「最近見た映画 4月19日(月)〜23日(金)」

                                                                           松村清志
                             
 
 
 

 4月19日(月)
 「SPUN」  東芝エンタテインメント試写室
 LAのストリートを舞台にした青春映画。MTV界では売れっ子のジョナス・アーカランド監督の劇場映画第1作。それなりに才能を感じ
させる演出だが、何ともザラザラとした汚らしい画面にはまいった。ノー・ライト、広角レンズで撮影したらしい室内シーンでは俳優
の顔が見分けがつかないほどだ。ジャンキー、売人、ストリッパーなど、いかにもストリートに生きている的なキャラが多数登場
する。ブリタニー・マーフィ、ミーナ・スヴァーリ、ジョン・レグイザモ、ミッキー・ロークなど顔ぶれはそれなりに豪華。特に、
ミッキー・ロークは久々に本領発揮のキャラクターとして印象に残る。
 ジョナス・アーカランドの才能については、もう1本ぐらい見てみないと判断できない。

 「茶の味」  メディア・ボックス試写室
 これはいいぞ!!。「鮫肌男と桃尻女」(99)「PARTY7」(00)の石井克人が4年ぶりに発表した第3作。ホップ、ステップ、ジャンプ
したといっていい。前2作の若々しいエネルギーを残しつつ、ほのぼののほほんとした味わいを加えて、新境地に到りつつあると
いっていい。
 大げさにいえば石井克人は21世紀の小津安二郎を目指しているのかと思える作風である。小津に比するのは大げさだとしても
森田芳光「家族ゲーム」(83)が登場した時のような驚きと喜びがあった。
 前2作のようなけたたましいテンポではなく、ゆったりとしたテンポで展開する作品なので、体内時計をチェンジして、このテンポ
に身をまかせるようにして見て欲しい映画である。オススメ。

 22日(木)
 「ホワイト・バレンタイン」  メディア・ボックス試写室
 「猟奇的な彼女」(01)のチョン・ジヒョンのデビュー作。当時17歳の初々しい彼女を見る事が出来る。古風な昭和30年代ぐらい
の少女マンガといった所だろうか?。

 「新・O嬢の物語」  TCC試写室
 文芸ポルノの名作を21世紀のロサンゼルスに舞台を移し変えての映画化。ビデオでは何度もリメイクされていたように思うが、
スクリーンにかかるものとしてはこれが再映画化といえようか。
 だが、役者も魅力ないし演出も特に見るべきものはない。退屈した。

 23日(金)
 「友引忌 ともびき」  松竹試写室
 「ボイス」(02)のアン・ビョンギ監督・脚本による韓国製ホラー。「ボイス」以前に撮られて出世作となった作品だ。「ボイス」
より面白かった。大学時代に起こした“あやまち”が原因で、卒業後の若者たちを恐怖が襲うという青春ホラーだが、何度か時間を
さかのぼって彼らの過去が描かれたり、秘密が徐々に解明されていったりといった具合で、「ボイス」よりうまく構成されている。
女優さんはそれぞれ魅力的な韓国美人だし、わずかながらヌードがあったり、プールでの水泳シーンではスケスケの水着で乳首が
見えたりと、そうした点でも楽しめた。ちょっとダリオ・アルジェントのジャーロを思わせる味もある。

 「天国の本屋〜恋火」  松竹試写室
 ロング・ベストセラーを映画化した天国ファンタジー。監督は篠原哲雄だが、彼の監督作としてはこれまでで最もつまらなかった。
     
   


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