1996年の初夏、私たちは香港へ行った。ところが、この4人のオヤジたち、実はすべてパソコンを所有している。役に立っているがどうかは<様々>なのだが、それぞれのパソコンの導入に当たっては、あれこれのことがありました…。
EPSON WORDBANK-LQ
この機種を最後に、エプソン社はワープロ業界から完全撤退してしまうのだが、当時そんなことは知るよしもなかった。そしてこの機械は、欠陥商品ではなかったかと 思っている。ごくたまになのだが、全くとんでもない変換をすることがあった。入力した音綴りとは、全く異なった変換をすることがあったのだ。これは実話だが、私が「Sさんは、…」と入力して、側にいた仲間に、「このオッサンは、スケベなやつで…」と悪口を言った後で変換してみると、わがマシーンは、なんと「…性的…」と変換したのだ。何らかのバグではないかと思ったが、この人間的なマシーンに、思わず苦笑した記憶がある。
私の方は、その後にパソコンに乗り換えた。そして、パソコンワープロをハードディスクで使用することの快適さ・便利さに次第に驚嘆していった。マシーンは、NECの PC-P801 NS20、しばらくして、同じく PC9801 NS/E。いずれもハードディスクの容量の少なさに、しばらくすると行き詰まりを覚える日々であった。職場でケース管理や統計処理にコンピュータを使うようになったのもこの頃である。カード型データベースソフトを駆使して、京都府の児相のケース管理システムを構築していった。同じ職域におり、仕事上でのパソコン導入にあれこれ意見もくれていたD氏であったが、このことで何か思ったのだろう。ノートパソコンの導入について、あれこれ検討していた。そしてついに導入を決意した。
彼は、パソコンに関して全くの<無知>であった。そこに横たわる大きな問題は、MS−DOSであった。インストール、CONFIG.SYS の設定、EMS…。全て面倒を見るハメになった。WINDOWS全盛の今日から見れば、いかにも規模の小さな動作環境なのだが、自分の時に悪戦苦闘して、あれこれ仕入れた知識の駆使であった。そして彼は、そんなことなど何も知らない。
「できたら、ゆーてやー」…。
その一言だけである。人の苦労も知らないで…。
彼が購入したマシーンは、NEC PC9801 NS/T。私のマシーンより新型だ。彼の時に関わらず、OYAJIの輩の面倒を見る時は、目前にあるマシーンは全て私の持っているのよりも高性能な新型なのだ。このことが一番悔しい。
D氏は、それから次第にパソコンにはまっていく。そのあとかれは、ディスクトップのパソコンを2台買い、その内の1台は、MMX タイプの高性能機種である。だから彼は、3台のパソコンを、MS-DOS、WINDOWS 3.1、WINDOWS 95の3つの環境でそれぞれ使っている。増設のハードディスク、フラットベッドスキャナー、モデム…、全て備え、今ではインターネットにアクセスするまでになった。しかし、その時々のセッティングは、<全て私>ということになった。
彼はとてもよく文章を書くし、その他のパソコンに機能も、自分にとって必要なものはとてもよく使いこなしている。そして、その範囲でパソコンの有能さを認め、享受できている。ハードディスクに文書やメモをストックし、それを縦横に活用している。その意味では、実に偉大なユーザーであるが、エンジニアには全くなれない(なろうとしない)。パソコンといっても、結局は道具であり機械なのだから、それをどう使うが大事なのである。しかし、その道具がつかえなくなってしまった時に、青ざめる。
彼のハードディスクが一部クラッシュしかけたことがあった。どうやら電源の切断などで変なことをしてしまったらしい。そして、出来ないことは深追いしないで、私に任せたことで、深手を負わずに済んだようである。実は私自身も、ハードウェアの欠陥で、一部クラッシュしてしまい、自分で復元した経験がある。この苦い経験が、ここでも活かされた。
彼は、いつもいつも全て私に任したのでは申し訳ないから…と、自分で頑張ってみることもあった。それでも駄目な時は助けて…、とのことであった。それでスキャナーの接続は自分で出来た(偶然、ラッキー…の部分もあったのだと私は思っているのだが)。しかし、どうしてもギブアップな時もあった。
その最たるものが、WINDOWS 3.1 によるインターネットの接続設定であった。私は今でもWINDOWS 3.1 でインターネットに接続している。というより、WINDOWS 95 がスムーズに動くマシーンを持っていないからである。それにしても WINDOWS 3.1 によるインターネットの接続はとても複雑であるから、失礼だが彼に出来る代物ではなかっただろう。実は、プロバイダーに申し込んだのは彼の方が先であった。その頃、私の方は、「流行にあおられたインターネットなんて…」と少々拒否的であったのだが、彼にあおられる形で、その後に契約し、先に接続してしまった。この時も分からないことだらけで随分困った。用語が訳が分からない。
TCP IP,PPP接続…。いったいなんのこっちゃ…。
この苦労があって、彼のインターネットも無事に接続が出来た。
インターネットに接続してからも、問題が発生した。ある時からつながらなくなった、E-MAILの授受が出来なくなった…。あれこれ悩んだが、とどのつまりは、プロバイダー側の電話番号やアドレスが変更されていたのが原因であった。あーあ…。