《ポケミス名画座》は2005年も続映決定!! 


松村清志

 


 好評の《ポケミス名画座》は「怪人フー・マンチュー」をもって2004年度は終了、引き続き2005年度のラインナップが決定したので
お知らせしたい。

2005年度は厳選の4作品である。(刊行順は未定)

 まず、「ハスラー」(59、ウォルター・テヴィス)は、いうまでもなく、あまりに有名なポール・ニューマンの出世作となった61年度
作品の原作。ミステリと呼ぶには?が付くという気がしないではないが、小説としてはかなり読み応えのあるものであろう。

 「危険がいっぱい」(54、デイ・キーン)は、ルネ・クレマリン監督、アラン・ドロン、ジェーン・フォンダ主演の64年度作品の
原作。フランスのトップ・スター、アラン・ドロンの渡米中の作品で、確かアメリカ映画として撮られていたはずだ。少ない登場人物
による室内劇ていっていい作品だが、ドロン、フォンダの魅力とユーモアと皮肉の効いた展開とで、楽しめる映画であったので原作も
期待したい。

 「5枚のカード」(67、レイ・ゴールデン)は、68年度ヘンリー・ハサウェイ監督、ディーン・マーチン、ロバート・ミッチャム主演に
よる異色本格推理風ウエスタン映画の原作。映画は未見なのでコメント出来ないが、作者は全米ウエスタン作家協会(WWA)の会長も
務めた大物ウエスタン作家との事。石上三登志による解説をリクエストしておこう。

そうして、「鬼警部アイアンサイド」(67、ジム・トンプスン)は、《ポケミス名画座》2005年度の目玉というばかりではなく、
もしかしたら各種の゛ミステリ・ベストテン゛入りするのではないかと思わせる話題作だといえよう。TVシリーズの
ノヴェラゼイションで、いわば(番外編)というべきだが、作者がクライム・ノワールの巨匠として今や日本でも大人気の
ジム・トンプスンなのである。TVシリーズに親しんだ現在40〜50代のミステリ・ファンが感涙にむせぶばかりでなく、翻訳ミステリ
界が大注目、大期待の1作なのである。
 おそらく本書の刊行をもってジム・トンプスンの小説は全冊翻訳される事となるのではないか。解説は滝本誠あたりにお願い
したい。

 「鬼警部アイアンサイド」に関しては、僕も以前本サイトでリクエストを出しておいたので、本当にうれしい。
 そこで、もう一つリクエスト。「ロード・オブ・リング」のピーター・ジャクソン監督によって、現在「キングコング」が撮影中
だが、オリジナルの原作は、多作のミステリ作家であり、演劇人であり、監督キャロル・リードの師匠でもあったエドガー・
ウォーレスによるものだが、その原作を映画公開に合わせて(番外編)として出して欲しい。


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