韓流二大スター、コメディーで対決!……「彼女を信じないでください」「恋する神父」
桑島まさき
先日、テレビをみていたら「冬ソナ」のルーツは、あの伝説の大スター・山口百恵と三浦友和が共演した「赤いシリーズ」にある
のではないか、と幾つもの類似点をあげ検証していた。愛し合う美男美女のカップルの前に立ちはだかる数々の障壁−病気、
死の恐怖、出生の秘密、錯綜する人間関係−これでもかーとばかりに観客をウルウルさせ、ハラハラさせるメロディアスな要素を
てんこもり。事実、「冬ソナ」の脚本家は「赤いシリーズ」の大ファンだったというからすこぶる信憑性は高い。そして、「冬ソナ」
に代表される多くの韓国メロドラマは多少の差異こそあれ、ほとんど同じ作りになっている。
このことはラブ・コメディーについても同じことが言えるようだ。
現在公開中の「彼女を信じないでください」と7月公開される「恋する神父」。共に、ドタバタコメディーかつラブストーリーだ。
両作の共通点をあげてみたい。
「韓流」スターはなぜか日本人にウケる。現在、韓国でヨン様やペ・ビョンホンと肩を並べる人気スター、カン・ドンウォン
「彼女を…」とクォン・サンウ「恋する神父」が主演。相手役の女優は超美人ではないがチャーミングな人気女優のキム・ハヌル
「彼女を…」とハ・ジウォン「恋する神父」。残念ながら「彼女を…」が終わる頃に「恋する神父」が公開される予定だから、
ドンウォンとサンウを同時に楽しむのはムリだが、韓流スターたちは頻繁に来日し話題を提供しているので、二人の存在を知らない
人はまずないだろう(映画ファンならば)。
共に、童顔の女の子顔でスラリとした長身だ。私はドンウォンを「オオカミの誘惑」で初めて観たのだが、イケメンの要素が充分。
切れ長の目元、澄んだ瞳、大人の色気とは無縁だが清潔感漂う坊ちゃんタイプだ。対するサンウは、ドンウォンに比べるとハンサム度
は落ちる(私見だが)。女に生まれればパッとしないフツータイプだったかもしれない。あの厚めの唇がたまらないという人が多い
ようだが、サンウは作中で涙まで流す純情男を好演する。あのイ・ビョンホンもワイルドさとは無縁の甘いマスク系だが、韓流スター
になるためには女心をくすぐるキュートさが不可欠なようだ。私はやはり、チャン・ドンゴンのキリリとした顔が好きだけど。
韓流二大スターが主演するラブコメは、ストーリーまで似ている。まず、男は地味でまじめで正直。対する女は、ワガママで奔放、
だが憎めないキュートな魅力を発散し男を翻弄する。女にイニシィアティブをとられるドンウォンとサンウは、ハヌルとジウォンの
ようなイケてる女にとことん振り回される。そのアタフタぶりがなんともカワいく二枚目半の役を楽しんでいるのが面白い!
次に、カップルの恋愛模様は偶然から出発し(この世で起こることはすべて偶然といえばそれまでだが)、衝突しケンカしたり
いがみあいながら、いつしかお互いを意識しあっていきハッピーエンドという筋。しかも、家族や周囲の人々を巻き込む騒動ぶり。
物語が都会ではなく田舎で展開されるのもほんわかしているし、韓国の地方部を知ることができて楽しめる。
ハラハラドキドキのメロドマラで観客を魅了し、イケメンが徹底的に女に振り回され恋に気づいていくラブコメでも虜にする。
いやいや、韓流ブームの勢いは止まることがあるのだろうか?
スターの人気は変動が激しいからなんともいえないが、二人の次回作が気になるところだ。
*「彼女を信じないでください」……ヴァージンシネマズ六本木で公開中
「恋する神父」……7月より 新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋にて公開予定