世界でここにしか生息しない魚、ムサシトミヨの住むと言われる元荒川の上流を目指して鴻巣市吹上地区〜
行田市〜熊谷市と散策して見ました。
さて、ムサシトミヨと言う魚の正体とは、そして元荒川の最上流は今、などなどの小さな疑問とロマン
を抱いて出発しました。
天気は散策には最適な快晴の日です。

榎戸堰を少し上ったあたりは昔ながらの元荒川の風景があり、両岸に柳の大木が根を張っ
ています。
この辺りでは運が良ければカワセミなどの野鳥を観察することができます。
川の中には水草がゆらいでいます。
左側には荒川の土手があります。
吹上の最上流に川棚がありました。
昔は何処にでもあった、懐かしい風景です。
ここで農家の人は農具の鍬や鎌の土を洗い
落としきれいにしました。
両岸にはヨシなどが生えています。

行田に入ると両岸はフェンスで囲まれて
コンクリートで護岸工事が施されていました。
味も素っ気もない景色に変わりました。
自然の面影はありませんでした。
これでは魚が住めるわけがありません。
ここでは荒川の土手が最接近しています。
高崎線行田駅の近くです。
元荒川の岸辺は高層マンションがいっぱい
立ち並んでいます。
両岸は柵で覆われてコンクリートで護岸工事が施されています。
川の中もはっきり言ってきたない。
行田市街から離れた場所が行政から
置き去りにされた感じです。
この辺りから熊谷市なのか、フェンスはなくなり
また、自然の元荒川に戻りました。
水草も増えて、川面に揺らいでいました。
ほっとする景色です。

熊谷市のはずれで片側がコンクリートブロック、
もう一方がヨシの河岸といった風景です。
アンバランスですね。

熊谷市の久下小学校の近くを流れる
元荒川の川面です。
この辺からはあくまでも自然のままの河川が
維持管理されているなー、といった感じを受け
ました。
ここにはすばらしい川の風景があります。
ムサシトミヨの住む川に近づいたといった実感を受けました。




ここは荒川に架かる久下橋の陸橋の下を流
れる元荒川です、昔ながらの流れに水草が揺らいでいました。
もうこの辺りにはムサシトミヨが生息している予感があります。
川面いっぱいに水草が揺らいでいます。




下の写真は旧久下橋(今は解体されました)で左下の写真は15年に施工完了した新久下橋です。




久下橋陸橋をくぐって、住宅地の中を流れる
元荒川です。
もうここには間違いなくムサシトミヨが生息
しているといった風景が開けました。
一羽の野生のコブハクチョウが人なつかしそう
に迎えてくれました。
ここの住人達はこの美しい川の流れを当た
り前のようにして生活しているのでしょう。
熊谷市内の元荒川の分岐点です。
この先、左側はマスの養殖場へ、右はムサシトミヨ保護センターへ、水源は汲みあげ水です。
ここまでくるとまさに清流そのものですね。
こういう川でないとムサシトミヨは生息できない
ようです。
熊谷市内を流れる元荒川は住民の協力と努力
によってまさに奇跡を実現しています。
こんな立て札を見つけました。
「ここは、世界で熊谷市のみに生息する
ムサシトミヨがすんでいる川です。
川の汚れを少なくし、豊かな緑と清流を守る
ため皆さんのご協力をお願いします。」
と記載されています。
皆さんしっかり守っているのですね。
私も世界で熊谷市のみに生息している事を
はじめて認識しました。
住宅地を流れる最上流の元荒川の清流です。

分岐点左側の最上流でのマスの養殖場です。
埼玉中央漁業協同組合の水産試験場で、
マス釣りも楽しめます。
この日も何人かの親子連れがマス釣りを
していました。
昔はもうすこし上流に元荒川の源流となった
湧き水があったそうですが、今は枯れて
いる様です。
今の元荒川清流の80%はこの水産試験場
からの汲みあげ水だそうです。



マスの養殖場の全景です。
荒川の土手から撮影しました。
土手に上がると荒川と信州の山々が白い
頂を連ねて、また絶景でした。

ムサシトミヨは今、この元荒川の清流に
わずかに生息しているそうです。
近隣の小中学校でも飼育繁殖させて放流し、
保護しているそうです。
私はまだその魚の実態は見ていません。
水草の根元に小鳥の様なかわいいピンポン
球程の巣を作り、その中で卵をふかし、オス
が巣作りから子育てまで担当するそうです。
オスは子育てが済むと力尽きて死んで
しまうそうです。
そんな魚、想像できますか。




羽生市にある「さいたま水族館」にて撮影