活に
困り、住む家もなく娘の家に世話になることになる。だが、甲斐性なしの夫のせいでギスギスしている娘の家でも居心地が悪くなり、
趣味で作った手作りナイフも売れず、ファンはドン底状態だった。
 そんな時、偶然道ばたで車のトラブルにあい困っていた女性を助け家まで送り届けると、親切な女性とその母親に手厚くもてなしを
受ける。手作りの御菓子をごちそうになり、白い犬までもらうはめになる。とはいえ、犬の世話にはお金がかかるので迷惑なのだが、
お人好しの心優しいファンは口にだせず、しずしず犬を引き取ることになるのだった。
 その犬は血統書つきの名犬らしく、筋肉質の身体は引き締まり番犬として有能そうだが、無愛想でやたらに大きい。餌代を工面する
のが大変そうだと不安になるファン。案の定、娘の家では迷惑がられ困ってしまう。しかし、不運が幸運に変わることもあるのだった
……。

 ツキに見放され困り果てていたファンがふとしたことから白い犬(ボンボンと名付けられる)を引き受け、その犬の存在のせいで、
それまで日陰に咲く花のようにひっそりとした人生を送っていたファンの人生が変わっていく。人目につく名犬はすぐに愛好家の目に
とまりドッグショーで立派な成績をおさめ、すぐに種付けの依頼が殺到するようになる。
 ボンボンのせいで俄に知り合いになった愛犬家で陽気なワルテルとファンと犬との共同事業(?)がトントン拍子で進んでゆく様が
面白く、又、黄金の犬をもったがために驕りが生じないように(?)意地悪な事態が生じるあたりも幾つもの教訓を含んでいてイイ。
さらに、それを跳ね返すような結末が用意されているのもユーモラスかつ感動的だ。
 犬が幸福を運んできたのか、それとも人(ファン)が犬を幸福にしたのか。それは観る人の想像に委ねるしかない。
 悪い奴は一人もでてこない。皆、礼儀正しく、他人を思いやる心をもった善人ばかり。ただ、パッとしないだけ。そんな人々が厳しい
現実に直面しながらも、喜びや悲しみをくぐり抜ける様をさりげなく淡々と描いたじわじわと心に響く作品だ。

 主演のファンを演じるのは実生活もファン。つまり、そのものだ。監督は「エバースマイル、ニュージャージー」のアルゼンチンの
カルロス・ソリン。

*4月下旬より シネカノン有楽町他全国公開予定

■「ツォツィ」   桑島まさき(フリーライター)

 2006年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作。アフリカ映画が外国語映画賞をゲットするのは初めてとなるだけでも快挙だが、
さらにアパルトヘイト廃止後も根強く残る格差社会の現実を世界に知らしめたという点でも意義のある受賞である。

 アフリカ大陸の南端にある南アフリカ共和国(以後、「南ア」と表記する)。アパルトヘイトが終焉し十余年になるものの、依然と
して白人と黒人、同じ黒人間でも人種格差が厳然として残っている。
 主人公の少年は南アの大都市ヨハネスブルグにすむ。そこにはタウンシップと呼ばれる最大の旧黒人居住区がある。少年は名前も過去
も捨て、身寄りもなく、いつしかそこに住み着き、職も金もなく、仲間とつるんで生きるために窃盗を働き、ガンで人を脅し、一日の糧
を得る生活を繰り返している。ここで生まれた者は一生そこからはい出ることはできない。学ぶ機会がないためまともな職を得ること
などできないのだ。生きるためとはいえ秩序のない社会で無軌道に生きる少年は、夢も未来もなく、ただ苦しみを味わうためだけに
うまれた運命を呪い、不条理な社会に憎しみを抱き生きる。そんな彼は人は、“ツォツィ”(「不良」「チンピラ」を意味する
スラング)と呼ぶ。

 ある日、いつものように仲間と人を脅し窃盗を働いた少年は、富める黒人家庭の豪奢な家の前で衝動的に犯行を重ね、車を盗み逃げる
のだが、その車の中に赤ん坊がいるのを発見する。盗んだモノだけとって逃げればいいものを、泣き叫ぶ赤ん坊を置き去りにすることが
できず、自分の住処に連れてゆく。
 少年は既に窃盗と強盗で手配されている。不意に連れ帰った赤ん坊の世話におわれることで、いつしか自分の中に人間らしい感情が
めばえ(元々あったものだが)、劣悪な環境のせいとはいえ、非社会的な行動にはしっていた少年は生きることの意味を見いだしてゆく
のだが……。
 主人公を演じるのは、やはりタウンシップで育ったプレスリー・チュエニヤハエ。幸いにも彼は良識的な母の勧めで早くから演劇を
はじめ、順調に演劇人生をおくり、本作の主役を捜していたエージェントに見いだされ、世界的な名声を得るに至るのだから、幸運という
他ない。

 原作(「ツォツィ」青山出版社から今春刊行予定)は南ア生まれの劇作家アソル・フガード。白人ながら早くから反アパルトヘイト運動
にかかわり、人種問題をテーマにした戯曲を多く書いているが、本作が彼にとって唯一の小説だ。
 監督は南ア生まれのギャヴィン・フッド。フッドは劣悪な環境にいきる少年たちに肩入れすることなく、ただ淡々と南アの現状をカメラ
に収める。そこには確かに暴力や無秩序が存在するが、少年たちの悲哀といったものはない。不運な人生しか知らないから少年たちは泣き
もしない。むしろ不運を楽しみに変えるように努力しているかのように見える。
 俄に芽生えた人間らしい感情と対峙する少年がとった行動は、出口のない人生に微かな希望を感じさせ感動的だ。少年の人生にアフリカ
の未来を感じさせ、できるだけ多くの人々に観てもらいたいと願うばかりだ。アフリカに目を背けてはいけない、という思いを強くした。


*4月14日〜 TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズららぽーと横浜他全国ロードショー予定
 

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                *話題の日本映画2007前半イヨイヨ公開へ*

                *2007春話題の映画関連CDご紹介*

                ***「アルゼンチンババア」を鑑賞して***

                ***「ハッピーフィート」を鑑賞して***

                *さよなら肇等。名優・植木等さん逝く*

                *日本のニーノ・ロータ「佐藤勝 銀幕の交響曲」出版記念上映特集*

 

2007年3月19日

部屋                   記事*記者

<<新・映写機レビュー&プレビュー>>  it's new! view it! on screen!

■「ブラックブック」   桑島まさき(フリーライター)

 ハリウッドで成功したオランダ人監督のポール・バーホーベンは、シャロン・ストーンを有名にした「氷の微笑」やシュワちゃん出
作「トータル・リコール」などヒットメイカーであるが、最も駄作とされる作品に送られるラジー賞を「ショーガール」で受賞したことも
あり、そのバイオレンスとエロティシズム溢れる作風は依然として強烈な支持者を獲得している。
 オランダ時代にてがけた、第二次世界大戦中のオランダのレジスタンスを描いた「女王陛下の戦士」は高く評価されたが、ハリウッド
から再びオランダに拠点を移し発表した本作「ブラックブック」は「女王陛下の戦士」と同じ題材を扱い、ベネチア国際映画祭に出品
され、オランダ映画祭でも作品賞、監督賞、主演女優賞に輝いている。
 スピルバーグが「シンドラーのリスト」を、ロマン・ポランスキーが「戦場のピアニスト」を、自らのルーツに向き合い、ユダヤ人の
受難と戦争の悲惨さを、まさに表現者としてユダヤ人としての使命から描いたように、バーホーベンも又、戦時下の“オランダのユダヤ人”
の苦渋、過酷な運命に翻弄されながらも誇り高く生き、レジスタンスの闘志として激しく戦ったオランダ人の姿を、美しいヒロインに
託して描く。

 1944年、ヨーロッパ各国がそうであったようにオランダも又、ナチス・ドイツに占領されていた。中でも“オランダにすむユダヤ人”
は生命の危険を感じ様々な方法で身を隠す日々を強いられていた。
 歌手のユダヤ人女性ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)も又、ユダヤ人であるために家族と離れオランダ人一家の元に匿ってもらって
いた。ある日、ナチスに抵抗するレジスタンスのメンバーらしき男に、安全なオランダ南部行きを手引きしてもらう約束をするが、男の
誘いにのり集まったユダヤ人一行は途中ナチス軍の銃撃にあい、ラヘルを除く全員無惨に殺されてしまう。その中にはやっと巡り会えた
ラヘルの両親と弟もいた。咄嗟に一人で暗い夜の川にとびこみ、難を逃れたラヘルは復讐を誓い、レジスタンス運動へと身を投じてゆくの
だった。全てを失ったラヘルは、生きるためにユダヤ人である形跡をことごとく消し、名前をエリスと変える。
 レジスタンスの闘志として活動家グループと合流し、ナチス・ドイツに抵抗していくのだが、その類い希な美貌と機転をきかして危機を
脱していく利発さ、はレジスタンスに幸運をもたらすが、逆にエリスを波乱に満ちた人生へと導いてゆく。
 奇しくもであったナチス親衛隊将校ムンツェ(ドイツの名優、セバスチャン・コッホ)に打算で近づいたものの深く愛してしまい、
それが故に二人の運命はめまぐるしく変転する時代の波にのみこまれてゆく。

 ユダヤ人の苦難を描いた幾多の戦争映画と一線を画するのは、単に時代に翻弄される主人公の人生を描くことにのみ徹しているのでは
なく、最後まで誰が誰を裏切っていて事態が急変するのかわからないサスペンスフルな展開になっている点だ。エリスの人生は言うまでも
なく戦争によって破壊され、破壊者はナチス・ドイツである。しかし、その時々で幾人もの同胞であるはずの人間が彼女や彼女の同志を
裏切ってゆく。そして、彼女が属するオランダのレジスタンスには、〈純粋なオランダ人〉もいれば、エリスのような〈オランダにすむ
ユダヤ人〉もいる。敵はナチス・ドイツであるが、深刻度は比較にならない。又、エリスが愛してしまうナチスのムンツェは実は
レジスタンスに対して人道的な措置を支持する良識的なドイツ人であり、ナチス内部の確執まで描かれていて興味深い。
 最後までハラハラドキドキ観客をひきつける「戦争サスペンス・エンタテインメント」だ。結末に明かされる裏切り者の意外な正体を
しった時のエリスの深い落胆ぶりは、この世の無情を感じさせる。改めて生命だけでなく人々の心をも狂わせていく戦争の怖さを感じず
にはいられない。

 主演を演じるカリス・ファン・ハウテンはオランダ映画祭で三度の最優秀主演女優賞に輝いた美人女優で、イングリッド・バーグマンや
グレタ・ガルボのようなハリウッドでスターになった北欧女優として期待される。エリスと立場をこえて愛し合うナチス将校ムンツェを
演じたセバスチャン・コッホは、「善き人のためのソナタ」で絶賛されるなどドイツを代表する俳優で、実生活でもカリス・ファン・
ハウテンと恋仲とのこと。
 バーホーベン監督の健在ぶりを示してくれた作品だ。

*3月24日より テアトルタイムズスクエアにて公開予定


■「約束の旅路」   桑島まさき(フリーライター)

 ユダヤ人の苦難を扱った映画は夥しい数にのぼるが、その実例をみればわかるように、世界各国のユダヤ人が20世紀の戦争犠牲者と
なり、苦渋の歴史を背負わされた。世界大戦は終わった。だが、戦後もまだユダヤ人の苦難は続いている。
 1984年〜翌年の85年にかけて、イスラエルと米国の指導の元、アフリカ、エチオピアにすむユダヤ人をイスラエルに帰還させるという
作戦が展開された。世に言う「モーセ作戦」である。この作戦によって8千人の尊い生命が救われたという。本作はこの「モーセ作戦」
に材をとった感動の物語だ。

 1984年。スーダン難民キャンプにある母子がいた。エチオピアに住むキリスト教徒の母子だ。母親は、「エチオピアのユダヤ教徒」
だけがイスラエルに脱出できることを知り、かわいい9歳の息子に決して「エチオピアのキリスト教徒」だと他言しないことを誓わせ、
エチオピア系ユダヤ人の親しい友人ハナに息子を託す。母は「行きなさい。生きて、そして何かになるのです」と息子に言う。
 母恋しさに涙にくれる息子だがただならぬ情勢を察知し仕方なくハナと一緒にイスラエル行きの飛行機にのる。
 イスラエルに着き、生き延びるために完璧にユダヤ人になるためにシュロモというユダヤ名にかえ、決して出自を話さないことを念
押しされる。しかし、そのハナが病に倒れたため、シュロモは一人ぼっちになってしまう。

 代わって養父母となるヤエルとヨラムはリベラルで親切な中流階級の夫婦。既に2人の子供がいるものの、夫婦は温かく孤独な
シュロモに接し育てようとする。まだ幼いシュロモは優しい養父母に必死でこたえようとするが、エチオピアの大地や母のことが
忘れられず小さな胸を痛める。その上、ここイスラエルでは、アフリカからきた“黒い肌のユダヤ人”が珍しく同じユダヤ教徒(本当は
キリスト教徒だが)でありながらシュロモを差別するため、シュロモは出自を隠しているという後ろめたさもあり、又しても居場所が
みつからずアイデンティテーに違和感をもち傷ついてしまう。
 「モーセ作戦」をモチーフにしているだけに、錯綜した宗教と人種の歴史を知らないと理解できないかもしれないが、ユダヤ教徒に
とって安住の地とされているイスラエルに入ってもなお、アフリカからきた「エチオピア系ユダヤ人」(本当はキリスト教徒だが)の
シュロモは改宗を迫られたりする始末だ。ラビ庁が「エチオピア系ユダヤ人」を正統なユダヤ教徒と認めなかったのだ。

 本作はエチオピアに生まれた少年が複雑な宗教問題に振り回されながらも女たちの愛情に守られて成長し、やがて、自らのルーツである
アフリカへ戻り、大地と懐かしい人と再会を果たすまでの感動的な物語を描いた一大叙事詩である。
 幼年期、少年期、青年期のシュロモを3人の役者が絶妙に演じる。いずれも映画初出演だとか。養母ヤエルを演じるのはイスラエルの
大女優ヤエル・アベカシス。知的で人間的魅力を感じさせる女優が、孤独なシュロモを包み込み守る大地の母を熱演する。養父ヨラムを
演じるのはフランス生まれのモロッコ人でフランス映画に多数出演しているロシュディ・ゼム。
 監督はルーマニア生まれでフランスで活躍するラデュ・ミヘイレアニュ。寡作ながらも発表する作品の全部が世界の映画祭で名誉ある賞
を受賞している実力派監督だ。
 本作はセザール賞でオリジナル脚本賞を獲得した他、ベルリン国際映画祭をはじめ数々の映画祭で高評を得た作品だ。混迷する世界だけ
に、自分の目で歴史を見据え、約束の旅路を果たしたシュロモに拍手を贈りたくなるだろう。

*3月10日より 岩波ホールにて公開予定

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*CINEMA EGG第40回推薦作「アルゼンチンババア」初日舞台挨拶*

                              *CINEMA EGG推薦サントラCD* に追加。

                                                     *CINEMA EGG推薦DVD* に追加。

                                               ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

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!ムービーオン シネマチリペーパー 松村管理人 諸事情のため、暫く不在となりました。

  新記事の掲載が当面の間、遅れがちになります。

  ムービーオンとは部外媒体となります、シネマエッグ編集室 のみ通常の連続掲載となります。

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2007年3月11日

部屋                   記事*記者

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                                  *アカデミー主題歌賞授賞「不都合な真実」聞取歌詞文+翻訳*

            (米国2/27発売盤−輸入間も無い、オスカー授賞主題歌を歌唱下さい。)

2007年3月5日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第127回「 松ヶ根乱射事件」「パフューム ある人殺しの物語」「絶対の愛」  桑島まさき(フリーライター)

                           第126回「善き人のためのソナタ」  *丸山哲也 (前スタッフ)

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                  *CINEMA EGG推薦作「バベル」「アルゼンチンババア」「善き人のためのソナタ」準「ロッキー・ザ・ファイナル」

         "シネマエッグ邦画史ベスト1"「二十四の瞳」リバイバル公開中!!
              
*2007封切り作の現時点ベスト5*
              ***「善き人のためのソナタ」を鑑賞して***
             ***「ディパーテッド卓」を鑑賞して***
             ***「ドリームガールズ」を鑑賞して***
            ***「リトル・ミス・サンシャイン」を鑑賞して***
            ***「幸福な食卓」を鑑賞して***
            
*決定!! 第79回アカデミー賞主要授賞一覧(米国公式サイト翻訳)*
            *近代シネマ草分けの名匠・大林宣彦監督最新作「転校生」*
            *2007年春の話題作続々封切りチラシ集*
             *ロードショー館のフロア*ミニシアター・東京地区時刻* に(新宿)追加。
              *ロードショー館のフロア*シネコン・時刻* に(新宿)追加。
                *2007前半公開の注目作品*
                  *日本アカデミー賞5部門制覇の少女たち*

 

2007年2月10日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第125回「それでもボクはやってない」  *丸山哲也 (前スタッフ)

                           第124回「カンバセーションズ」「墨攻」  桑島まさき(フリーライター)

                           第123回「輝く夜明けに向かって」「ルワンダの涙」  桑島まさき(フリーライター)

 

2007年2月9日

部屋                   記事*記者

今年度からの、掲示板に於ける、不正書き込みが、有害図書にあたる為、廃止しました。

 

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                     *第38回推薦作* *推薦DVD*

          *名曲「ロッキー」のテーマ曲高らかに彼が再びリングに立つ*

 

2007年1月24日

部屋                   記事*記者

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                     *速報!!第79回アカデミー賞ノミネート一覧(米国公式サイト翻訳)*

 

2007年1月16日

部屋                   記事*記者

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    *速報 !!同時訳 ゴールデングローブ賞2007授賞一覧(米国公式サイト日本語訳)*

各作品1部門づつの授賞!!今表彰中、同時訳!!

 

2007年1月14日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第122回「魂萌え!」「それでもボクはやってない」  桑島まさき(フリーライター)

                         第121回「硫黄島からの手紙」  *丸山哲也 (前スタッフ)

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                                    *話題の禁断の殺人サスペンス2作日本上陸へ*

 

2007年1月10日

部屋                   記事*記者

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              *発表2006年間の公開映画ベスト10+シネマエッグ作品賞*

               *2006公開の日本映画ベスト5*

 

2006年12月31日

部屋                   記事*記者

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         *ドラえもん2007最新作*
      *貴方のバス停にも「リトル・ミス・サンシャイン」(PG-12)VWミニバスそれは幸せ行き
      ***「硫黄島からの手紙」を鑑賞して***
 

2006年12月13日

部屋                   記事*記者

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                                        *CINEMA EGG 第36回推薦作品*

                                        *次期オスカー作品賞ノミネート最有力5作品(9割方決定)はこの秀作たち!!*

                                         ***「硫黄島からの手紙」を鑑賞して***(編集中)

            ***「武士の一分」を鑑賞して***

                 ***「007/カジノ・ロワイヤル」を鑑賞して***

                                                

 

2006年12月8日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第120回「幸福な食卓」  桑島まさき(フリーライター)

                         第119回「007 カジノ・ロワイヤル」  *丸山哲也 (前スタッフ)

                          (記念すべき007映画第1作「007は殺しの番号」公開時発売のアル・カイオラ盤。)

                                   (サントラ盤は第2作公開に初発売。資料写真・CINEMA EGG)

イベント      「家門の危機  エコエコアザラク」 配給元コラボ広告

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            ***「武士の一分」を鑑賞して***(編集中)

                 ***「007/カジノ・ロワイヤル」を鑑賞して***(編集中)

                 決定!! *CINEMA EGG的 2006年度ベスト10*

                   *「エルビス・オン・ステージ デビュー50周年記念」*

 

2006年11月30日

部屋                   記事*記者

最近新レビュー   007/カジノロワイヤル  *松村清志

                               

                          (記念すべき007映画第1作「007は殺しの番号」公開時発売のアル・カイオラ盤。)

                                   (サントラ盤は第2作公開に初発売。資料写真・CINEMA EGG)

ゲスト執筆者     第118回「とかげの可愛い嘘」「百万長者の初恋」  桑島まさき(フリーライター)

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                     *ディズニー・ストア・グッズ復刻の読者投票開催始まる!*
                                         *僕は単純だから...名匠ロバート・アルトマン先日逝く*
                                              *関連グッズ館のフロア*映画ポスター* に追加。
 

2006年11月19日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第117回「敬愛なるベートーヴェン」「愛されるために、ここにいる」  桑島まさき(フリーライター)

                         第116回「敬愛なるべートーベン」「あるいは裏切りという名の犬」  *水島裕子 (女優・作家)

                         第115回「麦の穂をゆらす風」  *水島裕子 (女優・作家)

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                     *CINEMA EGG準推薦作「007/カジノロワイヤル」*

***シネマチリペーパーの007記事は火曜日以降に掲載します。***
 

2006年11月13日

部屋                   記事*記者

映画エッセイ      『 『帰ってきた映画たち〜「サラバンド」「氷の微笑2」「インビジブル2」「プレスリーvsミイラ男」』  *松村清志

ゲスト執筆者     第114回「ファミリー」「武士の一分」    桑島まさき(フリーライター)

イベント      「めぐみ」 配給元コラボ広告

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                      ***「氷の微笑2」を鑑賞して***

                      007カジノロワイヤル主題歌

 

2006年11月9日

部屋                   記事*記者

最近新レビュー   父親たちの星条旗   *松村清志

             世界最速のインディアン   *松村清志

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              *仏セザール作品賞授賞「めぐり逢う朝」登場の古典音楽を生演奏で聴く*
 

2006年11月3日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第113回「麦の穂をゆらす風」    桑島まさき(フリーライター)

リンクの部屋     映画化の文芸作を含む文庫をめくる探求の個人サイト追加。

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             *早くも掲載!! 次期オスカー作品賞ノミネート最有力5作品*

             *名曲「ロッキー」のテーマ曲高らかに彼が再びリングに立つ*

 

2006年10月31日

部屋                   記事*記者

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                                             ***「明日へのチケット」を鑑賞して***
                                             *戦争ファンタジー作「トンマッコルヘようこそ」公開中*
                                             *この冬最高のロマンティック作「百万長者の初恋」*
                                            
*あの北欧人形アニメ「ピンチクリフ・グランプリ」リバイバル*
                                             *香川京子さん主演新作「赤い鯨と白い蛇」*
                           *地上デジタル・テレビ・パソコン対応機能付きパソコン用WINDOWS新発売へ*

 

2006年10月26日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第112回「手紙」「明日へのチケット」    水島裕子 (女優・作家)

                         第111回「キング 罪の王」「赤い鯨と白い蛇」    桑島まさき(フリーライター)

 

2006年10月25日

部屋                   記事*記者

最近新レビュー   ブラック・ダリア    *松村清志

                            名犬ラッシー          *松村清志

                             レディ・イン・ザ・ウォーター   *松村清志

 映画エッセイ      『最近観た映画〜「テキサス・チェーソー ビギニング」「奇跡の朝」「雨音にきみを想う」』  *松村清志

ゲスト執筆者     第110回「フラガール」    *丸山哲也(前スタッフライター)

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

              編集中  ***「カボーティ」を鑑賞して***

               *復活・再スタートに際し、名画「アウトサイダー」主題歌のご紹介*

2006年10月21日 編集室報告

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* ウィルスによる"OS"破壊により、先週末より、システム・ダウンしていました。ハード・ディスク1/3破壊により、

* "WINDOWS OS","一部プログラム","編集データ","その他データ"の復旧が、9割方、終わりました。

* 新しい編集ソフトに編集フォームを構築中です。並びに編集中です。しばらく、お待ち下さい。

* マイクロソフトの内部資料関係者の犯罪、トレード・シークレット違反の罪。犯人は罪深い事を知るはずです。

* 来週中に、編集段階の最新記事をほぼ連続しての順次掲載の次第で進めてまいります。悪しからず。

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2006年10月9日

部屋                   記事*記者

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                                ***「ワールド・トレード・センター」を鑑賞して***

 

2006年10月6日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第109回「ニキフォル 知られざる天才画家の肖像」「ユア・マイ・サンシャイン」    桑島まさき(フリーライター)

 

2006年10月5日

部屋                   記事*記者

イベント      「明日へのチケット」 配給元コラボ広告  *CINEMA EGG 第34回推薦作品*

               「第一回 東京国債シネシティ フィルムフェスティバル」 配給元コラボ広告

                「麦の穂をゆらす風」 配給元コラボ広告

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                          *CINEMA EGG 第35回推薦作品*「武士の一分(イチブン)」

                                          *CINEMA EGG 第34回推薦作品*「明日へのチケット」

                                      ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

                                         *漫画誌連載コミック映画版「渋谷区円山町」(2006年・日本)*

                                        *2006年モントリオール世界映画祭3冠グランプリ「長い散歩」(2006年・日本)*

                                        *今だけ販売の超レア・グッズ限定発売開始*

                                         *2006秋のアジアン映画サントラCD+本*

                                          ***「ストロベリーショートケイクス」を鑑賞して***

                                            ***「西瓜」を鑑賞して***

 

2006年10月1日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第108回「椿山課長の七日間」「明日へのチケット」    桑島まさき(フリーライター)

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                                    ***「涙そうそう」を鑑賞して***

                             *CINEMA EGG推薦DVD に追加*

                                       ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

 

2006年9月27日

部屋                   記事*記者

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                             *CINEMA EGG推薦CD に追加*

                                                      (CD+初回完全予約限定DVD付き)

                                        ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

 

2006年9月26日

部屋                   記事*記者

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                                *本当に「大霊界」へと旅立った名優・丹波哲郎−逝く−*

 

2006年9月24日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第107回「キング 罪の王」「セレブの種」    水島裕子 (女優。作家)

                                第106回「トンマッコルヘようこそ」    桑島まさき(フリーライター)

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                     *1971年作「ダーティ・ハリー」リメイク版2007年ロードショー*

 

2006年9月23日

部屋                   記事*記者

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                                  ***「フラガール」を鑑賞して***

                              *次期オスカー監督賞・最有力候補作品もうすぐ上陸*

 

2006年9月18日

部屋                   記事*記者

最近新レビュー   UNKNOWNアンノウン *松村清志

映画エッセイ       『最近観た映画〜「花田少年史」「東京フレンズ THE MOVIE」「日本以外全部沈没」』  *松村清志

ゲスト執筆者      第105回「キャッチボール屋」    桑島まさき(フリーライター)

                                第104回「出口のない海」    *丸山哲也(前スタッフライター)

イベント      氷の微笑2 配給元コラボ広告

                韓国映画「家門の危機」 配給元コラボ広告

                  アニメ「ケモノヅメ」Tシャツプレゼント 配給元プレゼント

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                  *この秋に聴く、この名曲主題歌「ふたり自身」サントラCD*

 

2006年9月12日

部屋                   記事*記者

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                   *2006年秋冬の注目作*

                                                  ***「出口のない海」を鑑賞して***

                              *CINEMA EGG推薦DVD に追加*

                                                  ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

 

2006年9月12日

部屋                   記事*記者

最近新レビュー   16ブロック *松村清志

ゲスト執筆者      第103回「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」    水島裕子(女優・作家)

                             

                                 10/7より公開

 

2006年9月10日

部屋                   記事*記者

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                             ***「青春漫画 僕らの恋愛シナリオ」を鑑賞して***

 

2006年9月8日

部屋                   記事*記者

ゲスト執筆者     第102回「奇跡の朝」「いちばんきれいな水」    桑島まさき(フリーライター)

 

2006年9月5日

部屋                   記事*記者

最近新レビュー   グエムル 漢江の怪物 *松村清志

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                         *関連グッズ館のフロア*映画 アナログ盤* に追加。

2006年9月3日

部屋                   記事*記者

映画エッセイ       『韓国映画3本立て〜「天軍」「チャーミング・ガール」「トンマッコルへようこそ」』  *松村清志

ゲスト執筆者     第101回「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」    桑島まさき(フリーライター)

 

2006年9月2日

部屋                   記事*記者

秘密の部屋 CINEMA EGG   CINEMA TOPICS & RECOMMEND TITLES OF MOTION PICTURE

                                            *さらばグレン・フォード。映画「暴力教室」(1955・米国)主演者が逝く*

                                 *CINEMA EGG推薦DVD に追加*

                                                 ***  EXCELLENT  TITLES & CD・DVD ***

      配給・出版・映画祭イベント 情報 シネマチリペーパー編集室 

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次第に読者の人数が増えてまいりました。

更新の日誌の増加に対応しまして、バックナンバーとして、

更新記録をカバーしてまいります。今後とも宜しくお願い致します。

また配給元+ムービーオンの告知にも、宜しくお願い致します。

                                                              ムービーオン編集室

映画レビュー”シネマ・チリペーパー”http://homepage3.nifty.com/ccp/
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