PROPOSE








アルーラでのバイトが終わると図書館で彼と待ち合わせて二人で帰る。
これが最近の未来の生活。

受験生である望の帰りが毎日遅いのはよくない事だが、「成績アップ」を条件に二人は望の両親も認める付き合いになった。

最愛の家族を失い一人ぼっちになってしまった未来にとって、誰もいない家にたった一人で帰る孤独がなくなった訳だが、 それよりも、普段は控え目な望が熱心に両親を説得してくれたのが嬉しかった。

「ありがとう。」
繋いだ手を抱き締め、腕に頬を寄せるとそれだけで望の鼓動が早まるのが分かる。

「せ、先輩…」
首まで真っ赤になった望が言葉を紡ぐ、しどろもどろだが真っ直ぐな言葉。
「僕の方が『ありがとう』です。」

制服のポケットから小さな紙切れ。
「この間の模試の結果>このままでも合格間違いなしって、僕、がんばります!だから…」

望は大きく息を吸った。
「だから、待ってて下さい。僕が大学に入ったら、一緒に暮らしましょう!」

驚いて立ち止まった未来を正面から抱き締める。

見た目に似合わず力強い腕の中。

信じてもいいのだろうか…
「僕、もっと強くなりますから、先輩の事きっと守ってあげますから、だから先輩、僕の、僕だけのものになって下さい!」

どんな時でも一生懸命な望の瞳には一点の曇りもない。

小さくうなずいた未来の瞳から涙が溢れた。









やってしまいましたマイナー路線。彼に関しては好意的な意見は少ないですが、
よじは好きですよ。優しくてキレイで一途な人って。









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