「映画・映像業界就職ガイド2005」

発行・キネマ旬報社
  編集・青木眞弥他
 定価・1200円+税
 
松村清志


 


 「キネマ旬報」社が定期的に行なっている“映画業界就職セミナー”、本書はその2003年3月9日に行なわれたものを中心にまとめ
られた1冊である。“2005”と付けられているのは本書を参考に2005年の就職にそなえようという意図か。
 巻頭の若手宣伝マン、宣伝ウーマンによる座談会は今回、個人的にも顔見知りで好感を持っている人が多かったので特に興味深く
読めた。現在フリーで東北新社に在籍中のピカチュウ似で有名な(?!)ふんわりキャラの森朋子さんとか、「ブレア・ウィッチ・
プロジェクト」のヒットでセレブとなった、海外バイヤーとセールスでほとんど日本にいないイリオモテヤマネコ状態の古井戸
香奈子さんとか、女性の多いこの業界でも特に頑張っていると思える彼女たちの発言は、業界を志す女性はまず必読といっていい
であろう。司会は“東京ファンタ”でおなじみの大場渉太氏で、このセミナーのこれまでの座談会の中では最も密度のある内容だと
いえる。
 他に、アスミック・エース・エンタテインメント、テレビマン・ユニオン、それぞれの社長へのインタビュー、行方勲 監督
インタビュー からなる第1部、興業、配給、制作、他メディア、それぞれの仕事の中身を知る第2部、映画・映像を学べる学校と
して4月開校の「東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校」をレポートした第3部という構成で、巻末には映画・映像業界
200社の最新データがそえられている。
 巻末のデータはいささか簡潔すぎるので、本気で就職を考える人達にはもっと詳細なデータの方が喜ばれるのではないか。1社に
つき1ページぐらいを持ちいて、それぞれの会社の特色・理念・給料なども知る事の出来るガイド・ブックを出版してみるのもよい
のではないかと思う。


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