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| ■治療日記番外編 ※黒アザ除去手術 |
このページは、おなかに黒アザを持つ、6歳の女の子の黒アザ除去手術の様子と、経過を記したものです。このページを作るきっかけは、Hさんから、娘さんの黒アザの治療方法をどうしようか迷っているというメールを頂いた事でした。 悩んだ末に、Hさんは除去手術を決心し、治療の様子を、完治するまで詳細にご報告下さいました。 また、この情報を、同じ悩みを持つ方々に役立てて頂きたいと申し出て下さり、メールのやりとりの内容を公開させていただく事になりました。 情報提供して下さいましたH様に、この場を借りてお礼申し上げます。 ●黒アザとは 正式名称は、「母斑細胞性母斑」と言います。 母斑細胞の増殖、形成異常を起こした状態をいい、成人では誰でも複数の母斑細胞性母斑を持っています。 大まかに分けて、小さなものは、ほくろと呼ばれ、大きなものを、黒アザと呼びます。 ホクロは、幼児期から発症し、黒アザは、出生児から存在します。 ※文中の「私」は、「Hさん」です。 |
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★平成11年10月 娘6歳、おなかに3cm四方の黒いあざがあり、1年程前に皮膚科を受診し、総合病院の形成外科を紹介していただきました。 ★平成11年11月 総合病院の形成外科で2回程レーザー治療をしたのですが、あざが黒くて深く、レーザーよりも切除の方が確実に取れるので、もう少し大きくなってから(中学生くらい)局所麻酔で切除する方を勧められたので治療に通うのをやめました。 ★平成13年02月 最近、あざは悪性化するようなことを聞きました。 以前通院した形成外科の先生は、大丈夫だとおっしゃっていました。 先生によってもおっしゃる事が違うので迷っているところです。 ★平成13年02月 あざがより黒くなってるような気がして、もう一度形成外科を受診してみようと思い立ちます。 ★平成13年02月 レーザー治療で少しでも、あざの色素は取っておいたほうがいいのか、それとも全身麻酔で早めにあざを切除してしまう方がいいのか悩みます。 子供の全身麻酔にも少し抵抗がありました。 ★平成13年02月 総合病院形成外科で診てもらいます。 先生からは、レーザーより、切除で縫合を勧められました。 この時、傷跡が心配で、「レーザーで根気よく治療していく方がいいのではないか」と言う主人と意見の食い違いもありましたが、話し合いの結果、切除するという方向ですすめていく事に致しました。 ★平成13年02月 10日後、私と娘の二人で病院に行き、手術の日程を決めました。 (春休みに入ってからの 4月5日) 全身麻酔に抵抗のあった私たちは、知り合いを通じて麻酔についての情報を集めてみました。 麻酔のことでは、ほとんどの看護婦さんが「全身麻酔を勧める」とのことでした。 部位が腹部なので、局所麻酔自体がかなり痛いらしく、小さい子供には、無理があるのでは、という方が、多かったそうです。 ★平成13年04月 切除手術は無事終わりました。もう、一安心です。 当日は、本人より親の私の方がドキドキして、落ち着かなかったのですが、麻酔注射も泣かずにがんばれたようです。 麻酔は、検討した結果、お腹に直接打つ局所麻酔を選択しました。 局所麻酔にした一番の理由は、単純に、担当の先生から局所麻酔を勧められたからです。 あれこれ悩んだわりには、拍子抜けするような答えですが、もう、小学校に上がっているし、全身麻酔をかけるほどの大きな手術ではないと言われました。 麻酔注射の痛みに耐えられるのであれば、局所麻酔で大丈夫との事でしたが、まだ、年齢が小さくて、暴れたりする恐れのある場合は、全身麻酔のほうが、安全に手術できるとのことです ただ、全身麻酔にするか、局所麻酔にするかの選択は患者側にしてもらうという事でした。 麻酔のリスクは、全身麻酔にも局所麻酔にもあるそうです。 私たちは、素人なので全身麻酔というと、とっても重く考えてしまいますが、全身麻酔なら麻酔科の先生が付いて下さるそうで、安全だそうです。 さて、手術のほうですが、最初に、黒あざの悪性細胞(※2)の組織検査をしてもらいました。 結果は、良性でした。 あまり詳しくはわかりませんが、娘の手術は、組織検査をしたので、費用は保険が利きました。美容目的であれば、実費になるそうです。 (※2)悪性細胞 先天性で、大きなものは注意が必要です。表面に硬毛が生えているものは、巨大獣毛様色素性母斑と呼ばれ、10%の頻度で悪性化します。 手術自体は20〜30分の予定でしたが、実際には45分もかかりました。 待っていても落ち着きませんでした。 現在、術後3日目ですが、傷口はガーゼを当てた状態です。 術後5日目に診察に行くまでは、さわってはいけないそうです。 本人は、傷口を見たそうですが、あざのわりには大きな傷になってるそうです。 なるべく安静にすればするほど、痕は目立たなくなるそうです。 子供の方は、ケロっとしたもんです。 傷痕より、あざがなくなったことの方がいいみたいです。 まあ、まだ小さいので、どうしても黒く目立つ方がイヤなんでしょうね。 親の方としては、傷跡のことを考えると少々戸惑いもあります。 今は、傷跡を綺麗にするのみ薬もあるそうなので、処方してもらうつもりです。 ★平成13年04月 10日は、術後の抜糸でした。 やはり 思ったより、傷が長く(5〜6cm位)正直言って、ショックでした。 抜糸直後は、あたりまえですが 傷が盛り上がって目を覆いたくなるような感じでしたが、飲み薬と、テーピングで盛り上がりを押さえていくそうです。 ★平成13年04月 手術から、10日程経ちましたが、傷跡も、随分綺麗になってまいりました。 盛り上がりは、まだまだ残っていますが、傷の切り口(?)は筋一本で、きれいなものです。 激しい運動を避けるように言われているのに、やはり子供です。 お天気がいいと、もう動き回っています。 ★平成13年04月 手術から3週間が経ち、はじめの頃に比べると、随分 傷跡も綺麗になってきました。 やっぱり、若い(若すぎる?)ので、回復力も早いです。 テーピングで、少し肌が かぶれてしまいました。 3ヶ月は続けないといけないので、貼る場所を少し、ずらしたりしています。 ★平成13年06月 切除手術から、もう2ヶ月半経ちました。 傷跡の盛り上がりも、ほとんど目立たなくなってきました。 しかし、暑いので汗をかき、テープでかぶれてそのあたりが、少し黒ずんでしまいました。 最低3ヶ月、続けるように言われておりますので、もう少しの辛抱です。 盛り上がりを押さえる飲み薬も 続けているのでその効果も、かなりあるようです。 ★平成13年7月24日 切除手術から3ヶ月経ち、傷痕は、本当に、きれいになりました。 やはり、外からおさえるということは、大事なようです。 夏場という事もあり、テープかぶれがひどくなってきたので、許可は出ていなかったけど、受診までもう少しでしたが、7月に入ってからは、テーピングをやめていました。 最初にテーピングは3ヶ月といわれていましたが、かぶれなければ、テーピングの期間は長ければ長いほどいいそうです。 傷痕も、傷自体は、うすくきれいな線一本です。 ただ、傷の両端がつまんだような傷痕になりました。 その傷痕には、テーピングが一番だそうなのですが、まだ、子供なので、皮膚がどんどん伸びていくに従って、目立たなくなるとのことです。 かぶれの黒ずみは、『リザベン(※1)』という飲み薬をきっちり飲んでいれば、防げるとのことでしたが、学校では、飲み忘れがあったりしたので、きちんと飲んでいなくてたくさん、余らせてしまいました。 (飲むか飲まないかは、患者の選択でしたが、食欲がなくなったりとかの副作用が、全くありませんでした。) (※1)『リザベン』 本来は、花粉症などの抗アレルギーお薬で、その副反応として、皮膚の修復作用があるという、臨床結果が出ているそうです。 黒ずみは、先生も気にされていて、市販のものでビタミンACEを取るように言われましたが、テーピングをやめると、綺麗に治りました。 今では、黒ずみは なくなりました。 一応、これで 完治だそうですが、大きな休みのたびに、経過を診てもらいに行きます。 次の受診は、冬休みの12月になってます。 とくに、それまでは、飲み薬やテーピングといったことは、何もしなくていいそうです。 紫外線だけには当てないように、とのことですが、娘の場合は腹部ですので、ほとんど気をつけなくていいです。 =最後に= あざのある部位や大きさ種類にもよりますが、私たちの場合、今回は切除して良かったと思っております。 同じような悩みがある方や、不安な方々に少しでも、お役に立てれば嬉しく思います。 |