『最近見た映画「リデイック」「サーダーバード」他5本』
 

                                                                           松村清志
                             



お暑うございます。夏バテ気味です。先日はクーラーが故障して扇風機を回してました。ところで飛行機はプロペラで飛ぶのに何故
扇風機は飛ばないのでしょうか?。コードが付いているからです。コードを抜けばいいじゃないか!。コードを抜けばプロペラが
回りません。寒いギャグでした。涼しくなれたでしょうか。ひとつご報告、現在発売中の「映画芸術」408号は"書評"を書かせて
いただきました。買ってやっておくんなさいまし。本サイトの゛書評゛はおかげ様で好評のようです。そんなわけで読書にふけって
いて映画評が走り書きばかりですまん。そのかわり、ゲストライターのコーナーは定着してまいりました。今週登場の水島裕子さんも
毎月定期的に書いてくださるそうです。よろしくです。男ライターばかりではとっちらかった男所帯状態となってしまうので、
きらびやかな姫の登場はうれしいです。

さて、今週公開のメジャー大作では「リデイック」と「サンダーバード」は見ましたがどちらも怠作でした。「リデイック」は大金
かけたB級映画というか、僕は前の「ピッチブラック」の方がすっきりとB級に徹してて好きです。ちょっとデビット・リンチ
「砂の惑星」を連想させなくもないビィジュアルとか、「未来惑星ザルドス」のような空飛ぶ巨大な顔とか、ちょっとカルト化し
そうな要素はあると思いましたが、イスラムのイメージを重ねているようなあたりなど、時流にあてこんでいるようでどうもわざと
らしい。
 「サンダーバード」は゛サンダーバード・キッズ゛というべきお子様映画。これでは同時代的に「サンダーバード」を見て育った
30〜40台の゛サンダーバード・キッズ゛は喜べんのではないか。まっ、親子連れがつめかけてヒットはするだろうが、こうした熱烈な
フアンのいる作品はマーケテイングよりリスペクトを大切にして作って欲しいものです。
カンヌで最年少主演男優賞で映画フアンなら誰もが知っている映画となった「誰も知らない」は最終試写の会場を間違えて見のがして
しまいました。トホホ。「華氏911」はグランプリ受賞のFaxがすぐきたので期待していたら字幕が入るのが遅すぎたのか試写状は
きませんでした。トホホ。
 そのかわりといっては何ですが、マイケル・ムーアに影響を与えたという「アトミック・カフエ」の20年ぶりのリバイバルの試写
を見ました。監督2人は何とブッシュのいとことの事。今見た方が興味深い、有り物コッテージのみで構成された異色の
ドキュメンタリーであります。
 ドキュメンタリーでもう1本、「らくだの涙」はモンゴルを舞台に子育てを拒否する母性を喪失したかのらくだを音楽療法で治療
するという゛癒し゛というかスローライフのススメのような作品。とっても気持ちがらくだらくだになります。
 ホウ・シャオシェンの「珈琲時光」はここ10年のシャオシェンの作品の中では僕は最も好きです。小津安二郎の生誕100年記念
という意句に期待しすぎなければ好感の持てる作品です。リー・チーガイ「不夜城」を見た時もおもったのですが、外国人といっても
西洋人ほどには勘違いしない微妙なズレに上って日本を撮って、我々日本人が忘れてしまっていた日本の魅力を感じさせてくれる所が
あります。アジアの才能を取り入れるこうした試みはもっとあっていいと思います。
 では、今週はこの辺で。


戻る