シュバルのスケッチブック


口琴の鳴らしかた

このページでは口琴の鳴らしかたについて説明しています。口琴を手に入れたけれどどうすれば鳴るのかよく分からない、という方のためのページです。ここで説明している手順に従えば要領のよい人なら10分くらいで音を出せるようになると思います。
ただし口琴を鳴らせることと口琴を演奏できることは話が違います。口琴は玩具ではありません、楽器です。ありきたりな言いかたですが、楽器を鳴らせるようになることは終着点ではなくて出発点なのです。

説明に使った口琴は日本で入手しやすいハンガリー産(REGATOR社のチャンセラーというモデル)です。その他の口琴でもこのページの弾き方でだいたい音は出ます。本当は口琴の種類や演奏スタイルに応じていろいろな弾き方があるのですが、それらについてはここでは説明しきれません、自分で研究してみてください。

アイヌのムックリの弾き方について。アイヌの竹製口琴ムックリの弾き方は金属口琴とまったく違います。ムックリの弾き方については こちらのサイトをご覧ください。

各部分の名まえ

ここでは口琴の各部分を以下のように呼ぶことにします。

  • フレーム
  • ばね
  • ばねの先

持ち方

左手の親指、人差指、中指でフレームを持ちます。ばねの先は向こう側へ向けてください。指でばねに触ないようにしてください。

構え方

フレームの先を前歯に押し当てます。上下の歯の間を少し開けてください。唇はフレームに軽くつけてください。

※歯でフレームを噛まないでください。

弾き方

右手人差指でばねの先を口の中に押しこんで放します。びぃーんと鳴ればOKです。

こんな音がします。

アドバイス

ばねが振動しない、すぐに止まってしまう

指、唇、舌がばねに触れていませんか。本当にばねに触れていないか確認してください。
フレームを前歯にしっかり固定してください。口琴のばねは元々そんなに振動しないものです。フレームを前歯に押し当ててしっかり固定することにより、はじめてびぃーんと振動します。

ばねがガチガチいってぜんぜん振動しない

ばねがフレームに当たっています。ばねをまっすぐ弾くようにしましょう。ばねをいろいろな角度で弾いてみたり、鏡を見ながら弾いて点検しましょう。

フレームを噛みつぶしていませんか。ばねをびぃーんと振動させるために口琴のフレームを前歯にしっかり押しつけて固定する必要があります。しかし押しつけすぎると今度はフレームがたわんでばねに当たってしまいます、これはジレンマです。フレームを固定する力を加減してみてください。もう少しゆるめにフレームを前歯に押し当ててください。といってもぐらぐらするほどゆるく当てても問題があるわけで、この辺は手加減の問題です。
フレームの当て方を変えてみてください。普通は前歯の先がフレームに当たるように固定します。それを、前歯の側面にフレームの角が当たるようにしてみましょう。なんだかおさまりが悪い感じがしますが、これだと多少力を入れすぎてもフレームを噛み潰すことはありません。それでだめなら上下の歯のうち一方だけフレームに当てて、もう一方の歯はわざと当てないようにしてみましょう。これならいくらなんでもフレームを噛みつぶすことはありません。

フレームのたわまない口琴を買いましょう。つまり、口琴の種類によってフレームのたわみやすいもの、そうでないものがあります。ゾルタン口琴のブラックファイアはフレームに5mm角材を採用しているので頑丈です。レディーメロディなどは小型である分フレームがたわみにくいです。目次口琴は細身ですが焼きを入れて鍛えてあるので鉱石のように硬いです。

力いっぱい弾いているのになんだか音が小さい

多分、口の中の空気が漏れているのが原因です。上下の唇をフレームにぺたっとつけて、口の中の空気をできるだけ漏らさないようにふさいでください(ばねに触れないように気をつけて!)。口琴の音は、口の中に密閉されて逃げ場のない空気をばねが叩くときに出るものです。おサルさんのようにキーっと前歯を見せていては空気は逃げ放題なので小さな音しかしません。
※このことは逆に、唇を開け閉めして音量を変えるテクニックとして知られています。

もう少し大きな音が出ないのか

口琴を弾きながらそっと息を吹き込んでください(吸い込んでもOKです)。フレームとばねのすき間にむりやり空気を通すことによってもう少し大きな音が出ます。でもそれ以上は大きくなりません、どんなにがんばってもトランペットのような大きな音は出ません。

演奏テクニックとかないのか

口琴を鳴らしながら声を出さずに「よよよーん」と言ってみてください。「びょよよ〜ん」という音になります。他にも「ろろろ」とか「んがんが」とか、音色がいろいろ変わります。
口琴を鳴らしながら声を出さずに「とーきょーとっきょ、きょかきょく」と言ってみてください。ロボットのような声がします。

もっと高尚なテクニックはないのか

口琴は国や文化によって演奏スタイルがぜんぜん違いますし、それによって要求されるテクニックも異なります。興味のある方は 口琴のCDで紹介しているCDをどれでもいいから聴いてみてください。楽器の習いはまず聴くことから始まります。

ふつうの曲は弾けるのか

ばねの本来の音の高さは変えられないのですが、口琴を弾きながら舌を動かすと甲高い音がふよふよと上がったり下がったりするのが混ざって聞こえます(専門用語で倍音と言います)。口ぶえと同じ原理で舌を動かすことによって、倍音の音さを調節してメロディーを奏でることができます。ただし舌の動かし方は口ぶえとまったく同じではありません。また、どうがんばっても出ない音(倍音として含まれない音)があるので、弾ける曲と弾けない曲があります。弾ける曲は例えば以下のようなものです。

  • アメイジング・グレース
  • オクラホマ・ミキサー
  • 知床旅情
  • しょうじょう寺のたぬきばやし
  • ちょうちょ
  • 夕やけ小やけの赤とんぼ(文部省唱歌には弾ける曲が多い)

もっとかっこいい曲もあります、やっぱりCDを買って聴きましょう。 弾き方のコツですが...これがどうも教えづらいです。1週間も弾いていればメロディらしきものに聞こえるようになると思います。せめてのアドバイスとして、まずドの音とオクターブ高いドの音と、ソの音を出せるようになるのが目標だと思うのです。次にミ、ファと続いて、最終的にドレミファソラシドを全部制覇します。友だちどうしで交互に弾いて曲の当てっこをすると楽しく上達するのではないでしょうか。

!!!口琴でメロディを弾くときは、息を少し吹き込みながら弾いてください。メロディがはっきり聞こえます。!!!

口琴の音の高さをチューニングしたい

口琴を他の楽器に合わせて弾くときに、口琴の音の高さをチューニングしたいことがあります。このような場合に口琴のばねの先に重りを付けて音程を下げることができます。残念ながら音程を上げることはできません。 詳しい説明はこちらをご覧下さい。

関連サイト

口琴の取り扱い方 How to Koukin

http://members9.tsukaeru.net/toktok/koukin/index.html
!!!お奨め必見!!!
口琴を手に入れたんだけどどうやって音を出すのか分からない、こんな弾き方でいいの?そんなあなたへの朗報です。口琴の弾き方をとても分かりやすく説明しているのがこのサイト。写真は鮮明だし説明は細かいし、パーフェクトって感じ。私もこういうページを作りたかった。
口琴鍛冶師の目次伯光監修。

国際楽器

http://www.kokusaigakki.co.jp/htdocs/index.html
口琴のコーナーで鳴らし方を簡単に図解しています。

札幌口琴会議公式サイト「くちのこと」

http://jewsharp.hp.infoseek.co.jp/
!!!口琴入門者は必見のサイト!!! 「口琴て、ナニ!?」のコーナーで口琴の鳴らし方を説明しています。

アイヌ民族博物館

http://www.ainu-museum.or.jp/index.html
「ムックリ演奏教室」のコーナーでムックリの鳴らし方を分かりやすく説明しています。

関連書籍、ビデオ

サハ民族の口琴ホムスの演奏技法

http://www.koukin.jp/
「びやぼん屋」の 日本口琴協会発行のコーナーにあります。ホムスの持ち方から始まって高度なテクニックまでビデオとパンフレットで説明しています。口琴を始めるのにこれ以上の教則本はありません。

ムックリの音・私の音

(同上URL)
「びやぼん屋」の口琴関連の本のコーナーにあります。長根あきさんのムックリ教則本です。ムックリの鳴らし方は金属口琴とまるで違うので、こちらのパンフレットを参考にしてください。

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