母の味

ある日の食卓
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夏休みなので歯医者に行きました。先生がひとこと、「頑丈な歯ですねぇ〜」
私は下の歯並びが悪いのですが、歯そのものはいたって丈夫。なぜかというと、幼い頃海辺で育ち、また祖父母も同居していたので、毎日毎日海産物ばかりを食べていたせいのようです。
お肉が食卓に上ることは本当にまれで、大抵は鰯(いわし)とか秋刀魚(さんま)とか鰺(あじ)、わかめや海苔、そしてアサリが近所で取れたのでよく食べました。
わたしの大好物はアサリのフライ。
ええっ?アサリのフライなんて食べたことない」というのが普通の反応です。あさりのむき身(かなり大きいもの)を3つ串に刺して、それをフライにするのですが、これが食べ出したら止まらないやみつきになる味です。
今はむき身も高いし、大体フライになるような大きなむき身を探すのが一苦労なので、すっかりごぶさた。しかも絶対にお惣菜屋さんでは売ってません。だからこそ、アサリのフライはわたしにとって特別な母の味なのかもしれません。
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