自我形成について

自我形成について

柴 田 長 生


 自我が形成されるということ(「私」というものがなりたっていくこと)は、心理学上の大きなテーマの一つです。
 発達の流れの中で、自我形成に関しては次のようなエポックがあると考えています。

  1 自我は「他者の形成」とともに相対的に形づくられていく。
  2 「他者の形成」にとっての大きな場である自他関係には、次の二つの側面が含まれる。
    A <対>で動く。特定の二者関係。互いに相補いあう一つの活動(相補活動)。
      関係の個別化…。
    B <群>で動く。必ずしも特定されない三者以上の関係。全体が同じ方向を向いて
      一体的に活動(同型活動)。関係の社会化…。
  3 AとBとは、質の異なる二つの関係性の方向であり、相矛盾・対立・拮抗することも
    少なくない。
  4 発達の流れにしたがって、これらのことを全体的に形づくっていく過程を
    <自我形成過程>と呼ぶ。

*   *   *

 自我形成に関するエポックを、発達の流れにしたがって模式図的に示したのが下の図です。


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