「エスクアイア日本版 8月号臨時増刊 Art&Animation」
発行・エスクアイア マガジン ジャパン
発行・編集人・松崎壮一郎
定価・838円+税
松村清志
「アートアニメーションの素晴らしき世界」「チェコアニメ新世代」「チェコアニメの巨匠たち」と、ここ数年アートアニメ本を出版し
続けているエスクアイア マガジン ジャパン社が、またまた出したアートアニメ本である。
今回は本体の「エスクアイア日本版」の“8月号臨時増刊”という雑誌スタイルで880円というリーズナブルな値段である。それでいて
部分的な掲載ではなく丸ごと1冊アニメなので、内容的には前述した3冊に匹敵する充実ぶりだ。
前3冊がすでに完成した作品や評価の定まった作家ばかりを取り上げた研究・ガイド本であったのに比べて、こちらは雑誌であるだけに
現在製作中のものも多く取り上げて、情報本の性格も持っている、とはいえよう。
“特集 いま、日本のアニメーション作家がすごい”と題して、女優の市川実和子がヤマムラアニメーションの仕事場を訪問したり、
松尾芭蕉の連句「冬の日」を、日本を中心としたアニメーション作家35名が数分ずつアニメーションを作って競演したオムニバス映画と
して完成させたものを、川本喜八郎とプロデューサーの島村達夫がじっくりと対談形式で語りつくしていたり、読み応えはたっぷりだ。
本冊も又、先行する3冊のように保存版として手元に置いておくべき価値のある1冊となっている。