D1観戦記


7月25日、福島県随一であり唯一のレース場である『エビスサーキット』に俺とパッカラパッカラな男はいた。場所は二本松、東北サファリパークの横にある施設である。




パッカラパッカラな男は二本松の中心で叫んだ

「いや〜、今日は暑くてクソじいさんじゃねえの?」

相変わらず意味不明な言葉が出てくるヤツだ


サーキットに入ると、午前8時から練習走行が始まる予定らしく、着いたころには丁度シード・グループの練習走行が始まっていた。



D1というのは、タイヤを滑らせてドリフトしながら走り、その美しさの得点を競う競技なので、各マシンはタイヤスモークをめちゃくちゃ出しながら、タイヤが滑る音をキィキィ出しながらコーナーをクリアして行っています。今回の観戦はもともとパッカラパッカラなヤツの企画なんで、俺は普段こういうのは見ないからけっこう新鮮。カミソリの上を走るようなアタックの芸術もいいけど、こういう見た目の美しさを前面に出してるアタックの芸術もいいな、と思ったりしました。なんで



「お、あれノムケンじゃねえ?ノムケン


とかパッカラパッカラなヤツに言われても、俺にはサッパリ分かりません。
ちなみにノムケンとは、曰くランキング3位の『野村謙』選手のことらしい。
ノムラケン…、ノムケン…、、、一文字略しただけじゃん…



真ん中に立ってる人は、カメラマンのナントカって人。どんな危険な場所でも撮影するってことで頑張ってるらしいけど、せいぜいドリフトしながら走るマシンは50キロも出てないんじゃないでしょうか?

ちなみに、D1グランプリっていうのは『オプション』っていう素人の走り屋を紹介するビデオ雑誌から3年くらい前に派生したもので、今現在ランキング上位を連ねてる人っていうのは数年前まではただのアマチュア。何も名声を得られない世界で光を出し続けてきた人たちらしいです。だからここにいるような写真やビデオのカメラマンも『オプション』のスタッフだけ。今年の春にはお台場にコースを特設してグランプリを開催したり、アメリカで開幕戦を行ったりと、マジでイベントとして成功を収めているんだけど、これの原点が普通の雑誌だなんてまるで信じられません。



だからほんの数年前まで一般peopleだった人のクルマだけど、今はスポンサーがつくのか、マシンのエンジンルームを見ればいかにお金をかけているのかが分かります。いや、俺はこういうのは全然分からないからこんなに手を加えるのは普通だろ!とか言われても分からないのであしからず…。

個人的に面白いなあって思ったのが車のサイドにカーボンファイバー製の整流板を付けているマシンとかもあったこと。てかせいぜいコーナーで100キロくらいしか出ないマシンで、マシンにダウンフォースがそんなに必要なのか…、いんないんじゃねえの?



今はどのドライバーもちゃんとレーシングスーツを着ているけど、D1発足直後は普通にTシャツとジーパンが定番だったらしいです。それだけの違いで随分レーサーっぽく見えるのねえ。



オートバックスの作業着
ダイノジの漫才で「オートバックスの店員さんだ」っていつもツッこまれるのも納得っしょ



立ち入り禁止区域だったんだけど、競技区間ではないためドライバーもスピードをさほど出さないため、わりと係員も文句を言わなかったもんで、みんな最終コーナーの外の芝生で観戦してました。ほんの5m先をマシンが走っていきます。D1はお客さんへのパフォーマンスも重要と考えているので、どのドライバーもこっちに手を振ってくれたり、ドリフトで曲がってっていったりしてくれます。すごいお得な感じがしました。なんかしんないけど、隣のおじさんらと仲良くなったし、日傘も貸してくれたし、なんか芝生にゲームボーイのソフトが落ちてたりで…



まあ俺は暑くて暑くて、途中はバスの中で寝てました。(日に焼けたけど…涙)
結局優勝したのはノムケンでした。