パリ旅行記

ヴェルサイユへ

8月22日(日)晴れ

ヴェルサイユ宮殿

1999/10/14作成
 本日の目的地は、ヴェルサイユ宮殿。
 今回の旅行の最大の目的(の一つ)は、美術巡りなので、「カルト・ミュゼ」(5日間用)を地下鉄の切符売り場で購入する。
 駅でRER−C線にのろうとしたら、駅員にどこに行くのか尋ねられ、「ヴェルサイユだよ」と、答えたところ、「NO Lines!」(この路線ではいかない)といわれてしまい、驚いた。
 ヴェルサイユに行くには、複数のルートがあるが、最寄りの駅「ヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ・シャトー」は、この路線のはずである。、支線であるこのルートは、日曜日には電車が通っていないのか、それとも工事中だったのか?あるいは事故か?
 仕方なく、駅員に教えてもらったモンパルナス駅経由で、ちょっと遠い駅「ヴェルサイユ・シャンティエ」にいく。
 周りはそんな客ばかりのようで、みるからにお上りさんである。

 「カルト・ミュゼ」とは何か?

 パリ市内・近郊の美術館、博物館、史跡などがフリーパスになるチケット。
 1日(80F)、3日(160F)、5日用(240F)の3種類が発売されている。
 単純に考えると、代金の元を取るのは大変だが、 実際には、(比較的)並ばすに入館する方法やその他、簡易ガイドにもなっており、 利用価値は高い。各美術館などのほか、メトロのチケット売場でも買える。
礼拝堂  駅に到着すると、季節限定の連絡バスが出ていた。
 歩けない距離ではないが(15分位)、100円ほどなので、利用させてもらう。

 宮殿の前は、すでに長蛇の列だった。入場するには何時間待つのだろうか?
 宮殿への入口は、長蛇の列になっている一般受付を始め、団体入口、解説ツアー用入口など複数ある。ここで威力抜群なのが、先ほどの「カルト・ミュゼ」。団体入口からフリーパスではいることができた。
 長蛇の列(結構フランス人が多い)を横目に悠々と中に入り、音声ガイドを片手に(結局、重く邪魔になる)見学を始めた。
 隣を見ると、チケットブースはわずかふたつ。
 これは、込むわけだ。だが、中に入ってから思ったが、これ以上宮殿の中に客を入れても混雑して危険だろうから、ある意味では妥当かもしれない。

鏡の間  入口脇の「礼拝堂」に続き2階に上がり、「ヘラクレスの間」「ヴィーナスの間」「戦争の間」と絢爛豪華な部屋が次から次へと続く。
 展示されている部屋は、全てルイ14世時代のものでもなく、部屋ごとに時代と展示対象を変えてある。
 例えば、一般コース、最後の部屋「聖別式の間」は、ナポレオンを主題に展示されていた。

 見学コース中、最大の山場は、やはり、「鏡の間」であろう。
 部屋の中で遠近法が使えるほどの広さがある「鏡の間」は、建設当時から、パーティーや舞踏会などが開かれ、ヴェルサイユ宮殿の華やかさの中でも、その中心となる場所だった。

 さらに、「平和の間」「王妃の居室」と、宮殿のごく一部(一般公開されていない部屋も数多い)を見学した後、宮殿の中から見てもとても気になっていた、庭園に出る。


ヴェルサイユ庭園

 庭園もまた、桁違いの大きさで、想像を絶するのだが、プチ・トラン(小さい連結バスのようなもの)が、庭園内各所を巡回しているので、とりあえず、それでプチ・トリアノンまで乗りつける。
 確かに、ヴェルサイユの中では、比較的、プチ(小さい)のかもしれないが、その庭園の広さは、それだけで新宿御苑くらいあるのではないだろうか。
 入り口から、それほど離れていないところに、訪問の目的である「愛の神殿」(円形の東屋。円柱に支えられた半球状ドーム)があった。
 小川の中の小島にあって、橋は通行禁止になっており、内部に入っての見学はできない。まあ、中も丸見えだし、ほとんどそばまで寄れるので、なんら問題はない。
ヴェルサイユの庭園(の一部)
 再びプチ・トランに乗って、ヴェルサイユの庭園にある「大運河」まで戻る。まさしく「大運河」とよぶにふさわしい。とにかく巨大。
 こんなものを、舟を浮かべて遊ぶためだけに作るなんて、革命起こされるのも無理ない。
 ただし、「大運河」の水辺では家族連れやグループがピクニックを楽しんでいて、時代の流れも感じられた。
 後は、宮殿まで歩いて戻ることにする。
 ところが、観光地ぼったくりは、ここでもまた例外ではなかった。見晴らしの良い、庭園のメインストリートは、夏の特別展とか名前つけて別料金。夏場の昼間だけ、通行料を取るらしい。まったく。

音楽(楽器)博物館

 お昼も過ぎていたが、さらにパワーアップした長蛇の入場待ちのヴェルサイユに別れを告げて、パリに戻り、音楽博物館を見学することにする。
 が、まずはカフェで遅いランチを軽くとる。
 音楽博物館にも、当然「カルト・ミュゼ」が使える。
まず、入口でヘッドフォンを借りる。何カ国語か用意されているようだったが、あいにく日本語はなく(館内でも日本人には会わなかった)、英語のものを借りた。
 フランス語の解説は、説明プレートに掲示されているが、館内随所で、展示されている楽器の音も聞かせてくれるのでヘッドフォンは必須。
 コードレス・ヘッドフォンは、手をふさがないので疲れず、なかなか良いシステムだと思う。
 大変貴重な古楽器から、いわゆる現代音楽に使われた特殊楽器まで、体系的に楽器の音を聴きながら、音楽の流れも理解でき、興味のある人には是非訪問を勧めたい。
音楽博物館

 音楽博物館は、国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)の併設施設で、以前は、都心にあったものだが、現在は、「ラ・ヴィレット」(科学産業都市)と呼ばれる博物館地区に移り、丁度10年になる。

ル・ルレ・デュ・パルク

 ディナーは、やはり、今回の旅行の目的のひとつ。
 特に今日のレストランは、あのフランス料理界の重鎮ロビュションが監修していたもので、現在は、その跡をアラン=デュカスが継いでいる。
 彼が直営する超高級レストラン、「アラン=デュカス」と同じ敷地の中に、セカンド・ヴァージョン店として「ル・ルレ・デュ・パルク」がある。場所は、ヴィクトル=ユーゴー広場からハーゲンダッツの右脇の道を少し南下した右側。ちょっとわかりにくい。
 料理の味などは、超高級店とそれほど変わりなく、ややカジュアルな感じで、値段もリーズナブル(といっても贅沢したので福沢諭吉/一人前以上払ったが)。
 メニューの中で、本来のフランス料理と、各国料理をアレンジした創作料理が分けられていて、質問にも丁寧に答えてくれた。
 天気に恵まれ中庭のテーブルで食事しているたら、思わず頼んだ高級ワインでほろ酔い加減の顔を、気持ちよい風が通り過ぎていく。最高。
 さすが、日本から予約していった甲斐があるすばらしいレストランだった。味もサービスも申し分なし。しかも、3つ星ほど堅苦しくない。
 次も是非行きたい。夜景の美しい、「シャンゼリゼ通り」を通り過ぎながら、そう思った。

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