マタイ受難曲

〜 MIDIで聴く 〜

J.S.BACH マタイ受難曲 BWV244 (全曲)


 BACHのマタイ受難曲の全曲をMIDIにしました。ダウンロードできます。
 このファイルの拡張子は.LZHで、圧縮がかかっています。
 また、YAMAHAのMIDPLUGその他がインストールされていると、マタイ
 受難曲のハイライトを聴くことができます。


網谷 義郎 画 <ラバスタンの聖堂>


初回アップ時のリード文

 マタイ受難曲は、私にとって特別な曲の一つです。1969年に、故カール・リヒターとミュンヘンバッハ管弦楽団、ミュンヘン・バッハ合唱団が来日した時、スーパーマン的なリヒターの演奏姿が次々にNHKで放映されるのに聴き入っていました。私が高3の春のことです。その中でもほぼ完全な形で放送されたマタイ受難曲は特別でした。オープンリールのモノラルテープレコーダーにマイクをつけてTVの前にセットし、録音しながら釘付けで聴き入っていました。

 3時間以上の大作であるので、これまでに通して聴いた機会はそんなにありません。しかし、平成9年9月に、小澤征爾=サイトウキネンオーケストラのマタイを聴き、リヒター以来の感動でした。私も、私のマタイを…。そんな妄想が募って、今回のアップです。全68曲の内、34曲を作ってしまいました(注:2001年の復活祭前後に久々に制作の加速がかかり、現在全曲が完成しました!!)。ダイジェストとしては、マタイ受難曲の外輪郭はたどれるのではないかと思っています。

 MIDIの場合、大問題なのは歌詞の表現ができないことです。これだけは、MIDIの音を聴きながら、CDその他の対訳集で補うしかありません。それと聖書の受難の話を語る福音史家(エヴァンゲリスト:テノール独唱)の音楽は、レチタティーヴォと呼ばれるもので、アリアのようなメロディックなものではありません 。したがって、これをMIDIで聴くというのはよほどの好き者でしかないのかも知れませんが、この部分を取るともはやマタイ受難曲でなくなってしまいます。ですから、今回アップした中にも、この部分が少なからず入っています。


ついに全曲完成!!

 平成13年5月13日、ついにマタイ受難曲の全曲のMIDI化が完成しました!! 平成9年9月に開始したわけですから、約3年半の年月を要したことになります。全68曲は、すべてダウンロードすることが出来ます。大きいボリュームになるので、各曲毎のダウンロードできるようになっています。オリジナルの一部はは、NIFTY SERVEの、MIDI CLASSIC フォーラムにアップロードされています。

 全曲踏破は叶うまいと思っていましたが、晴れて満願成就です!!


データを全面手直ししました!!

 平成14年11月10日、MIDIデータを全面手直ししました。礒山雅氏の「マタイ受難曲」を読み、その中に繰り返してでくる、調性の話(シャープ圏、フラット圏といった話など)などに大いに触発され、やはり、バッハの指定した数字付き低音をできるだけ正しく入力しようと奮起した次第です。オルガンパートを中心に全面改定し、レチタティーヴォの部分や第35曲のテノールのアリアなどが大幅に良くなりました。また、ダウンロードしていただける圧縮ファイルの中には、歌詞のテキストファイルも梱包してあります。

ダウンロードができるページへ 


 YAMAHAのMIDPLUGその他の設定がされていると、マタイ受難曲の中から5つのシーンを聴くことができます。

シーン1 オープニング
 マタイ受難曲のオープニングは、10分ほどかかる大合唱で始まります。持続するE音の低音部からも、<受難>というテーマが痛いほど伝わってくる名曲です。本来の曲は、二重合唱の問答に少年合唱のソプラノ・イン・リピエーノが絡む壮大な曲です。

シーン2 ペテロの否認
 ペテロは、捕らわれる前のイエスから「あなたは鶏が鳴く前に3度私を知らないというだろう」と言われていました。イエスが捕らわれた後、ペテロが実際に3度イエスを否認する場面です。この場所では、福音史家の歌唱力が問われます。その後にマタイ受難曲の中でも一番有名なアルトのアリア「憐れみたまえ、わが神よ」が続きます。

シーン3 罵り、嘲りを受けるイエス
 ピラトの裁判の後、イエスはむち打たれ、兵士達から嘲弄されます。「ユダヤ人の王、万歳」とののしられ、茨の冠が押しかぶされる場面です。有名な受難コラール、「血潮したたる主のみかしら」を聴くことができます。

シーン4 十字架上の死
 十字架上のイエスは、最後に「我が神、我が神、どうして私を見捨てられるのか」と言われます。息を引き取られた後のコラールは、この曲の中でも最も美しいコラールの一つです。その後、神殿の幕が真二つにさけるという劇的な場面を経て、それを見ていた百卒長たちが、「本当に、この人は神の子だったのだ」と言う場面は、まさにマタイ受難曲のクライマックスでしょう。

シーン5 終曲
 4人のソリストの後に、「イエスよ、眠り給え」と合唱が応えるレチタティーヴォと、終曲の大合唱です。ここでは冒頭に聴かれる悲愴さはもはやなく、安らぎを与える曲へと変わってきています。3時間以上を要する大作にふさわしいエンディングでしょう。



 Mご夫妻が開設しておられる<St.Aubins>というすばらしいサイト中に、マタイ受難曲の世界というページがあります。マタイ受難曲のことが簡潔に解説されています。このページに、私の作った受難コラールもBGMとして採用していただいております。

 Dr. 町田が開設されておられるマタイ受難曲のページには、全曲にわたる非常に詳しい解説が掲載されています。

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