フランスコメント

パリ(フランス)

トマ・リシー君(18)


 ヒロシマ、ナガサキについてはフランスでも地理・歴史の授業の中でかなり時間をかけて触れたので、よく知っている。原爆は大戦を早く終わらせるため、と米国は説明するが、他に方法はあったのではないか。

 原爆投下はその影響を考えないあまりに短絡的な判断だ。ナチスがユダヤ人に対して行った残虐行為と同列の犯罪と思う。核兵器は地球から無くなった方がよいが、抑止力として保有するのは許されるはずだ。なぜなら、地球上には中東地域など、力ずくで何かを得ようとする国がまだ存在しているからだ。

 昨年のシラク大統領の核実験再開について、個人的には賛成した。1500年間、征服、被征服を繰り返した欧州の歴史を想起してほしい。防御への配慮を怠ると大変なことになると教え込まれており、フランス人の大多数は保有に賛成だと思う。

 日本の最近の国防予算を見ると、軍事力でも発言力を増そうとしているように思える。核兵器保有もあるのではないか。平和構築作業の第一歩は他を知り、自分との違いを受け入れること、と思っている。【パリ・西 敏彦】

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