名犬ラッシー     ★★☆  松村清志


 おそらく世界一有名な犬、名犬ラッシーのオリジナル小説を「フェアリー・テイル」(97)のチャールズ・スターリッジが脚本。監督を
手掛けて映像化した、フアミリー・ピクチャーの秀作である。原作のほぼ忠実な映画化というのは最初の「名犬ラッシー/家路」(43)に
次いでこれが2度目、エリザベス・ティーラー、ロディ・マクドウールらの出演による最初の作品はアメリカ映画で、ほとんどの撮影は
MGMの撮影所の敷地内で行われたとの事なので、イギリス映画として現地ロケを敢行した映画化は本作が初めてということになるわけだ。
 感動した。癒された。僕はどちらかというと猫派だが、やはり男の子の親友は犬だねと思最近日本ではほとんど見かけないが、これを
機に又、復活して欲しいと思ってしまった。ラッシーってほんと美人、じゃなくて美犬だ。やっぱりメス犬のほうが性格が優しそうで
いい。
 さて、「フェアリー・テイル」は評判もよくヒットしたが、僕的には妖精そんなもんおってもおらいでも!!という感想しか湧かず、
ほとんどわすれてしまったが、ブリティッシュ・コリーという素晴らしい犬種は間違いなく存在する。やはりイギリスは偉大な国だ。
そしてこの種族は美しく雄大な自然のある場所でのびのびと生きて欲しいものだと思う。せせこましい日本ではそうはいかんだろう。
今や純血のブリティッシュ・マリーは貴重な品種となってしまったそうだ。優美で高貴で愛らしい犬種である。眺めているだけで心が
和む。そんなわけで、僕は彼女を眺めているだけで楽しめた。犬が友だちであった幼年時代を想い出して率直に泣けた。そういえば、
昔からメス犬やメス猫にはよく好かれたな。動物性フェロモンてやつか。人間のメスにはあまり好かれなかったが。トホホ…
 犬のことばかり書いてきたが人間も粒ぞろいだ。ピーター・オトウールの偏屈な公爵はまさにハマリ役だし、初のお母さん役の
サマンサ・モートンもいい。子供から老人まで脇の1人1人に至るまで役者が充実しており、やはりイギリスは俳優の宝庫だなと
思わせる。
 メリー・クリスマス、ハッピー・ニューイヤーの祝歳の続く年末年始に観るのにピッタリの映画である。このテの作品はお話しなど
ワン・パターンでもいいのである。ワンダフル!!であった。最初の映画かもテクニカラーが美しい秀作で簾価版DVDも出ているので
観比べてみるのも一興。原作小説も読んでみたくなった。ピュアな少年の心に戻って楽しんだ。良かった。

12月23日(土)より 東劇他全国松竹洋画系にてロードショー
 


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