| 環境省が発表している光害対策ガイドラインの中で、「自然光(夜天光)と夜空の明るさ(観察の前提条件)」について次のように書いている。 |
| −−「夜空の明るさ」の増大が起こる以前に、夜空は、ある程度の明るさ(輝度)を自然に有している。これは、「夜天光」と呼ばれ、(発生源が地上に近いものから)「大気光」、「黄道光」及び「星野光」の3種が主な光源である。この3種は、時間的にも、また地平高度によっても変化する。 |
(a)「大気光」:
地上の上層大気の分子や原子が太陽からの放射、とくに波長の短い紫外線などに刺激されて発する光。
発光領域が、厚みを持ち、大気層に沿って広く分布するため、地平近くを観察する程明るさが増すが、天頂から半径30度以内では、殆ど差は見られない。
天頂方向での一平方秒角当たりの光度は、23.4等級(自然光全体の17%) |
(b)「黄道光」:
太陽系の中を運動する固体微粒子が太陽光を散乱した光。
天頂方向での一平方秒角当たりの光度は、22.5等級(自然光全体の42%)(ただし、黄道以外の影響は少ない) |
(c)「星野光」:
恒星や星雲の光の集積である光。
天頂方向での一平方秒角当たりの光度は、22.5等級(自然光全体の41%)(ただし、天の川付近では、より大きな値の分布がある) |
−−これらのことから、黄道から離れた最も暗い夜空の明るさは、「大気光」と「星野光」の合計として、一平方秒角当たりの光度は、22.1等級に相当すると考えられている。
<参考>
一平方秒角当たりの夜空の明るさとは、1平方秒角の中の光度の総和であり、星の明るさは元来点光源の光度である。従って、星の明るさとその背景の夜空の明るさとが表現される等級上等しい場合であっても、1平方秒角が規定する面積を持つ背景の中で、点光源である星の光は判別できることになる。 |