ハプニングは、出発空港から始まる

ハプニングは、出発空港から始まる



思いがけないタイミングで、ハプニングは起こる

私達オヤジ4人は、出発する某国際空港に到着した。1階の銀行では、両替をする人達が列を作っていた。一応ツアー参加なので、空港4階の団体受付を済ませ、搭乗券を手にして、同じ階で荷物を預ける手続きをとった。Hは荷物を預けなかったので、荷物カウンターの入口で待っていた。出口は入口と反対の方向にあった。最後に荷物を預けたKは、入口から出ていった。出発の第一関門の通過である。
ところがである。出口から出た2人が荷物カウンターの回りを一周して入口の所へ戻ったが、探せど、探せど、HとKの姿が見えない。まるで狐につままれたような気分だ。結局2人合わせて10分間でカウンターの回りを4周半探すが、見つからない。「こんな事はこれからもきっと起こるな」と、言い合い、心を少し引き締める。2人を探している途中で4階にも銀行のあることを発見し、探しても仕方がないので、まずは当座の両替をすることにした。1万円で600香港ドルと少しの日本円のおつりを手にしたところで、はぐれた2人がのっそりと現れた(HK$1=\15弱)。
はぐれたオヤジ2人は、余り心配した様子もみせず、待ってくれているのが当たり前と言った様子だった。聞けば、2人は1階の銀行に行って両替しようとしたそうだ。で、その結果はあまりの列の長さに途中で諦めて戻ってきたとのことだった。あーあ、この先がきっと思い煩わせられるのだろうなぁ。

まるで、スピルバーグの世界だ!!

香港旅行のお奨めは、夜に到着するフライトを選ぶことだ。私達の飛行機は、キャセイ・パシフィック航空CX507便、啓徳空港に午後9時15分(香港時間)に到着するフライトである。
最終着陸態勢に入ったというアナウンスの時、窓の外にはいくつかの光の点が見えるきりだった。何隻かの船の光だったのだろう。後は真っ黒な海であった。しかし、進行方向に光の塊が見えている。5分後、その光の真上に来ていた。何という光景!!島じゅうが光に包まれ、その光の多くが、飛行機から見てもどれも垂直方向に拡がって見える。日本の夜景は、有名な風景を見てもそのどれもが平面的に見えるのに…。香港島を越え、やがて右へ180度旋回して、大きく高度を落としながら、今度は無数の光の柱の中に突進していく。映画好きのDが、思わずこう呟いていた。「これはまるで、スピルバーグの世界だ!!」
通りが見えてきた。通りという通りはすべて原色のネオンサインに飾られている。香港に来たのだ。光の柱にもう少しで接触する寸前で、啓徳空港に着陸した。


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