二つの地域で、各々年4回実施。毎回、各学校の先生方に宛てて<児相メール>を送り、その中で次のようなお誘いをしています。
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両会場(亀岡・乙訓)ともフリーな懇談会です。話し合いたいことを話し合います。子どもさんのことやいろんなこと、どう考えたらいいのか、どう関わったらいいのか……。毎回第一回のようなもので、はじめての方も気楽にいらしてください。両会場とも、京都児相から相談判定課長・児童福祉司・心理判定員他が 出席します。 亀岡会場: *月*日 *曜日 午後六時半〜九時 …
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平成元年から取り組み始めました。児童相談所は、校長、教頭、学年主任、生徒指導…といったいわばリーダー格の教師と出会うことは結構あるのですが、個々の子どもの指導に対して、不安や戸惑いが高かったり、どうすればよいのか困っておられる一般の先生方や、ある場合には校内で弱い立場になったり孤立する場合もあったりする先生方(例えば保健室の先生)と出会い、その話を聞いたり、受けとめたり、一緒に考えたりといった機会が意外にありません。児童相談所は学校のことや先生たちのことを知っているようで実はよく知りません。「児童相談所としてその部分に何とかスポットを当てたい。その中で学校や先生たちのことをよく知り、児相のPRも同時に行いたい」というのが当初のねらいでした。
勉強会開始の前年に、何人かの先生と事前に出会って趣旨を説明し、意見を聞きながら、スタートに対する協力を求めました。
大々的にPRする事はせず、基本的に口コミで拡げていきました。一回でも参加された先生には次回の開催日を葉書でお知らせしましたが、各回の参加は全く自由で、継続参加の義務はありません。だから毎回の参加が何人なのか予測がつかず、中には参加のなかった回もありました。はじめは亀岡会場の1カ所だけでしたが、平成4年からは乙訓会場も設定しました。各地とも地域の貸会場を使用しました。
平成6年からは、お知らせの方法を変え、勉強会の開催と連動させて<児相メール>というA4版両面コピー3つ折りの、児相職員による小文と、勉強会の日程その他の情報を掲載したリーフレットを、各小中学校に配布することにしました。発行部数は、おおよそ教師5人に1部渡るような枚数としました。
参加者が集まってきたところで開始します。まずそれぞれが<近況報告>をします。児相職員の後に教師に回しますが、ここで今悩んでいる子どものことを話されることが多いようです。そこで毎回おおよそ2ケース程度を選んで、そのケースに対する情報(症状・学校での様子・経過・家族の様子など)をもう少し提供していただき、少ない情報の中から妄想も含めて自由に話し合っていきます。
そのケースのことの直接当事者ではない人の集まりですから、ケースを特定するような方向には持っていきません。話される内容が直接ケースにきちっと当てはまっていくような方向で話を深めるのではなく、実際のケースには余り当てはまらなくとも、発想を自由に拡げ、そのことでそれぞれの人の自由度を増していくような展開を目指します。
実際の勉強会は、例えば次のように展開していきます。
参加者:山川中学校菅野教諭 谷川小学校曽我教諭 谷山中学校福岡教諭
児相山田相談判定課長 野田児童福祉司 畑野判定員
@ 導入(それぞれの近況報告…自由なスピーチ)
畑野判定員 どうもご苦労様です。それではそれぞれの近況を自由に話していきましょうか。
課長から。
山田課長 相談判定課長の山田です。一週間前にある幼稚園に出かけていって、その地域の
お母さん方が集まって、小グループで自由に話し合うと集まりに出席しました。
そこで若いお母さん方からいろんな話を聞きました…。
畑野判定員 心理判定員の畑野です。最近こんな相談を受けました。家庭裁判所から相談に繋
がったケースで…。能力が高いのですが、どうも学校で不適応が目立って…。一
時保護所を利用しながらグループ通所していた女の子達の一泊二日のクリスマス
パーティーを…。
野田福祉司 福祉司の野田です。**市を担当しています。このあいだある里親さんに出会っ
たのですが…。毎日新聞で<愛の手運動>というのがあるんですが…。
畑野判定員 先生方もどんなことでもいいですから、一言ずつ話してくださいますか。菅野先
生から…。
菅野教諭 山川中学校の菅野です。1年の担任をしています。えーっと、うちの子どもの話
をしたらいいんですか。
畑野判定員 どんなことでもいいですよ。
菅野教諭 うちのクラスには、今不登校気味の子がが二人半ぐらいいましてね。一人は男の
子で、二週間前にクラブで嫌なことがあったみたいで、その後ずっと休んでるん
ですが、こいつは家へ行くと私に会ってくれるので…。もう一人はちょっと変わ
った女の子でね。すごく真面目というか、かたい感じの子で、毎朝必ず来るんで
すが、一時間目か二時間目になると顔が真っ青になって…。それでも次の日には
頑張って来て…。
曽我教諭 谷川小学校の曽我と言います。5年生を持っていますが、一人乱暴な子がいまし
てね。まぁ、やりたい放題というか…。4年生の時は私ではなかったんですけど、
1年生の時から歴代の担任が実は困っていましてね。この子もこの子なんですけ
ど、お母さんがまた相当な人でしてね…。
福岡教諭 谷山中学校の福岡です。私は今特に困ったことはないんですが。前の勉強会の時
にうちの保健室の養護教諭の市田がお世話になったんですが、「とてもおもしろ
いから先生も参加してみたら…」って言われましてね。それでちょっと顔を出し
てみたんですが…。
A 展開(限られた情報からケースについて自由に話し合ってみる)
畑野判定員 どうもありがとうございました。そうしましたら、菅野先生のちょっと変わった
女の子と、曽我先生の乱暴な子について話していきましょうか。それでは、菅野
先生にもう少しその子のことについて情報提供していただいて、それで限られた
情報だけから、妄想も含めて自由に話し合っていきましょうか。
菅野教諭 しんどくなることが、夏休み前にもあったんです。お腹が痛くなって。その時は
何度か保健室で休んで、それでどうもなくなったんですが、今考えると前兆だっ
たのかも知れません。この子は博子というんですけれど、この子には小5の弟が
いましてね…。
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家族は、父母と子ども2人の4人家族。 父は45歳。会社員(経理担当)。母は38歳。自宅でろうけつ染めの仕事をしている。 3年前、母は過労で倒れるが、自分の病気気味の様子を家族に見られるのを嫌がる。 父方祖父は、父が幼稚園の時に病死。父方祖母は友禅の絵付けの仕事をしており、細かい仕事の出来る人として、業界では定評がある。 母方祖母は母が小学校1年の時に病死。 美術関係の学校を出た後、創作染色としてろうけつ染めの仕事をしており、仕事の関係でまず父方祖母に出会い、祖母にみそめられて父と結婚。 母は家で夜に仕事をすることが多い…。
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6 <勉強会>の意義と、システム論的な意味
・継続し続けるということ…
・児童相談所にとって…
・児童相談所スタッフにとって…
・教師(学校)と児相というシステムにとって(多様なスポットの当て方)…
・学校の中で…
・参加される先生方の校内でのポジションと勉強会…
・勉強会とその後の相談…