『最近観た映画〜「花田少年史」「東京フレンズ THE MOVIE」「日本以外全部沈没」』
松村清志
「花田少年史」──夏休みのご家族向き映画かと思いきや何ともダークな展開となる。こんなもの子供が観たらトラウマになるぞ。
北村一輝が恐すぎだ。ダーク・ファンタジーといってもよいが、ダークとファンタジーのバランスが悪い。いっそ、ダークに重きを
置くなら三池崇史に、ファンタジーに重きを置くなら大林宣彦に監督させたかった。上映時間が長すぎだし、あまり面白くは
なかった。1発目をうまくきめていれば、「学校の怪談」のようにシリーズ化の可能性もあったのに、この仕上がりでは無理そうだ。
「東京フレンズ THE MOVIE」──少女フレンズといった所か。ちょっと背伸びをしたいハイティーンぐらいなら楽しめるかな。
オリジナルDVDシリーズの映画拡大版らしいが、わざわざ劇場で観るほどのものとは思えなかった。監督は30歳ちょっとぐらいの
新人かと思ったらもう50歳過ぎのTV界ではベテランであるらしい。若々しいというより、幼稚な印象を受けた。目玉焼きをめぐる
会話は僕も好きだが、僕はしょうゆ派である。マヨネーズはまだ試した事がない。さて、あなたは?
「日本以外全部沈没」──なんか今回書いた中ではこれが1番面白かった気が……こんなことでいいのか。まっ、最初からB級・C級
・バッタもんと思って観たのでそこそこ楽しめた。小説の方は原作者公認らしいが、こちらもそれぞれ映画版とTV版の主演の藤岡弘
と村野武範が重要な役で出ている。出演OKする彼らも太っ腹だが、出演依頼する方のチャレンジ精神も認めたい。庵野秀明の
「キューティ・ハニー」など、どうも格下の役者ばかり使っているようなあたりも物足りなさの一因であったわけだ。「さくや/
妖怪伝」には松坂慶子が出ていたし、そうしたダメもとで出演依頼してみるといったキャスティングも意外と大切だと思うのだ。
さて、だがそれ以外のキャストが無名の外人タレント中心というのは物足りん。カイヤとかは観たいような観たくないようなだが、
ベッキーとか土屋アンナとかキャスティング出来ていればとも思ったし、ハリウッド・スター役でお笑いのハーフのイケメンとかも
よかったかもだし、どうせあの人を悪役としておちょくるなら、ハリウッド・スターという設定を韓流スターという設定に替えて、
おちょくってやっても面白かったのではと、不謹慎な事を考えてしまった。
無料で観せていただいてこんなことをいうのも何だが、この種の自主制作テイストが魅力のエンターテインメント作こそ、入場料を
1000円ぐらいにして多くの人に気軽に観せてあげたいと思う。松梨智子とか中野貴雄とか、以外に楽しめるのである。