ロシアコメント

モスクワ(ロシア)

イワン・ロガチョフ君(17)


 冷戦時代のソ連は、米国とならぶ超大国だった。モスクワのイワン・ロガチョフ君(17)は、今のロシアは昔のような超大国ではないが核兵器は保有すべきだという。

 「核保有国の指導者は、核兵器が国際社会の中で特権的地位を保証していると考えている。だれも手放そうとしないだろう」とし、全面的核廃絶は「多分無理」と考えている。将来、外国の核兵器がロシアの脅威にならない保証はなく、ロシア単独の核兵器廃絶にも反対の立場だ。

 だが日本の軍事的脅威は感じない。「日本は経済大国。核に頼る必要はないから核武装しない」という。広島、長崎への原爆投下は学校にあがる前、父親から聞いた。原爆投下が戦争終結を早めたとの米国の一部にある意見には「ナンセンス。米国は軍事力を誇示したかっただけだ。平和な市民に原爆を用いたのは絶対に間違い」と語る。

 イワン君は大学で日本語を勉強し、ジャーナリストが夢。外国の人々の暮らしをロシアに知らせる努力を積み重ね、戦争の原因となる相互不信を取り除くことが、平和の実現につながると信じている。【モスクワ・高橋 龍介】

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